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2006年5月31日 (水)

千住真理子 ヴァイオリン・ディナーライブ 5/30

MOTHER FOOD SHIDAX presentsMariko Senju Dinner Live

『千住真理子 愛が薫る、初夏のヴァイオリン・ディナーライブ』 in TOKYO MAIN DINING

Mariko25 80席限定のスペシャルライブ、Mさんにご同行いただき行って来た。

千住さんのディナー付公演に行くのは初めて。(ここ数年一流ホテルで行っている千住さんのディナーショーは敷居が高過ぎて行ったことがない。昨年暮れの帝国ホテルのなんて、宿泊付きとはいえ最低価格が14万円だもんなぁ…、笑うしかない、苦笑。)

開場/18:00~  ディナー/1900~  公演/20:20~の予定。

座席(テーブル)は、予め店側が指定ということでこちらは選べない。

雷雨予報も出ていてちょっと天気が心配だったが開場少し過ぎに行くと(もっと前に着いたのだが、近くを少し散策し戻ってみると)、Mさんが既に入口に。綺麗な黒の衣装で纏めたMさん、シックな感じでとっても素敵でした。

受付を済まし、係りの方に案内されたテーブルは、センターではないけれど2列目で千住さんにとても近く、ステージへの通り道だったので、準特等席って感じだった。(嬉)

Dining1 初めて入ったレストラン、落着いた雰囲気でなかなか素敵な空間だった。

普段はジャズライブなどを「チャージなし」で聴きながら食事ができるという。クラシックライブは、千住さんが初めてとのこと。初めてのクラシック皮切り公演に千住さんを選んだオーナーはセンス良し!(笑)

スパークリングワインで乾杯し、気分も高揚して千住さんの登場が待ち遠しかったが、まずはディナーから。厨房でシェフたちが忙しく準備しているのが見える、今流行りのオープンキッチン形式。

19:00からということだったが、18:30頃からアミューズが配られはじめディナーの口火は切られた。(会場内には千住さんのCDが流れていた)

●ディナー・メニュー

*ウェルカム・ドリンク(スパークリングワイン)

*アミューズ/サンダニエーレ産プロシュートと無花果 黒オリーブのアンサンブル

*前菜/ガスパチョと有機野菜の温製サラダ ラルドと共に

*魚料理/舌平目のパネ セルクル仕立て 海老のジュと白ワインのソース

*肉料理/鴨のロティ キノコのクリーム トリュフ添え フランボワーズ風味

*デザート/プティフール3種と冷たいカカオのカプチーノ

※帰りにフルボトルワインのお土産付

Dining3 途中、君成田伸久シェフ(フレンチ一筋のベテランとか。でも若き好青年!)からの料理の説明が会場に向けて入る。厳選した有機野菜を使用していることを強調されていた。

Dining4 料理は見た目も綺麗で、そして美しく盛りつけされ、それぞれ美味しかった。確かに野菜がさくさく彩りも綺麗だった。

「ドリンクも含め、お食事が終わりませんと主催者の意向で公演を始められません」とのアナウンスが何度も流されるが、開始予定時間になってもまだ食事が終わらない方がいるらしく、なかなか始まらない。

おそらく初めての試みなので、進行上のちょっとしたアクシデント…。

次のアナウンスが、

「開始時間がかなり押してしまいましたので、休憩の予定をなくして続けて演奏されることになりました。途中予定した休憩はありません」

内心、「千住さん大変だなぁと思った。観客と至近距離での演奏で休憩なしで以下のプログラムとは…」

●プログラム (伴奏p:山洞智)

*エルガー/愛の挨拶

*リスト/愛の夢

*シューマン/トロイメライ

*クライスラー/愛の悲しみ

*メンデルスゾーン/歌の翼に

*ドヴォルザーク/我が母の教え給いし歌

*ポンセ/エストレリータ~小さき星に~

*クライスラー/愛の喜び

*ベートーヴェン/ロマンス第2番 へ長調

*ランゲ/花の歌

*リムスキー=コルサコフ/くまんばちの飛行

*サン=サーンス/白鳥

*サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン

※※ アンコール ※※

*千住明編曲/2つのメヌエット

J.S.バッハ/G線上のアリア

Mariko20 赤を基調に、斜めに複数の紺線が入った素敵な衣装を纏った千住さんが山洞さんと共に登場。

いよいよ、至福の時間・空間の第2幕の始りである。

ヴァイオリンを目視する。デュランティである、良かった。

公演形式は、数曲づつトーク説明をして演奏するいつもの形式。

「今日は、お食事の時と同じようにリラックスして、どうぞクラシック音楽をお楽しみください」と、千住さん。

快調にプログラムを進めて行き、デュランティの奏でに酔いしれた。

でも至福の時間が過ぎ行くのは早い、まるで早回しのようにどんどんラストへと進む感じがする。

休憩なしはやはりかなりキツかったのだろう、「白鳥」の頃は不安定さが目立つように…、ラストの大曲ツィゴイネルワイゼン、大丈夫かなと少し心配しながら、集中する。(今日は、弱音器は市販のものを使用して床に落とすこともしないのでその説明もなし)

Mariko58ツィゴイネルワイゼン、心配は杞憂に終わり、素晴らしい演奏だった。

今日はやはり、大曲「ロマンス 2番」と「ツィゴイネルワイゼン」が聴き応えがあり、大満足である。

限られた観客数なのだが、サイン会が行われた。笑顔で迎えてくれた千住さんにご挨拶をし、持って来たワインを渡すこともできた。

ご一緒いただいたMさん、ありがとうございました!!楽しく、素敵な時間を過ごせました。

【 鑑賞日 】 2006.5.30(火) TOKYO MAIN DINING(渋谷)

        知人同行者:Mさん

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2006年5月30日 (火)

伊勢丹/新宿店

4/5(水)『ワインを求めて三千里!?』で、「釘付けになったワイン」と「それを探し求めた経過」を書いた。

Wine9 ワインは無事入手でき、現在ワインセラーの中でスヤスヤと眠っている。

→ 未だに銘柄も明らかにしていないのは申し訳ないと思いつつ、と言うか、相応しい時まで…、もう少しお待ち下さい。(これだけ引っ張っても“自信”のあるワインなんだ。いざ紹介して知っている方がいたら、ガクッ~。2週間くらい落ち込むかも知れないなぁ、笑)

Isetan2 さて、その際に賞賛した百貨店が「伊勢丹/新宿店」である。

2006.5.9付『朝日新聞(朝刊)』で、目についた小さな記事。

「過去最高益を伊勢丹が更新」 伊勢丹が8日発表した063月期連結決算は、売上高が前期比20.8%増の7600億円、当期利益が同48.3%増の187億円で、いずれも過去最高を更新した。 (以下、省略)

流通業界、特に百貨店業界が厳しい状況で苦戦しているところが多い中、この「過去最高を更新」というのはすごいことで、ひとえに私のワイン購入で…、なわけないか(笑)、 “何か”要因、秘密!?があるのだろうな、と思っていた。

先日、偶然、手にした『広告月報』(20061月号)「特集 2006年を展望する-各業種のマーケティングや広告戦略-」のインタビュー記事に、キヤノン、マイクロソフト等、5社中の一つが「伊勢丹」だった。

そして、その中に“何が” その要因、秘密!?を見つけたのだ。

一部だが、以下、引用する。

「顧客の変化に合わせて マーケティングも変える」< 伊勢丹 >

(インタビュー:営業本部顧客政策部販売促進担当部長、山岡秀敏氏)

( ※各、私的に要約、略しています。ご了承ください。トム )

「小売業界は異業種異業態からの参入で、競争が激化しています。消費者の価値観やライフスタイルも大きく変っています。…百貨店も負けずに進化していかなければ生き残れません」

/潜在的なニーズで感動を与える/

― マーケティングにおいて留意していることは?

「 今は、年齢や所得だけで顧客の購買動向を見極めることはできなくなっています。年が離れていても同じようなものが好きな人がいれば、同じ年代でも全然違うものが好きだったりします。ハイグレードなものを購入する人が高所得者とは限りません。

そこで、我々は、顧客を関心度で分類しています。例えばワイン一つとっても、関心度に応じて4タイプくらいに分けられ、それぞれの関心度に応じた商品や情報提供をしています」

「 顧客ニーズには、顕在化しているものだけでなく、潜在的なものもあります。お客様自身も気づいていないニーズです。お客様が欲しているものを提供し、「満足」していただくのは第一段階。お客様の期待の上をいくもの、お客様がまったく考えもしなかったものやことを提供し、「感動」を与えたいと考えています」

う~ん。読んでいて、

「例えばワイン一つとっても、関心度に応じて4タイプくらいに分けられ」

(→ そういうことだったのか。確かに的確でよい対応だった。)

「ハイグレードなものを購入する人が高所得者とは限りません」

(→ 思わず、笑。はいはい、私は高所得者では…、苦笑)

Wine2_1 先日読んだ『Hanako』の記事に、「伊勢丹新宿店ワイン売り場には、3人のソムリエが配置されている」とあった。1店舗に“ソムリエ3名”、恐るべし、伊勢丹/新宿店!である。(笑)

これだけ伊勢丹を褒めたのだから、伊勢丹からワインの1本でも送ってこないかなあ…。(笑)

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2006年5月29日 (月)

ヒラリー・ハーン & 『メヌエット』(ひかる作品) & マミフラワーデザイン展2006

千住真理子公演(5/26)に行った日、Gさんから『ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会<第2部>』(パーヴォ・ヤルヴィ指揮)のチケットを頂いた。

ヴァイオリンが、諏訪内晶子さんから急遽ヒラリー・ハーンに代行された公演の一つ。

諏訪内さんも素晴らしい演奏家だけれど、「ヒラリー・ハーン」は以前から(TV放送で素晴らしい演奏を聴いて)注目していたアーティスト。

そのヒラリーのベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲をライブで聴けるチャンスで、すごく楽しみ!!

会場に早く着いたので、少しランドマークスクウェアを探索し、ランドマークプラザまで出て「KIRIN The Beer Hall」で、中ジョッキー(ビール)で喉を潤して、その後みなとみらいホールに向かった。

Kanma5 Kanma3 ■『ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン交響曲全曲演奏会<第2部>』(パーヴォ・ヤルヴィ指揮)

ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン

14:00開演 <チケット完売>

●プログラム

*交響曲第4番 変ロ長調 作品60 (全4楽章)

*ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61(全3楽章)

(休憩)

*交響曲第5番 ハ短調 作品67 『運命』 (全4楽章)

Hahn2 ヒラリー・ハーンの紹介を載せておく。

「ヴァージニア州レキシントン生まれの天才ヴァイオリニスト。3才でバルティモアに移り、あと1ヶ月で4才という時期に同市の子ども音楽教室でヴァイオリンを始める。5才から10才までの幼少期は、レニングラード英才音楽学校で25年間教鞭を取ったオデッサ(ウクライナ)出身のクララ・ベルコヴィチ女史のもとで学ぶ。10才でカーティス音楽院に入学し、その1年半後にはボルティモア交響楽団との共演でオーケストラ・デビューを果たし、その後フィラデルフィア管弦楽団、クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ピッツバーグ交響楽団と共演。マゼール指揮バイエルン放送交響楽団との演奏はラジオ、テレビでヨーロッパ中に放送・放映された。

以降17才まで、ウジェーヌ・イザイの最後の門下生として知られるヤッシャ・ブロツキー氏に師事。熱心な指導はブロツキー氏が89才で亡くなるまで続いた。ヒラリーは16才でカーティス音楽院の卒業要件を全て満たしたが、その後も音楽院で学ぶ道を選び、語学や文学の選択科目を聴講しながらジェイミー・ラレード氏のもとで研鑽を積んだ。さらにフェリックス・ガリミール、ゲイリー・グラフマンの各氏に室内楽を師事。ヒラリーが音楽学士号を取得してカーティス音楽院を卒業したのは19995月、19才のときである。

レコードは数々の国際的な賞を受賞。2002年にドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだ。現在26歳」

今日の指揮者はレナード・バーンスタインに学んだ人。そして、楽団は、自主運営している組織で、全てを民主的に決定しているというその運営方針も興味深い。

しかし、私にとって、この公演は何と言っても「ヒラリー・ハーン」の生演奏、その時間・空間の共有が最大公約数、目的であるので、全般よりも、ヒラリー中心に書く。

「本日、予定されていた諏訪内晶子さんが内臓疾患のため出演変更となり、ヒラリー・ハーンさんが代行されます。どうぞ、ご了承ください」

というアナウンスが、公演の口火を切った。

座席は、2階席センター後方。

まず、一言。 素晴らしい!! とても素晴らしい!! (一言じゃないじゃん、笑) とにかく、すごかった!!

澱みが全くなく、揺らぎも、不安定さもなく、聴こえてくる響きはまるで小さな宝石のカケラがサラサラと流れいく美しい旋律。

この高音域の奏での素晴らしさは、絶品、逸品である。

Hahn4 オペラグラスで指先等々を観た。

無駄の動きのない右腕。軽やかな指先の左手。このバランスが絶妙の奏でを弾き出している。ハーンのテクニックは半端じゃなくすごい!その上、音に情感の濃淡を乗せている…。

日本人で一番近いのは、庄司紗矢香さんと思う。

さりげなく登場しながら、全身から出るソリストとしてのオーラを万遍に発信し、それでいてオケとの共有・調和も十分配慮する姿。

演奏中も、指揮者はもとよりオケ全体を見渡す自信と余裕、それも嫌味はなく、更に落着いたその姿は威厳すら感じさせる。すごい!! 大物である。

今後ヒラリーが、中・低音域の重厚さを身につけたならばおそらく「敵なし」くらいの頂点に行くのではないだろうか?

Hahn1 3回ある、カデンツァがまた彼女独特の個性ある弾きで会場全体を釘付けにしていた、オケの人たちを含めて。

大拍手、鳴り止まない拍手に、

「バッハ、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 2番 アンダンテ」と日本語で伝えるヒラリー。これまた、素晴らしかった。

本当に魅了された、素晴らしい演奏だった。

Gさん、サンキューでした!!

休憩時と、演奏終了後にヒラリー・ハーンさんのサイン会。長蛇の列ができていた。笑顔で一人、ひとりにサインする姿はまだ少女のようなあどけなさも残しながら、美しい人だった。

大絶賛したヒラリー・ハーン。もちろん私にとっては千住真理子さんがこの上ない方であることは言うまでもないことであるけれど。(笑)

ヒラリーを聴く機会があったら、是非、是非と自信を持ってお奨めする。

■『メヌエット』(ひかる作品)

アート活動に敬意し、応援しているひかるさんの作品(絵画)の一つが、みなとみらいホールからほど近いデパートの音楽サロンに飾られたのを知って、鑑賞しに行った。

雨が降っていたので、みなとみらい駅から一駅乗って馬車道駅下車。そこから徒歩で、デパートにはすぐ着いた。

音楽サロン入口に「本日貸切」の張り紙がしてあって、ダメもとで、事情をお話したら「どうぞ、中へ」と言ってくださり、ほんの少しの時間でしたが鑑賞できた。(冷たいウーロン茶まで出してくれて、恐縮…)

サロンは、突然現れた不思議・異次元空間、別世界という印象だった。

Hikalu1 “メヌエットのようにかわいらしい花のイメージで”と言われているように、白い花びらが輝いていて素敵な作品だった。

もっと、もっと、沢山の作品を観て観たい。期待しています。ますます頑張って!

少々お腹が空いたので、外に出て何か食べようと思って歩いていると、「香満楼」という中華料理店の「サンマーメンと半チャーハン」というメニューが目に飛び込んできた。

懐かしい~。高校受験の際、受験勉強で横浜の図書館に通って毎日昼に食べたのが「サンマーメン(麺)」!!

けっして、ラーメンの中に秋刀魚(サンマ)が入っているわけではありません。これって、この辺にしか見かけないなあ。

引き込まれるように入店し、「サンマーメン(麺)セット」を食べた。美味しかった~、そして懐かしかった。

絵を観に来て、まさか昔の味にも出合うと思っていなかった。でも感謝(笑)

■マミフラワーデザイン展2006

Mami2 今日は、帰りがけにもう一つ鑑賞してきた。

この展覧会、2年に1回で今年10回目だそうだ。

生花などを基本に使って、創作したデザイン作品の発表会、って感じ。

生け花的なものから、立体画のような絵画的作品のアート世界だった。

花を使った立体的絵画は、なかなか面白いし、綺麗な作品が多かった。

これは、スクール生徒の発表会とスクールの生徒募集という印象が強い。それでも、一般は800円。

様々なアート世界に触れることで、自分の血になり肉となればいいのだが、私の場合は…(苦笑)

それでも、今日も一日アートに浸った贅沢な時間を過ごせたと思う。

【 鑑賞日 】 2006.5.27(土)

*ヒラリー・ハーン 横浜みなとみらいホール 大ホール

*『メヌエット』 横浜松坂屋

*マミフラワーデザイン展2006 大丸ミュージアム・東京

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2006年5月28日 (日)

長谷川陽子:昼公演 & 千住真理子:夜公演 5/26

今日は長谷川陽子さんのソロ(無伴奏)<昼>公演と、千住真理子さん<夜>公演のふたつを聴くという、この上ないくらいの贅沢なスケジュール!!

■長谷川陽子(第28回チェロの日)<昼の部>

Yoko1_1 やわらかく艶やかな響きで奏でる無伴奏のひととき

15:00開演<チケット完売>)

●プログラム  

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲1番 ト長調 BWV 1007

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲6番 ニ長調 BWV 1012

※アンコール/3

 モーツァルト(「魔笛」の中から)、武満徹(翼)、バッハ(ジーク)

真っ赤なドレスを纏って、大きなチェロを抱えながら登場。

ステージには、中央にイスとその横にしゃべる時用のマイクが横になっているだけ。

Yoko2 即座に、1番を奏で始める。

その第1音で、バッハの世界に飛んで行き、チェロの奏での深さは心地良い。長谷川さんは、時々実際に歌いながら弾く(声は出していないのかもしれないけれど)、その表情・表現は良いと思う。特に無伴奏は自分の世界の創造と、作者との対話だと思うから。

トークが入る。印象的だったのが、

無伴奏は自分の音楽空間を自由に創れるので好きです」と言われていたこと。

先日の小曽根さんが、クラシックを勉強して感じたことに「勉強する前は、クラシックは決め事が多くて堅苦しいイメージだったけれど、実際はものすごく自由さがある。ジャズの世界との共有ができると感じた」のようなことを言われていた。

バッハは、ジャズでもいろいろアレンジされているし、それだけ広い世界なんだろうなあ。

Yoko3_1 長谷川さん、「6番はとても好きですが、とても緊張します。では、6番を聴いていただきます」と。

6番、素晴らしかった!! 

ご本人の気合が、楽器にちゃんと乗り移って!

長谷川さんのチェロの奏で、大好きである。

アンコールに入って、

「モーツァルト250周年ということもあって、モーツァルトをという声が多いのですが、チェロ1台でモーツァルトは無理なので…、そこで今日はスペシャルゲストとして、長谷川弥生を呼びました、どうぞ!」

「鼻の部分を見ると、よく似ているでしょ? そうです、弥生さんは私の姉です。姉にビオラを弾いてもらいます。今日は来ていただきありがとうございます(笑)」

実姉の登場は、嬉しいサプライズでした。

Yoko5 この項の最後に、長谷川さんがご自身のブログでこの日のことを書かれているので、その一部転記します。(『 』内)

『白寿ホールでのバッハの無伴奏チェロ組曲のコンサート、

昼夜公演共、沢山の温かなお客様に恵まれて、とても幸せな時間でした。

白寿の音は本当にホールそのものが楽器のようで、

ステージ上で弾いていると、まるで楽器の中に自分がいるような、

音に包まれる幸福感でいっぱいです^^

バッハ無伴奏残り4曲全部白寿で弾きたいなぁ!!

大曲6番を弾くのは本当に久しぶりでしたし、

昼夜と2回公演は自分の体力と気力への挑戦です。

ちなみに昼公演後、夜までどうやって時間を過ごすか・・・

これが私にとっては最大のテーマで、

起きていると、練習がしたくなる→筋肉が疲れてしまう

外にお茶をしに行く→気が抜けてしまう

よって、楽屋で仮眠!がこの際正しい時間の過ごし方。

いつも楽屋仮眠の秘密兵器は、iPodに入れてあるグールドのバッハと、

好きな香りとレッグウォーマー。仕事用のスーツケースには

このセットが必ず入っていて、今回も活躍してくれました^^ 』

長谷川さんの、こうした真直ぐで、正直な、純な、真摯な、率直な姿を知ると、ますます、チェロの奏でで、心地よい世界に連れて行ってほしいと思う。

とりあえず残りの4曲を白寿で実現してもらい、その場に是非私もいたいと思った。

終了後に、サイン会が予定されていた。

私は、この後千住さんの公演に行くために(それも自由席なので…)終了後は、即会場を出て次の会場へと急いだ。

■千住真理子『ヴァイオリン・リサイタル』

19:00開演、全自由席<チケット完売>)

●プログラム  (伴奏:藤井一興)

Mariko21J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番ト短調より第一楽章アダージョ

J.S.バッハ/G線上のアリア

J.S.バッハ/グノー アヴェ・マリア

*シューベルト/アヴェ・マリア

J.S.バッハ/千住明編曲 2つのメヌエット

*ヴィターリ/シャコンヌ

(休憩)

*千住明/「ほんまもん」より、“祈り” “森の瞑想”

*千住明/アニメ「雪の女王」より スノーダイヤモンド

*リスト/愛の夢

*フォーレ/夢のあとに

*ドヴォルザーク/ユーモレスク

*ドヴォルザーク/わが母の教え給えし歌

*サラサーテ/ツィゴイネルワイゼン

※ アンコール 2

会場前に駆けつけると、千住会ではKさんが一番早く並ばれていて、そのすぐ後ろにFさんもおられた。

今日、Fさんは「クラシック友の会」のメンバーも引き連れての大所帯。

私とGさんの席確保は、Kさんにお願いして、今日も最前列を確保できた。Kさんありがとうございました!!

今日の主催が「聖パウロ女子修道会」で、『あけぼの』創刊50周年記念に併せたイベントということで、まず代表の挨拶から始まった。

Mariko14 千住さんは、白のドレス。まずお一人で登場。

2曲目から伴奏者の藤井氏と共に。

前半の選曲は、バッハが中心で教会という会場にピッタリな荘厳なイメージを醸し出す。

やっぱり、千住さんのバッハの奏では私の中ではピカ一! 素晴らしい!!

反響音の関係もあるのだろう、いつもよりゆっくりとしたペースでの感じ。ピアノとの合わせに慎重な面持ち。

それでも、一番相性のいい弾き手同士。会場全体に響き渡るデュランティの奏では快調だった。

前半での、ヴィターリ/シャコンヌが圧巻だった。正に千住弾きで、千住真理子の音楽世界・空間を創り出していた。もう一回すぐ聴きたいくらいだ。

Mariko16 後半は、サラサーテ/ツィゴイネルワイゼンがやはり一番聴き応えのある曲。ステージが遠いからか、今日は「例の弱音器」の話はなかった。

いつもよりスローテンポな感じを受けたが、それはそれで楽しめた。

後半途中、赤ジュータンに引っ掛けて転びそうになって、冷やっとした。

もしかしたら、会場におられた文子お母様、目が飛び出したかも(笑)。

ヴァイオリンを怪我してでも真理子さんは守ろうとするだろうな。

その後、ステージの上がり下がりの度に、ドレスを捲り上げるのだが、回数が進むに連れてそれが大胆に。そういう男らしさ?!も大好きである。

Mariko57 サイン会はなし。

昨年の12月同様、帰りはロイヤルホストに寄って飲食後解散した。

Fさんグループは目白へと繰り出して行った…。

5/3振りの千住さんの奏でだったので、乾いた砂に水が染み込むような感覚で、私の中に満ちていった、至福の時間だった。

今日は、昼に長谷川チェロ、夜は千住ヴァイオリンとおそらく一番贅沢な奏で空間にいたのは私だろうという贅沢すぎる一日だった。

でもでも、まだまだ聴きたい!! 浸りたい!!(快笑)

鑑賞日 2006.5.26(金)

       *長谷川陽子<昼>公演 Hakuju Hall

   *千住真理子公演 東京カテドラル聖マリア大聖堂

           知人同行者: Kさん、Fさん、Gさん

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2006年5月26日 (金)

歌のない音楽会(公開収録: 5/23)

シブヤらいぶ館『歌のない音楽会』(司会:渡邊あゆみ)の公開収録(2本撮り)に行って来た。

千住真理子さんの収録招待で行ったのを皮切りに、「歌のない音楽会」の「公開収録」を知り、4/4には古川展生さんら、そして5/23は小曽根さんが出演されるので是非と思い、行ってきた。

今年になって、東京文化会館、東京国際フォーラムで小曽根真さんのピアノの奏でを堪能し、その音楽性にも酔いしれたので、この機会は逃すものかって感じで楽しみにしていた。

<①> エリック宮城 & 市原ひかり

演奏:エリック宮城、市原ひかり、近藤和彦、新澤健一郎、村上聖、岩瀬立飛

※ ある方が、セットリストを書かれていたので①②共以下拝借しました。

Somewhere (from "West Side Story")

A Night in Tunisia

*太陽の光 (市原ひかり)

Just Friends

Danny Boy (or "Londonderry Air")

Kokopelli (エリック宮城)

Eriku1 エリックさんは、1963年ハワイ生れの日系三世。幼少よりトランペットを吹き、高校生の時には全米オールスターに選出され、カーネギー・ホールで、かのメイナード・ファーガソンと共演している。

1989年から日本を拠点にしての演奏活動。

パワフルなのに、甘くて優しい音色とでも言えばいいのかな。

Ichi2 市原さんは、まだデビューしたてで(2005.8)ういういしい。華奢な身体のせいもあるからか、音が薄く・軽く感じたけれど、今後期待はできると思った。日野皓正さんだって、身体細いしね。

トランペットの奏でも、いいもんだなあ~。

もっと聴いていたいと感じた。 席もよかったし、上質の音を楽しめた。

■放送予定日

BShi 6/21(水)   20:0020:43

BS2   6/28(水)   18:0018:43

<②>小曽根真 & 小沼ようすけ

演奏:小曽根真、小沼ようすけ、鈴木正人、仙道さおり

Isn't it Romantic

Can We Still Be Friends ? (Todd Rundgren)

Bienvenidos al Mundo

Silver and Orange

It Could Happen to You

Coffee Please

※アンコール  *Billie's Bounce

             & エリック宮城、途中からジョイント

小曽根さんをメインと期待していたが、小曽根さんはスペシャル・ゲストという感じ。小沼ようすけさんが中心だったのでちょっと残念。

Onuma3 小沼さんは、家庭教師(元は家に来た大工のバイトなので、ずっと「大工」さんに、と言っていた)の、ギターの技に驚かされてこの道に入るキッカケになったと言う。

今でも、ギター少年に見える感じの若さ。ギターが好きで好きでしょうがないオーラが出ていて、演奏もなかなかだった。

デビュー作品「Coffee Please」のできたエピソードは、なかなか面白かった。(放送をお楽しみに!)

小沼さんが、当日のことをご自身のブログに書かれていた。一部転記すると、

「 小曽根真さん(p)とはレコーディングを含めて4回目の共演。

一緒に話しているだけでも、自分のモチベーションが上がっていくのがわかる。 ものすごく広いというか、自由というか。。 」

Sendou2 仙道さおりさんのパーカッションは、目まぐるしく動きが激しいけれど、すごかった!もう、芸達者の領域で素晴らしかった。

小さな身体から発信される様々な奏では、スケールが大きくて、工夫があって、面白かったし、全身が輝いていたよ。きっと性格も明るい人なんだろうなあ。

Ozone4 小曽根さんと小沼さんのジョイントは、音楽を楽しむ姿がいたる箇所に見受けられ、いい感じだったし、小曽根さんがステージに立つと、やはりアート空間として一回りも二回りも大きくなる感じで素晴らしかった。

そして、おそらく放映はされないであろうけれど(残念…)、収録が終わっても鳴り止まない拍手に、

「ここからは別料金だよ!」(笑)の、小曽根さんの掛け声から始まったアンコールがこの日のクライマックス!!

めちゃくちゃ素晴らしいかった~!! ライブの楽しさを堪能できた頂点だった。

■放送予定日

NHK - BShi  6/28(水) 20:0020:43

NHK - BS2   7/ 5(水) 18:0018:43

【 鑑賞日 】 2006.5.23 NHKふれあいホール(渋谷)

               知人同行者: Mさん、Xさん

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2006年5月25日 (木)

■勝手な映画評(第23回) 『プルートで朝食を』

■ 勝手な映画評(第23回)   『プルートで朝食を』  ■

◎総合評価: 55 / 100

Puru4 作品名: 『プルートで朝食を』(2005年/英/127分)

監督: ニール・ジョーダン

脚本: ニール・ジョーダン&パトリック・マッケーブ

出演: キリアン・マーフィー、リーアム・ニーソン、スティーヴン・レイ、他

分野: ラブ・ファンタジー

公開予定: 2006.6.10(土)

物語

Puru9 舞台は、1970年代のイギリスと北アイルランド。

この頃のイギリスは、過激なロックミュージックが生まれ、ファッションもカラフルとイギリスが最も輝いていたと言われた時代と伴に完全独立を求めるIRAの活動も活発になっていく。

Puru20 1970年代のアイルランドの小さな町、ある日赤ん坊が実母によって教会の前に捨てられる。

彼(パトリック・キトゥン・ブレイデン)は、ブレイデン家に引き取られ、普通の男の子として育てられる。しかし、幼少期から綺麗なドレスや輝くアクセサリーに興味を持ち、変わり者として見られていた。

それでも人を惹きつける魅力と明るさ、そして大胆な行動力で、様々な人を巻き込みながら日々楽しく過ごしていた。

Puru3 彼はある出来事をきっかけに、町を出て実母を探す旅に出る決意をし、ロンドンへと向かう。

大都会ロンドンで、様々な人と出逢い、愛し愛され、裏切りと目まぐるしい状況の中でも、実母探しの希望は捨てない。

踊っていたクラブでテロ爆発! アイルランド人のキトゥンがテロ犯(もちろん、冤罪)として逮捕・拷問、そして独居房での監禁。

Puru17 その後、刑務所を追い出されコール・ガールに…、彼を責めたてた警官が堕落する彼を救おうと紹介した職が「覗き部屋」。

その覗き部屋に予想もしなかった男が客として来店。この来店が、大きな、大きな転換点となる。彼は誰なのか?キトゥンとの間柄は? そして、実母は見つけることができるのか?

寸評

Puru13 『クライング・ゲーム』『ことの終わり』のニール・ジョーダン監督の最高傑作がついに完成。 という、宣伝コピー。

この作品は、「頭のいい」、そう「非常に頭のいい」人が書いた作品と思える。いろいろな事が意図的にオブラートに包んであり、注意深く観ないと単なるコメディにしか見えない。本当はとても複雑な思いや思惑を脚本の中にギュウギュウ詰め込んでいるが、果たしてそれが成功しているかが私には疑問だったなあ。

いわゆる、インテリ・ゲイ作家が好む作風とでも言えばいいのかなあ…。

Puru14 ゲイを主人公にして、ある意味めくらまし的に過激な内容を隠してずるいと思ったのは私だけかな?

生粋のアイリッシュのニール・ジョーダンが、アイリッシュ系の俳優たちを揃って撮ったということだけでも、そのメッセージ性は明確なのにな。(笑)

Puru21 この映画の楽しみの一つは、何と言っても“サウンドトラック”だろう。

名曲「シュガー・ベイビー・ラヴ」や「風のささやき」、ジョン・レノンをはじめ、様々なアーティストに愛されたシンガー・ソングライターハリー・ニルソン、ワルツの女王パティ・ペイジなど70年代前後のポップスを中心に、監督自ら選曲した名曲集!が、タイミングを合わせて流れる。

余談になるが、

「プルート(冥王星)は、新しい種まきのために、畑を焼きつくす「破壊」を意味するエネルギーです。このエネルギーは、破壊から新たなエネルギーを生み出します。つまり腐敗した場所を焼きつくし、全てを失うエネルギーと、新たな生命を作り出す再生のエネルギーを象徴しています。」

もし、この意味で表題を使っていたら・・・。表題も意味深なものになるなあ?!

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*伏線がいっぱいある作品が好きな人 →★★★★

*ナナメ目線で映画鑑賞したい人 → ★★★★

*ラブ・コメが好きな人 → ★★★☆

*アイルランドに興味がある人 → ★★★☆

*デート → ★★☆

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

    WIN: 「DVD」 

    沢山の伏線、皮肉、等々を確認するにはDVDかなあ~。

公式HP:  http://www.elephant-picture.jp/pluto/

鑑賞日 2006.5.22(月) ヤマハホール

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2006年5月23日 (火)

■勝手な映画評(第22回) 『ポセイドン』

■ 勝手な映画評(第22回)   『ポセイドン』  ■

◎総合評価: 60 / 100

Pose1Pose2 作品名: 『ポセイドン』(2006年/米/98分)

監督: ウォルフガング・ペターゼン

出演: カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロツサム、他

分野: パニック/サスペンス

公開予定: 2006.6.3(土)

物語

Pose10 ポセイドン号は世界屈指の全長337mの大型豪華客船。20階建てビルに相当する高さ、800の客室と13のデッキ、4113人の乗客。

乗客の大半は新年の幕開けを祝うため、大会場に集まっていた。船長が乾杯の音頭をとると、乗客は一斉にシャンパン・グラスを掲げ、バンドが「蛍の光」を演奏し始めた。

Pose4 ちょうどそのころ、艦橋にいる一等航海士は異変を感じていた。地平線に目をやると、巨大波ローグ・ウェーブ45mを超す海水の壁が猛烈なスピードで客船の横腹に迫ってくる。航海士は急いで舵をきり(面舵一杯)、少しでも波を避けようとしたが、すでに手遅れだった…。

巨大波と衝突してあっけなく180°真っ逆さまの転覆!!

船内は地獄絵と化す…、

生存者を集めた船長は、救援が来るまでこのままジッと待つように命令するが、無視して船外脱出を試みる数名の人々、彼らがこの作品の主人公たち。

Pose3それぞれがその自分の人生の過去、現在、未来に思いを寄せながら、サバイバルに挑むが、立ち塞ぐ危機は息つく間もなく連続して襲ってくる。

果たして、ポセイドン号は…、生き残ることができる者は…。

寸評

Pose11 5/17は、ジャパン・プレミアで、カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロツサム、そしてウォルフガング・ペターゼン監督の4名が来日し、上映前に舞台挨拶が行われた。

『ポセイドン アドベンチャー』(1972年)のリメイク。

私は、オリジナル作品を観ていないので比較することができないけれど、オリジナルとは巨大波で転覆する設定は同じだが、サバイバルに向かう役柄はほとんど違う。

また、客船の規模もリメイク版の方が4倍くらい大きくなっている。船全体もCG作品ということだ。

Pose9 冒頭から、すぐに転覆し…、船が沈むまで話が持つのか?と思うくらいの転覆までの早さ、そこからは正に、ゼットコースター映画で、ラストへ向けて息つく間のない展開で、様々な危機、死んでいく仲間、絶体絶命が何回も…、という感じでのあっという間の98分間。

CGを駆使して、音響効果もかなりよくて、迫力映像は魅力的。それは大画面というか、大スクリーンでこそ味わうべき映像/音響であった。

Pose7 しかしながら、『トランスポーター2』と同様、ストーリー内容の深さはなく「転覆→脱出へのサバイバル」というシンプルなもの。

よって、頭を空っぽにして映像/音響を楽しんでそのまま空っぽのまま会場を後にする、という「98分間のアトラクション」に乗ると思えばいい。

一応、脚本には変にドラマ性を持たせているけれども、感動とか、人生の深みとか、求めてはいけない。ただひたすら今度の坂は急勾配か? 横揺れあり、などと乗り物気分を楽しもう。

Pose8 2回観たけれど、映像は楽しめた。ディズニーランドのアトラクションだって、リピーターするでしょ?(笑)

あと、私的には、エレナ役のミア・マエストロがとても魅力的だったなあ。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*スペクタル作品が好きな人 →★★★★

*ストレス解消を映画でしたい人 → ★★★☆

*複雑なストーリーは嫌いな人 → ★★★☆

*暇つぶし → ★★★

*デート → ★★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

    WIN: 「劇場」 

    大迫力映像と音響だけが命、なので、大スクリーンで!!

公式HP:  http://wwws.warnerbros.co.jp/poseidon/

鑑賞日 2006.5.17(木) ジャパン・プレミア(武道館)

        2006.5.20(土) 特別試写会(東京国際フォーラムホールA)

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2006年5月21日 (日)

おいだ美術(藤田嗣治展)、ポセイドン試写、梅原龍三郎展、SALTライブ

今日のメインはMさんから頂いたチケット、塩谷哲さんの「ミニ・ライヴ」(18時開演)。塩谷さんは、小曽根真さんとピアノ・デュエットもされている「プロデューサー/作・編曲家/ピアニスト」。実力派であるので楽しみ。午前10時半から整理券引換。

同日、13:00開映特別試写会『ポセイドン』の招待ハガキが届いて、座席指定券引換が午前10時から。(ポセイドンは先日ジャパン・プレミアで観たけれど、国際フォーラムホールAは5000人の大ホール/大スクリーンなので、もう一度迫力映像を楽しめる)。

場所も銀座と有楽町との近場、今回も“天の声”と思い、引換時間も絶妙なタイミング。まず試写の引換に行き、その足で山野楽器に行くと整理番号11と早い数字。

昼食までもまだ時間があったので、5/18付朝日新聞の記事で見つけた『フジタの言葉で綴る藤田嗣治展』が、銀座のギャラリーであったのでその「おいだ美術」に行くことにした。

■もう一つの『藤田嗣治展』(おいだ美術)

Fujita7 先日行った国立近代美術館の『藤田嗣治展』はもう閉展。その余韻がまだ残る今、再び藤田作品を観ることができるチャンスを偶然新聞記事で見つけた、しかも無料だ。

インターネットで調べたから場所が分かったけれど、「おいだ美術」は結構見つけ難い場所だ。

ブラジルビル4Fに「おいだ美術」はあった。2つの小さな展示部屋のギャラリーに所狭しと「藤田作品」が展示されている。販売品なので「値」が表示されているものと「係員にご相談ください」の張り紙がされているものがあった。

小さな作品が多いけれど、価格は数十万から280万円くらいのもの。

私が入った時には、一人オジサンが鑑賞していただけ。その方が出ていかれると、ギャラリーは僕一人(藤田作品独り占め!竹橋の時とは段違い)。

Fujita22 受付の若い女性が「ごゆっくりご鑑賞ください」と言ってくれる。

子供画、裸婦、猫、風景…と小さいけれど作品数はわりと多い。観終えてから記帳時に「何か目にとまった作品はありますか?」と声をかけられたので、「少女」「ノルマンディー」の2点が特に印象的だったと応えた。

Fujita23 「少女」(木版画)は、「黒一色に見えるが、20色(階調)が使用されているもの」という注に驚いたのだ。藤田氏の技巧の妙なのだろう。

「ノルマンディー」は、宮崎アニメのような雰囲気の風景画で藤田作品には珍しいと感じたし、いい絵だった。250万円で買えますよ!(笑)

「この展覧会で、(うちでは)初めて届いた作品です」と言われていた。

この藤田展は、~6/3まで。10:0019:00(土曜18:00、日曜休) Tel 03-3562-1740

■『ポセイドン』

後日、「勝手な映画評」にて書き込みます。

梅原龍三郎展

塩谷ライブまで少し時間があったので、梅原龍三郎展にも足を伸ばして来た。

土曜日の3時過ぎ、それでも割りと空いていてゆっくり鑑賞できた。

Ume4 分かりやすい作品が多く、「洋画家なのに岩絵具を用いたりする型に捉われない創作」らしい。

97歳までの長期に渡った創作はすごいと思う。やっぱり絵描きはすごいなあと感心する。

Ume7Ume6面白かったのは、金版に自画像などを描かれているもので、鏡に写った姿をなぞるように書いていること。画材がのっていない部分の金版に自分の顔を写して見た。ぼんやりと写る私の顔がマヌケに見えた。(笑)

絶筆(未完)の「浅間」作品は、別の浅間作品とは違った輝きというか、悲しい輝きというか、でも美しい絵だった。

塩谷哲さんの「ミニ・ライヴ」

Sio2 今日のメインである、ニューアルバム「グイードの手」発売記念 塩谷 哲 ミニ・ライヴ!!

整理番号11だったので、 2列目左側中央寄りに座われた。顔も手先もよく見える。立ち見も沢山の盛況ぶり!!

薄ピンクのワイシャツに黒のダメージGパンの姿で、飄々と登場。

トーク中は、会場は笑いに包まれたりするけれど、演奏が始まると、シーンと雑音は全くなくなるという、聴衆としてはグッドな方々。

音に乗ることの上手な方で、生の音を聴いてもらうことを殊の外、本人が喜ばれていた。流石プロ!

Sio1 若くて、好青年だった。(写真でもっとキザっぽい人かなと思っていたら、全然フレンドリーな音楽イケメン青年って感じでした)

イスがギコギコいうのを気にされて、それで思い出したように、ダイエット用に最近ロディオマシーンを分割購入したことを話し始めて、会場も沸いていた。

明るく楽しい、愉快な人だった。

今日の観客は、ほとんどが女性ファンで、男性は数えるほどしかいない。

*スキニー・ディッパー

*エンハーモニー

*ミスター・タップマン

40105

4曲披露され、それぞれ素晴らしかった。中でも「ミスター・タップマン」、とても楽しそうに弾かれるので、幸せな気分を分けてもらったって感じ。

握手会で全員と握手し、サイン色紙を一枚づつ手渡しというファンにとっては嬉しいオマケも!

ほとんどの人が、一言、二言、三言…、話をするので30分くらいかかった。楽しそうに話をしている風景を見ていて、千住さんのサイン会の自分を見ているようでもあった…(笑)。

素敵な時間を過ごせました。Mさん、ありがとうございました!!

【 鑑賞日 】 2006.5.20(土) 美術:おいだ美術(藤田嗣治展

                 試写:東京国際フォーラムホールA

                                    美術:三越日本橋店(梅原龍三郎展

           ライブ: 山野楽器本店7Fイベントスペース「JamSpot

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2006年5月19日 (金)

■勝手な映画評(第21回) 『ジャケット』

『ポセイドン』の方を先に観ているが、公開予定の早い本作品より紹介する。

■ 勝手な映画評(第21回)  『ジャケット』  ■

◎総合評価: 60 / 100

Jake1 作品名: 『ジャケット』(2005年/米・独/103分)

製作:ジョージ・クルーニー&スティーヴン・ソダバーグ

監督: ジョン・メイブリー

出演: エイドリアン・ブロディ、キーラ・ナイトレイ、他

分野: サスペンス/ラブストーリー

公開予定: 2006.5.20(土)

物語

Jake2 時は1992年、湾岸戦争の現場映像が冒頭に流れる。米兵のジャック(エイドリアン・ブロディ)がヘルメットを外し、近寄る子供を見る。子供が突如発砲し、弾はジャックの頭部を貫通する、倒れるジャック…。

場面は、軍の病院施設に。一度は死亡の判断がされるが、瞼が動いていることに気付き、懸命な救命手術で奇跡的に一命を取り留めたが、後遺症で記憶障害となる。

Jake7 退院後、冬の路上を歩いていると故障した車の近くに親子(母・娘)がいて母親は薬中毒状態、娘ジャッキー(キーラ・ナイトレイ)は寒さに凍えている。ジャックが自分のマフラーを少女に巻く、少女はペンダントのようなもの(それはジャックの身分証)を見つけジャックにねだる。それを渡し与えるジャック。そして、ジャックはエンジントラブルを修理し母親に伝えようとすると、母親は恩を仇で返すようにジャックを追い払う…。

Jake8 ヒッチハイクで乗込んだ車にパトカーが近づく…、そこで警官殺しが。気を失うジャック、目が覚めると犯人にされていて裁判。記憶喪失等で精神病院に送られる。

Jake3 その病院でジャックは拘束着を着せられ(この拘束着が=表題の「ジャケット」)薬を注射され、死体安置用引き出しに閉じ込められる、という「治療」。そこで起こるのは、記憶のバックフラッシュと身体が1992年(現在)→2007年(未来)へのタイムスリップ。

2007年に移動したジャックは、大人になったジャッキーに出逢い自分が199311日に死んだことを知る。

死因究明と、ジャッキーへの愛、「過去と未来、記憶と幻想」の旅路が始まる。しかし、ジャックに残された時間は、4日間。果たしてジャック、そしてジャッキーの運命は…。

寸評

Jake6 製作が、ジョージ・クルーニー&スティーヴン・ソダバーグという“鳴物入り”の作品で期待を膨らませて鑑賞した。キーラ・ナイトレイも大好きな女優であるので楽しみにしていた(邦題『ベッカムに恋して』(2002)から注目している女優だし。その以前に『スターウォーズⅠ』(1999)でナイトレイは、ナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者役もやっている)。

期待が大きかっただけに、ちょっと期待はずれ感も…。

過去、現在、未来と時空を転々とし、記憶の「点と点」を結んでいくに連れて全体像が分かる構成で、一コマも見落としてはならぬ、って感じで緊張して観る必要があるから少々疲れるかな。

この方式では、『21グラム』と時はかなり衝撃を受けたけれど、もう定番的な方法になっている気もする。

Jake5それと、ジョージ・クルーニー&スティーヴン・ソダバーグ組が「湾岸戦争」とどう対峙し、社会派映画作品を創ったのかと思っていたら、拍子抜け。その点では全く弱い作品で、社会派映画ではなく、「ラブストーリー」の一作品という感じだ。

つまらなくはないし、最後まで展開を楽しんで観られる作品にはなっているけれど、物足りなさがあるのは否めない。

警察官殺しの真犯人の行方も触れないままだしなあ。

Jake9 この作品でのエピソードで、脚本に惚れ込んだキーラ・ナイトレイが、ジャッキー役をどうしても自分がやりたいと監督に売り込むのだが、監督が「君にこの役は演じて欲しくない」と言われる。それでも役を掴むためにオーデションを受けに行くのだが、ナイトレイが当日食中毒で最悪状態。それでも受けたナイトレイの姿に監督がOKしたという。

この逸話、女優根性で素晴らしいけれども、何を食べて食中毒になったのか?それが今でも気になってしょうがない。(笑)

あとトムとジャッキーとしては、好きなナイトレイの役名が「ジャッキー」だったというだけでも嬉しいかな。(笑)

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*エイドリアン&ナイトレイが好きな人 →★★★★

*サスペンスが好きな人 → ★★★☆

*ラブストーリーが好きな人 → ★★★☆

*暇つぶし → ★★★

*デート → ★★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

    WIN: 「劇場」 

    時空を旅するのは、大画面がいいかな。

公式HP:   http://www.jacket-movie.jp/

鑑賞日 2006.5.18(木) 特別試写会(ヤクルトホール)

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2006年5月18日 (木)

『 藤田嗣治展 』 東京国立近代美術館 5/17

Fujita11 『藤田嗣治展』を鑑賞して来た。

開展前から行こうと決めていた絵画展。なのに何故、閉展間近になったかというと、開展前からTV、雑誌、ラジオ等々いたるところで「特集・企画もの」をやっていたから開展当初はすごく混むのが予想されたので、落着いたら行こうと思っていたら、NHKも2度目の特集、12chまで半ばで特集、雑誌・新聞が後を追うように取り上げるものだから、行く機会を作れなかった。

そんな折、5/17武道館で行われる『ポセイドン』ジャパン・プレミア試写の招待状が届き、その指定席引換が14:00~。せっかく武道館まで行くので、近くの“『藤田嗣治展』に行け!”という天の声だと勝手に解釈して(笑)、ついでにそこのお気に入りレストランにも入ろうかな、と企てた。

Fujita14 平日だし、開館間近に行けば“ゆっくり、ゆったり”観られるだろうと、950分に竹橋着。美術館に着いて驚いた。チケット販売窓口が4列で大きな塊、そして美術館入口には「最後尾札」を手にした係員の前に長蛇の列…、絶句。

へ、へい、平日なのに…。そして係員とおばさんの会話で、「今日は15分前に開館しました」ということだった、恐るべし「藤田嗣治」!

Fujita9 この現状で最良を考えようと気分を変えて、まずはチケット売場へ。私の並んだ列が他の1.5倍の早さ、ツキもあるじゃないか。HPで打ち出した「割引鑑賞券」(100円引きだけど)を出して5分で入手し(当日有効の国立近代美術館工芸館の観賞券も付いてきた)、入館の列の後ろへ移動。こちらも5分程度で入館できた。

展示室入口で、再びビックリ。初めの小さな自画像の前にわんさか、わんさか56列重なった人だかり。土・日曜のような、「人の後頭部を見に来たんかい!」状態(笑)。その一室(展示室)全体が同様の感じ。

Fujita16 さて、どうしたものか…。

日本人の“律儀で真面目な行動”を逆手に取ることにした。

だいたいの人が、展示物を順番通りに観賞するという心理。開館が早まったとはいえ、まだ開いたばかり。

出口方面に進もう。一応どの部屋にどんな絵があるかを確認しつつ(後で最前列か2列目で時間をかけて観たい絵を見つけつつ)、どんどん進んで行くと、全体の2/3くらいの所で、人がまばらに。

Fujita4 空いている所から出口までの展示物を、まずは自分のペースでゆっくり観賞することにした。(←もちろん、流れに逆行するような鑑賞の仕方は迷惑なのでしない。)

そして、出口になったら入口に戻る。その時点で入室制限が始まっていた。ということは、制限と制限の間にほんの少しだが空白が生じるわけだ。入口に戻って、その隙間に自分の体を入れたというわけ。

Fujita2 一応、最初にゆっくり観たい作品の目星を着けていたので(それでも結構沢山あるんだ、これが)、人ごみの中を選びつつ、ある作品は遠くから、目星作品は近くから、という感じで観賞した。

Fujita19 作品は、大きな絵が多く見応えのあるものばかりだった。画集などで見慣れた作品も、大きな現物作品を目の前にすると、やはり迫力も違うし、大きくても小さいところまで繊細に描かれているので見事だ。

『芸術新潮 4月号』の特集「藤田嗣治」を読んでから(予習)行ったので、とても興味深く作品一つ、ひとつを鑑賞できた。藤田氏の「技巧追求」の姿が浮かぶようだった。

Fujita5 晩年、子どもたちを描いた「フランスの富<48図>」の中に、モナリザの絵があったりして(195910月、洗礼を受けカトリック信者に。ダ・ヴィンチにちなんでレオナールと改名)、それも面白かった。

5人の女性と結婚した藤田氏、その人生にも驚きだが未婚の私には羨ましい感じも…(笑)。

時計を見ると、11時半。もう一つのお目当ての「レストランでランチ」へと足は邁進していた(笑)。

Fujita8 「クイーン・アリス アクア」は、石鍋シェフプロジュースのレストランで、美術館がリニューアルする時に合わせて導入された企画レストラン。国立美術館でこういうのは珍しいのではないだろうか?

当初は、1500円のコースランチがあり、それに150円足すとグラスワインも楽しめるというメニューがあってお気に入りだったのだが、今は改定され「特別展コース」なるものは4500円。

今日は、そんな贅沢はしない。アラカルト1品とパン、そしてビール。これでも十分楽しめる。(パン200円は、おかわり可能だった)

レストランも混んでいて、リストに名前を書いて待つ。前に10組くらいあったが、15分ほどで席に案内された。2名席に1名で相席はさせない配慮も嬉しい(1人の方も気軽に入れる、女性1人も数名いたし)。

やっぱり、鑑賞後の、そして昼のビールはとっても美味しかった!

会計時に、「平日とは思えない混み方で大変ですね。」と言ったら、「藤田展が閉展間近なので、皆さん来られたようで」「僕もその中の一人です(笑)」、すると微笑みを返してくれて「最終の土日も頑張らなくっちゃ、ありがとうございます」とにこやかな表情、こちらも気分がよかった。

まだ、少し時間があったので、国立近代美術館工芸館『花より工芸』にも行くことにして入口に出ると、「ただいま40分待ち」の掲示が出ていてず~らっと長蛇の列が! (午前中に来てよかったと思った)

工芸館は、ガラガラで別世界のようだった…。

そして、ジャパン・プレミア試写の指定席券引換に武道館へと向かった。

ほぼ予定通りの展開で、満足、満足。

【 鑑賞日 】 2006.5.17(水) 東京国立近代美術館

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2006年5月17日 (水)

マリア・パヘス舞踏団『セビージャ Sevilla』 現代フラメンコ 5/15

マリア・パヘス舞踏団『セビージャ Sevilla』公演に招待で行って来た。

「フラメンコの聖地セビージャをモチーフにした待望の最新作を携え、日本で世界初演〈ワールド・プレミア〉!!」というもの。

『セビージャ ― Sevilla 』(世界初演)

Malia1

コンセプト・構成 : マリア・パヘス、ホセ・マリア・サンチェス

演 出 : ホセ・マリア・サンチェス

振 付 : マリア・パヘス

出 演 : マリア・パヘス、マリア・パヘス舞踊団

演 奏 : アナ・ラモン(カンテ)、イスマエル・デ・ラ・ローサ(カンテ)、ホセ・アントニオ・カリージョフィティ(ギター)、イサック・ムニョス(ギター)、フランシスコ・アルカイデ(パーカッション)

Malia8 素晴らしかった!! 

フラメンコ公演は、今まで何回かではあるが観賞したこともあるが(だから、けして詳しいわけではない)、質の高さ、面白さはこの公演がハイレベルで、そして楽しめた。

公演時間が1時間30分、でも30分位に感じたくらい充実していた。

Malia4まずは案内より、「マリア・パヘス」を紹介しよう。

「 セビージャ(セビリア)生まれ。4歳でダンスを始める。アントニオ・ガデス舞踊団、マリオ・マヤ舞踊団、ラファエル・アギラル舞踊団などで主演ダンサーとして活躍。

1990年、自らの舞踊団を設立。最初の振付作品「ソル・イ・ソンブラ」で注目の振付家としての名声を瞬時に獲得。1992年、第7回セビージャ・ビエナル・フラメンコで「タンゴ」を初演し絶賛を博す。1994年、同祭典での「デ・ラ・ルーナ・アル・ヴィエント」公演は、現代フラメンコにおける記念碑的作品と絶賛され、スペイン舞踊界の第一線の座を獲得。

1996年、振付作品「アンダルシアの犬 ブルレリーアス(嘲笑)」で、コレオグラフィー国家賞を受賞。2002年、そのキャリアが認められ、スペイン舞踊界最高の栄誉といえる、ナシオナル・デ・ダンツァ賞を受賞。2005年、フラメンコ・オイVI賞を受賞。

また1995年には、アイリッシュ・ミュージカル「リバーダンス」の主演ダンサーとして、観客を驚愕させ世界的な人気を得る。カルロス・サウラの映画「カルメン」「恋は魔術師」「フラメンコ」など多数の映画にも出演。

 ダンサー・振付家として、現代フラメンコの発展をリードしてきた先駆者であり、同時に現在もその最前線にたつ、正にフラメンコの女王として牽引し続けている。 1963年生 」

S席12,000円というのがこの経歴で分かるし、観て納得の価格でもある。

17列目センター寄りという、とてもいい席だった(1階は38列まである)。6列目の方々(見るからに「私達フラメンコ、やってます!」っていう方々で1人は“先生”と言われていた)がe-プラスで購入したチケットを持っていたので、開演前から得した気分だった。

“寛大なるセビージャは、旅人を魅了し、詩人に一編の詩を、画家の一筆を拒まず、聖母マリアにはその信奉者を、また行きすがるものすべてに涼しいパティオの日陰の安らぎを、北の恋人たちには熱い官能をもたらしてくれる” という、基本のストーリーを様々なパターンの踊りと音楽で創り上げていく。

Malia10 マリア・パヘスは大柄で、その長身をしなやかに、足のつま先から手の指先を自在に、脚、腰、腕、頭、髪、そして顔の表情も表現豊かに全身を使って、そのまま舞台に描くように踊る。

伝統的なフラメンコを基本にポップス、ジャズ、ロックなども合わせたように踊り、それはフラメンコを超えるとも思える舞台創作に感じた。

8人のダンサーの靴にキラキラ輝く光をつけて、舞台上も真っ暗にして軽やかなフラメンコ音楽で踊らせると、観客の目には16足の靴が描く踊りの演出を楽しむことになる。

こうした工夫もいたるところに散りばめて、衣装も様々に変化させて観るものを驚かせる。

もちろん、オーソドックスなフラメンコの男女が織り成す踊りもしっかりプログラムに入れている。

Malia3 手拍子と身体一つで、表現できる踊りの基本を観ていて、例えばフットボール(サッカー)がボール一つあれば楽しめる競技であることから、貧困国でも盛んなように、このような踊りもけしてお金をかけなくても芸術的・文化的な創作が伝統として続くことも可能な素地があることに気付かされた気がした。

もちろん、マリア・パヘスはその基本に華麗さ、しなやかさ、迫力、等々が加わって、その創り出す空間は贅沢なアート世界である。

舞踏団の中に、一人可憐で且つ一際美しい若手がいた。マリア・パヘスほどの域にはまだまだ達していないけれども、その美しく創られる踊りのラインはこれからの輝く未来が約束されているようにも見えた。

Malia11 最後に、マリア・パヘスのあるインタビューのコメントを載せて、彼女のフラメンコへの思いを伝えたいと思う。

「私はフラメンコ以外の芸術からも多くのインスピレーションをもらっています。芸術とはそういうものだと思うんです。別々のジャンルのものがお互いに影響し合うものだと。他と向き合い、そこから着想を得ることによって、その芸術はさらに豊かなものとなっていくのです。私の創作活動の根底には常にこういった考えが流れています。」

「フラメンコは私が知る限り、もっとも豊かな表現芸術のひとつだと思います。フラメンコには独自の音楽、リズム、美があるからです。フラメンコにはフラメンコ独特の音があるので、その音だけで踊ることができます。独自の音をもつ踊りは、そんなにはありません。

それから、フラメンコの表現方法は他の踊りに比べて非常にダイレクトです。それも魅力のひとつですね。」 

【 鑑賞日 】 2006.5.15(月) Bunkamura オーチャードホール

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2006年5月15日 (月)

■勝手な映画評(第20回) 『トランスポーター2』

■ 勝手な映画評(第20回)   『トランスポーター2』  ■

◎総合評価: 70 / 100

Tora11_1 作品名: 『トランスポーター2』(2005年/仏・米/88分)

監督: ルイ・レテリエ

脚本: リュック・ベッソン

出演: ジェイスン・ステイサム、アンバー・ヴァレッタ、マシュー・モディーン、ケイト・ノタ、他

分野: アクション/サスペンス

公開予定: 2006.6.3(土)

物語

Tora13_12」のトランスポーター(プロの運び屋)は、W12気筒エンジンを搭載したアウディ『A8 6.0 クワトロ』の運転席にいるフランク・マーティン(ジェイスン・ステイサム)から始まる。

常に死と隣り合わせだった仕事から足を洗い、コート・ダ・ジュールからマイアミで、金持ち一家の6歳の息子ジャックの送り迎えの運転手をしている。

しかし、事件が起こる。盗聴され、監視され、ある日ジャックと共に拉致される。両親も地元警察も「誘拐事件」として特捜を組むが、実は誘拐はカモフラージュで、麻薬撲滅サミットに出席するジャックの父、そしてサミットそのものへのテロが目的だった。

テロは、「遺伝子組換え型のウィルス」を蔓延させ、麻薬撲滅サミットをなきものにというコロンビアの暴力組織から依頼されたプロの仕業だった。

ジャックにウィルス注射をし、両親に感染させ…という方法。

ジャックも両親もウィルス感染し、父はサミットに出席してしまう…。

このままでは、大変なことに…。果たして、トランスポーター、フランクはこの危機とどう向き合い闘うか。

決死のその過激な闘い(陸・海・空を舞台にした)が、今始まる…。

寸評

Tora10_1 リュック・ベッソン作品『アンジェラ』で、『リュック・ベッソンには、今後は「アクション映画だけ」を創ってほしいと切に思った作品だった』と書いたのが、4/21(金)。

その思いは、この作品を観て再確認できた。

1.契約厳守 2.お互いの名前は聞かない 3.依頼品は絶対に開けない。あの運び屋のプロフェッショナル」フランク・マーティンが帰ってきた。

これは面白い! 88分が“あっ”という間に過ぎ去る。いわゆる、「ジェットコースター型映画」で最初から最後まで、ほとんど息着く間もなくラストシーンに連れて行ってくれる。

まるで88分の「ディズニーランド/ディズニーシー」の過激系アトラクションに乗った、って感じ。

この作品には、「感動」とか「人生」とかは無縁だ。ひたすら、ただひたすら、映像と音楽を観て楽しめばいい。頭を空っぽにして観て、劇場を出る時も頭が空っぽのまま出られる(笑)。

ストレス解消には、もってこいの作品かも。

Tora7_1 車が飛んだり、クルクル廻ったり邦画では漫画チックになる映像もちゃんと「映画」と感じながら観られるのは、流石である。

「陸(車)、海(ボート)、空(飛行機)」と、空間全体と乗り物を利用して、迫力あるアクション・エンターテイメントになっている。

Tora15_1 リュック・ベッソンが選んだという、悪役の女性「ケイト・ノタ」は、どこか「ミラ・ジョヴォヴィッチ」に雰囲気が似ているが、魅力的な女優だった。

『トランスポーター』シリーズは、ジェイスン・ステイサムが渋くカッコイイ、ある意味独り舞台的な作品だけれど、ケイト・ノタを主役に張って作品を創っても(もちろん、アクション作品で!)いいのではないか、というくらい不思議な魅力の持ち主だった。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*アクション映画が好きな人 → ★★★★☆

*ストレス解消したい人 → ★★★★

*暇つぶし → ★★★☆

*デート → ★★★

*鑑賞後、切なくなりたい人 → ☆

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

  WIN: 「劇場」 

    是非、大スクーリーンで、大迫力シーンの連続を楽しんで欲しい。

公式HP: http://tp2.jp/

鑑賞日 2006.5.13(土) 特別試写会(よみうりホール)

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2006年5月11日 (木)

■勝手な映画評(第19回) 『タイヨウのうた』

■ 勝手な映画評(第19回)   『タイヨウのうた』  ■

◎総合評価: 69 / 100

Tai7 作品名: 『タイヨウのうた』(2006年/日本/119分)

監督: 小泉徳宏

出演: YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷五郎、他

分野: ヒューマンドラマ

公開予定: 2006.6.17(土)

物語

Tai9 雨音薫(YUI)は、16歳。難病:色素性乾皮症XP)で太陽の光線(紫外線)にあたれない(下記<資料>参照)。

そのため、昼と夜逆転した孤独な毎日を送っていて、「歌う(ギターで作詞・作曲)」ことだけが、生きることの実感だった。

薫は、毎夜ギターを持って公園で“歌う”。そして、午前4時の時計の知らせで帰宅する。

そして明け方近く、部屋から見えるバス停にサーフィンに行くために集合する高校生3人が見える。その1人(孝治<塚本高史>)に、名も知れず淡い恋心を持って、じゃれあう姿を見ることが楽しみだった。

Tai10_1 太陽の下では決して会えないはずの2人に運命が引き寄せる。

薫の両親(麻木久仁子、岸谷五郎)と薫の親友、そして孝治とのそれぞれが薫を核にして、物語が劇的に動き出す…。

薫は自分の残された命が短いことを知る。「生きた証」を残したい。その思いに孝治が用意した約束は…。

<資料> 「色素性乾皮症 しきそせいかんびしょう XP)

遺伝性の皮膚疾患で、強い日焼け反応、色素斑、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)、基底細胞がん、有棘(ゆうきょく)細胞がん、悪性黒色腫 (あくせいこくしょくしゅ)が起こります。A群~I群と亜群の10群に分類され、亜群以外では、難聴 (なんちょう)、言語障害、知能低下、歩行障害が起こることがあります。日本人では4~20万人に1人(A群〈重症型〉が最多、次が亜群〈軽症型〉、B~G群はまれ)に発生します。神経症状に対しては有効な対策はなく、症状は徐々に進行します。A群の多くは20歳までに死亡します。

寸評

Tai4_1 ここでの「XP」とは、ウィンドウズのソフトではない。色素性乾皮症、それが難病の一つであること、恥ずかしながら私は知らなかった。それも若年で命を失う病であることも…。

難病は映画として成り立ちやすい。沢山の難病ものの作品が、ここ近年でも創られている。それぞれ、訴える作品で、それは家族愛、恋愛、友情…、のラブストーリーである。そして、「生きるとは?」を問いかける作品だ。

この作品も、体系はその路線である。

しかしながら、この作品はそれだけに重きを置いているようには感じなかった。一番、感じたことが“若者たちへの賛歌”である。「病」「死」を扱いながら、日本の若者もまだまだ捨てたもんじゃないぜ!という叫びが聞こえてくるのだ。

Tai12 薫が、夜の横浜の港、ストリートで歌う、高らかに歌う。その周りには若者たちの大きな輪ができ、薫ワールドが創られる。そこには、今の日本の若者の素直さ、感性、優しさが表現されている。

監督の年を聞いて、その叫びが分かったような気がした。

小泉徳宏監督、現在25歳。

次回作が楽しみと思える若い監督の誕生である。

この作品のチラシに、

LIVE>  この気持ち、歌にしたい

LIFE> まっすぐに、生きたい

LOVE> この歌を、君に届けたい

とある。

Tai16 この言葉の響きとこの作品で、私は、映画とは全く関連はないけれど、

“本田美奈子.”さんのことを思わずにはいられなかった。

彼女の思いも、

LIVE>  この気持ち、歌にしたい

LIFE> まっすぐに、生きたい

LOVE> この歌を、君に届けたい

と思えたから……。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*「生きるとは」「家族とは」等々考えたい人 → ★★★★

*歌うこと、聴くことが好きな人 → ★★★★

*人間ドラマが好きな人→ ★★★☆

*鑑賞後、切なくなりたい人 → ★★★☆

*デート → ★★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

  Draw:  どちらでも、OK。

公式HP: http://www.taiyonouta.jp/

鑑賞日 2006.5.10(水) 特別試写会(九段会館)

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2006年5月10日 (水)

■勝手な映画評(第18回) 『明日の記憶』

■ 勝手な映画評(第18回)   『明日の記憶』  ■

   ◎総合評価: 65 / 100

Asu1 作品名: 『明日の記憶』(2006年/日本/122分)

監督: 堤幸彦

エグゼクティブ・プロジューサー: 渡辺謙

出演: 渡辺謙、樋口可南子、坂口憲二、吹石一恵、及川光博、他

分野: ヒューマンドラマ

公開予定: 2006.5.13(土)

物語

Asu9 広告代理店に勤める佐伯雅行(渡辺謙)は、仕事人間の敏腕部長で部下の信頼も厚い49歳(仕事人間にありがちな家庭を顧みなかったタイプ)。家庭は専業主婦の枝実子(樋口可南子)と高校時代はグレていた(現在は底抜けに明るく元気な)娘梨恵(吹石一恵)の3人家族。

梨恵は、この秋に結婚が決まっている。そしておなかの中には新しい生命が…、いわゆるできちゃった婚。

雅行の仕事現場では、渋谷の街を占有するようなビックプロジェクト/広告イベントを掴んだばかりの時、“頭”の不調を感じる。心配で『家庭の医学』で、症状を照らし合わせると…「うつ病」か??

Asu8 物忘れが多かったり、同じ製品をあくる日また買ってきたりの繰り返しがあったり。妻の枝美子も見ていて不安が募り、雅行を連れて一緒に病院で検査に行く。

検査結果は、<若年性アルツハイマー病>との診断。

雅行本人も、妻も動揺しパニック状態になるが、枝美子の「私がいます。私が、ずっと、そばにいます」

そうして、二人は「現代ではまだ治すことのできない病」、失せていく記憶との闘いの中で共に暮らす生活が始まった。娘の結婚式までは、会社にも、娘にも病を内緒にすることを誓いながら…。

辛く厳しい現実が押し寄せて来る中、大型プロジェクト、娘の結婚、そして夫婦の絆…、それぞれが病の進行でどうなっていくか…。

寸評

Asu10 この作品のコピーは、

「“人を愛すること、そして一緒に生きていく”ことを、あなたに問いかけたい」 「“生きることの喜び、切なさ、そして素晴らしさ”を、あたなに伝えたい」 である。

そして、今やハリウッド俳優としても存在感を強くした渡辺謙がエグゼクティブ・プロジューサーとして主演と同時に力を込めた作品。

もし、<若年性アルツハイマー病>を扱った映画としてこの作品が初めてならば、もっと感動できたかもしれない。

『私の頭の中の消しゴム』(韓国映画)を観てしまっている人にとっては、インパクトは薄れてしまう(この韓国映画も原作は日本のテレビドラマのリメイクだが)。とにかく『私の頭の中の消しゴム』が秀作な上に病に侵されるのが20代の女性というもっと衝撃的だったから。

Asu3 渡辺、樋口の熱演は、観るに値する映像に仕上がっている。脇を固める俳優たちも好演していて、2時間の長さを感じさせない。

サラリーマン、それも中年サラリーマンで仕事人間(まあ、そういう人は映画館に行く時間もないから観られないかも知れないが、苦笑)には、思い入れば、かなりグッとくる作品だろう。

「家族とは」「夫婦とは」「友とは」「部下とは」「上司とは」、そして「生きるとは」「病とは」…、雅行やその周りの者たちが、病気の進行と共に突きつけられる。その答えは、それぞれが受け止めていく中で見つけるしかない現実の重さ。

過去の思い出部分も、しっかり映像として表現しているので分かりやすい。記憶を失う、ということがある意味キーであるから、過去の出来事は科白ではやり過ごせない大切な部分だ。

雅行の視覚でどう映るかなどの映像的工夫もいろいろみられ、鑑賞者に対する監督の「伝えたい」気持ちがよく分かって、私的には好意的な印象。

Asu2 ただ、病が病なだけ、観終わってもかなり辛い思いが余韻として残される。

「生きる」ことの辛さの方が身に詰まされる…。

家族の愛情に包まれた雅行ならばこそ、ストーリーは、ある意味美しさで包まれるが、果たして現実は…、と考えると怖く不安な感情が湧き上がってくるのも事実である…。

人間の生きる姿勢がためされる作品でもあるのだと思う。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*「生きるとは」「家族とは」等々考えたい人 → ★★★★

*人間ドラマが好きな人→ ★★★☆

*鑑賞後、切なくなりたい人 → ★★★☆

*デート → ★★★

*自分のことしか興味のない人→ ★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

  Draw: どちらでも、それなりに味わえる。

公式HP:  http://www.ashitanokioku.jp/

鑑賞日 2006.5.9(火) 特別試写会(丸の内TOEI①/映画館)

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2006年5月 9日 (火)

■勝手な映画評(第17回) 『雪に願うこと』

■ 勝手な映画評(第17回)

 

『雪に願うこと』  ■

◎総合評価: 52 / 100

Uki2 作品名: 『雪に願うこと』(2005年/日本/112分)

監督: 根岸吉太郎

出演: 伊勢谷友介、佐藤浩市、小泉今日子、吹石一恵、他

分野: ヒューマンドラマ

公開予定: 2006.5.20(土)

2005年東京国際映画祭/グランプリ・監督賞・最優秀男優賞・観客賞受賞作品

物語

Uki8 「もとは農耕馬だったという輓馬(ばんば)が数百キロ以上もあるソリを曳きながら障害を越える、北海道の開拓精神が生んだレースばんえい競馬

北海道の帯広で兄・矢崎威夫(たけお)<佐藤浩市>が細々と運営するばんえい競馬の厩舎とその周辺が中心舞台。

弟・学<伊勢谷友介>は、上京し東京で貿易会社を設立していた。

13年前に母親から多額の資金を出さして設立した会社だったにも関わらず、結婚式(学)には相手と家柄が合わないと「母は死んだことにしてくれ」と兄に頼んだ時以来、兄弟は絶縁の関係になっていた。

薬事法違反のサプリメントを輸入したことから、会社は倒産。妻の父親を連帯保証人にしていたため、妻の実家も抵当に取られ、妻とは離婚。親友も自分のマンションを失う…。学は逃げるように故郷・帯広、兄の厩舎のもとへ。

対峙する兄弟関係…、それでも厩舎の人たちとの触れ合いや、北海道の自然、そして輓馬との命の係わり合いの中で、だんだんと「生きる力」を再生していく、学。

母に会いたいという学に、「母は老人ホームで元気にしいている、お前には会わせない」と、母との再会を頑なに拒む兄。それには理由があった。威夫は、不器用だが本当は優しさの塊の男なのだ…。

人生から逃げていた学は、人々の愛情、そして物語のキーとなる馬「ウンリュウ」との関わりで、自分の人生を再生することができるのだろうか…。

寸評

Uki4 原作は帯広在住の作家・鳴海章の小説『輓馬(ばんば)』。

相米監督が映画化を希望していたが、2001年に他界。根岸吉太郎監督がその遺志を引き継ぎ映画化した。

輓馬が11000キロを越える巨体の馬。その輓馬がソリを曳きながら障害物も越えていく「ばんえい競馬」。

それは、ときに歩みを止め、呼吸を整え、ゆっくり進む…。この姿に人の生き方を重ね合せるというストーリー構成。

作品の背景やばんえい競馬という異次元的(世界で一つの文化遺産だという)空間ということ、演技派の揃った役者陣…、4冠受賞ということで高い評価になりそうだけれど、イマイチなのだ。

何故だろう? と考えて、何件か挙げてみる。

まず、挫折した学に悲壮感があまり感じない。突っ張っている表現から、人生のどん底観が映像として見えてこないのは痛い。(離婚した妻やその父親の映像はなく、言葉/科白だけが宙に舞う…)

最大の欠点は試写後、若い女性がこう言っていたことで分かる。

「これって競馬なの? 普通の競馬の方が迫力あるよね」

1トンを越える大型馬の争いの迫力を画面に表現できなかったことがこの作品を小さくしてしまっているのだ。

Uki5 鳥瞰的な映像では、この迫力は画面に出てこない。スピードがないので、もっと、もっとアップで迫らなければそのパワーが伝わらないのである。

その迫力が出せていたらもっと違う印象だったと思う。

それぞれの人生を「科白」のみで表すので、それぞれの役柄に過去の臨場感が付かず重みがない。換言すれば、周りの人々の「人生」をコンパクトにまとめすぎた構成も、人々の生きる苦悩が薄くなってしまい弱いのだ。

ヴァーチャル映像をなくして、全て「生」で撮りたかったという監督の意図は分かるけれど、あまりに「静か」な映像で…、その「静かさ」と「ばんえい競馬」の共存ってどうなのだろうか?

それを評価する人もいるとは思うが、私的には「ハレ」の映像表現も欲しかったと思った。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*人生を一歩止まって考えたい → ★★★☆

*人間ドラマが好きな人→ ★★★☆

*馬が好きな人 → ★★★

*デート → ★★

*暇つぶし → ★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

Draw: どちらでも…

公式HP:  http://www.yukinega.com/ 

鑑賞日 2006.5.8(月) 特別試写会(ヤクルトホール)

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2006年5月 7日 (日)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 音楽祭2006 5/6

再び『 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 音楽祭2006

Lafo2 今年は5/53本の予定だったところ、昨日、5/6のプログラム1本をFさんから頂き、今日も午後に有楽町へ出向くつもりだった。

朝、起きてPCメールを確認したら、Fさんから「もう一プログラムいかが?チケットお渡しするので、昼食をご一緒に、」という嬉しい内容。

(メールには「交響曲25番」と書かれていたが、公演時間・ホールで見ると「ミサ曲ハ短調K.427」。もちろん昨日と続けて合唱を聴けるので、ありがたいことだ)

会場前で待ち合わせて、お昼を「お大戸屋」で食べようと店前まで行ったら行列ができていて諦める。

入ったお店は高級中華料理店。連休の後半、リッチなランチコースもいいよね。Fさんと楽しいお話をしながら、ゆっくり食事をした(もちろんビールも、笑)。

La7_1Lacolbo_1プログラム:14:3015:30  Cホール

NO.444 *モーツァルト/ミサ曲ハ短調K.427

ローザンヌ声楽アンサンブル/シンフォニア・ヴァルソヴィア/ミシェル・コルボ(指揮)/谷村由美子(ソプラノ)、カティア・ヴェレタズ(ソプラノ)、他。

1783年、父の反対を押し切って結婚した妻を伴ってのザルツブルグ初帰郷の際に教会に奉献すべく書かれた特異な立場の曲。未完の大作」

とあり、ザルツブルグ時代の教会音楽とは一線を画す。

面白そうだ。ローザンヌ声楽アンサンブル/シンフォニア・ヴァルソヴィア/ミシェル・コルボ(指揮)とカティア・ヴェレタズ(ソプラノ)までは昨日の「レクイエム」の一つと同じ方々。今日は谷村由美子(ソプラノ)も加わる。

未完の大作」というのが、昨日同様興味津々。

ローザンヌ声楽アンサンブルの歌声が、昨日より更に活き活きしていてホールに響く。谷村由美子さんの歌声はカティア・ヴェレタズさんの上をいく。

なかなか聴き応えのある作品だ。

Fさん、ありがとうございました! 素晴らしい合唱ミサでした。

Lafo4 プログラム:16:3017:30  Cホール

NO.445 *モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466

         *モーツァルト/交響曲31番ニ長調「パリ」K.297

ホルヘ・モヤノ(ピアノ)/トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ/沼尻竜典(指揮)

Lafo3 *モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466

モヤノさんは、長身で指先も長い。そう、指先も見える席。見るからに真面目そうと思ったら、リスボン音楽院教授でもあるポルトガルの人。

小曽根さんのピアノ弾きを聴いたばかりなので、“カデンツァ”の聴き比べみたい。曲も違うし単純に比べたら失礼だけれど、小曽根さんの弾き奏でで耳が肥えてしまったから…、という感じ。

でも、私の席から見える範囲でも、モノヤ弾き狙いで来た人たちがいて、モノヤさんが終わったら帰っちゃった人が数名いた。

確かに、曲はモーツァルトらしくていい音楽空間でした。

Lafo5 *モーツァルト/交響曲31番ニ長調「パリ」K.297

沼尻竜典さんが、指揮台の狭い空間でも、おお~きく踊るように楽しそうに指揮されているのを観ているだけで、幸せになる演奏でした。この作品を愛しているからこその指揮振り! でも、押し付けがましくは全然なくて、鑑賞側もほんとモーツァルトの明るい旋律の響きと合わせて幸せ空間を感じる名演でした。

私の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2006」の最後がこの曲だったのは幸運だったかも。足取り軽く帰途に向かいました。重ねて、Fさんありがとうございました。

La4_1 余談になるが、斜め横の男性は今日9つ公演廻るらしい。1日で9つ!

隣の若い女性がチケット出して確認していたので見えたのだが、その方はまだ5枚くらい持っていて、21:45開始のもあった。

2日で、5公演の私が「子供に見えた」(笑)

いやぁ~、皆さん、ほんと「力」入れて、この「熱狂の日」音楽祭を楽しんでいるんですね!!

Da1Da3 もう一つ、今日の2つ公演の間に少し時間があったので、「ソニービル8F」で開催している『レオナルド・ダ・ヴィンチ ヴァーチャル・アトランティコ手稿展』(入場無料)に足を伸ばしてみた。

小さな展示会だったけれど、天才ダ・ヴィンチの手稿を間近に観られて面白かった。ダ・ヴィンチの手稿をデジタル化したものを一般公開(5/14まで開催)。

鑑賞日 2006.5.6(土) 東京国際フォーラム会場 Cホール

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2006年5月 6日 (土)

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 音楽祭2006 5/5

『 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 音楽祭2006

La8 La3 マスコミ、メディアでも大きく取り上げられている「熱狂の日」音楽祭に行って来た。今年の私的目玉というか個人的テーマは「ジュノム」と「レクイエム」。

「ジュノム」は、Mさん大推薦の小曽根真さんがピアノ。芸術性・感性豊かなMさんの推薦に間違いはないので、是非聴きたいと思い「ぴあ」のスペシャルプレビューにかけて取ったチケット。

「レクイエム」は、モーツァルトの絶筆で「未完成」だったものを弟子が補筆完成させたという曰く付きの作品。この「未完成」、絶筆という点に関心を以前から持っていて、全く種類も状況も違うけれど、夏目漱石の『明暗』と重ねてみたりして、「未完成」だからこそ広がる世界を楽しめたらと思った。(「未完成」って響き、何か不思議なパワーを感じませんか?)

更に、違う構成でプログラムが異時間にあって「聴き比べ」を薦める記事を読んで、それもいいかもとチケットを取った。

今回、ジュノムを「ぴあ」、レクイエムを「ローソンチケット」と「e-プラス」で取ってみて、どの辺の座席が取れるかとか、チケットの見栄えはとか、ちょっと遊び心も入れてチケット入手から楽しんでみた。

このイベントに関してはチケット見栄え/座席とも、私の取ったものに関しては「e-プラス」が勝っていた。「e-プラス」は基本的に郵送手続きですると手数料を600円も取る。このイベントに限っては送料無料という特典もあった。ふだんは「ぴあ」が席はいい席が取れることが多いけれど、今回は以外な結果だった。

プログラム:14:3015:40  Cホール

NO.344 *ピアノ協奏曲第9番変ホ長調「ジュノム」K.271

         *交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504

小曽根真(ピアノ)/ポワトゥ=シャラント管弦楽団/フランソワ=グザヴィエ・ロス(指揮)

Ozo4 小曽根さんのピアノは、先日行った東京文化会館振り。

革の黒パンに白いシャツ、手にタオルを持って颯爽と小曽根さんが登場。

スタイルはジャズそのもので、シンプルだけれどカッコイイ。(その姿に、自信が満ちている)

小曽根さんは、音一つひとつを大切にしているのが分かる(音が濁らない)。それでいて連続性もちゃんとあるから、流れが綺麗で美しい旋律になるんだろうな。

3度ある“カデンツァ”は、見せ所。期待を裏切らない、いや、ある意味裏切っている。「期待以上」のそれぞれ素晴らしい弾き/奏で。これって、アレンジ入っていますよね。ジャズ的にも感じるし。そこがまた良いし。指揮者もニコニコして聴いていましたね、時々サイン送っていたし。

すごく残念なのが私の席の近くで、変なおじさんが変な花束持ってガサガサうるさいし、物は落とすし、警備員に止められてわめくし、さらに写真までフラッシュたいて撮るし、・・・、このおじさんには心底気分を悪くした。周りが見えない自己中おやじほど困った者はないなあ。彼さえいなければ、小曽根ワールドにどっぷり浸かれたのにと思うと、今でも腹が立つ。

大の大人がマナー知らずで、周りに迷惑をかける。そういえば、ちょっと前に捕まった「騒音おばさん」もいましたね。ああいう人と同類なんだろうなー。

プラハは、変なおやじも退出したし、落着いて聴けた。

(小曽根さん目的だけの人たちがいて帰ってしまう人もいた)

LacolboLa7  プログラム:16:3017:25  Cホール

NO.345 *モーツァルト/レクイエムK.626

ローザンヌ声楽アンサンブル/シンフォニア・ヴァルソヴィア/ミシェル・コルボ(指揮)/他

La10 Belu1 プログラム:19:4520:40  Aホール

NO.315 *モーツァルト/レクイエムK.626

RIAS室内合唱団/ベルリン古楽アカデミー/トヌ・カリユステ(指揮)/他

同内容の「レクイエム」聴き比べ。

合唱団の人数が後半組の方が断然多かったし、コンサートマスターの技量が後半の方が良かったので、比べるとAホールの方が素晴らしかったという結果。

コンサートマスターは、今日別ホールで待ち合わせしていた時に、偶然綺麗な、そして芸術家オーラを出していた女性を見かけたのだが、その方がベルリン古楽アカデミーのコン・マスだった。

レクイエムだけのことはあり2度も聴くと神聖な気持ちになっていくのが分かった。無神論者の私にも心に響く音だってあるんだよ。(笑)

La6 両プログラムの間にかなり時間があったので、丸ビル7Fの丸ビルホールで開催している『海老澤敏 コレクション』(入場無料)「モーツァルト展」に足を伸ばしてみた。

「へぇ~、こんなものを日本人が所有しているんだ」という逸品物が数点あって面白かった。(自筆書簡、自筆譜などの貴重品)

やっぱり、本物を観られるっていう機会は大切だなあ、と感じた。

でもね、「モーツァルト/デスマスク」「モーツァルト/頭蓋骨」という表題に写真が貼ってあって、これ細かい解説文読むと「デスマスクは贋作が証明された」「頭蓋骨はDNA鑑定でニセモノ説が濃厚」という表現が…。

これじゃあ、解説読まないで「表題と写真だけ見た人」は本物と思って帰るよなあ。そして家に帰って自慢していると思うんだ「今日ね、モーツァルトの~」って。(笑)

そんなこんなの、モーツァルト一色の一日だった。

ご一緒した皆さん、楽しい一日をありがとう!!

音楽に溢れるっていうのも(それも質の高いものばかりだし)、とても身体にも心にもいいね。特にモーツァルトは癒されるしね!

鑑賞日 2006.5.5(金) 東京国際フォーラム会場 各ホール

       知人同行者: Kさん、Fさん、Mさん

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2006年5月 4日 (木)

ドリームコンサート 千住真理子 5/3

『ドリームコンサート 千住真理子』

今日は、Mさんのおかげでチケットが入手できた真理子さんの公演。

下倉バイオリン社が主催の公演なので、「ぴあ」等の情報誌では掲載されていない、ファンにとって聴けることだけでもラッキーなもの。

Mさん、ありがとうございました!!

(観客層も、ヴァインリン関係の顧客が中心なのでいつもとは違った雰囲気。ヴァイオリンを習っていると思われる親子や家族連れが多数。)

Mariko12_1 『ドリームコンサート 千住真理子』(13:00開演、全自由席<チケット完売>)

■プログラム  (伴奏:藤井一興)

ヴァイオリン・ソナタ ホ短調K304300C)/モーツァルト

ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」ヘ長調 作品24/ベートーヴェン

(休憩)

「なつかしい土地の思い出」より瞑想曲42-1/チャイコフスキー

タイスの瞑想曲/マチネ

NHKアニメ劇場「雪の女王」よりスノーダイヤモンド/千住明

ツィゴイネルワイゼン作品20-1/サラサーテ

※アンコール

*愛の喜び/クライスラー

*アベ・マリア/バッハ;グノー

*ユーモレスク/ドヴォルザーク

*メヌエット/モーツァルト

今日は、開場の1時間40分前に行ったら4人家族(内2名が先に)が先頭に並んでいた。(手に座席表のメモを持っていて、それを見ると6列目の初めの通路間中央を希望していることが分かる。最前列を考えている私とは競合しないので安心、安心?! 笑)

入口付近にSマネージャーが来られたので、会釈してご挨拶。

ホールの係りの男性も遠くを見つめてウロウロしている…。

これは、まだ千住さんが来場していないな、と思った。いつもより今日は遅い入りなのだろう。そうすると別の楽屋口がないから、ここを通られるかなと期待を膨らませ待つことにした。

しばらくすると、Kさんが来られて入口付近にいたSマネージャーと暫し立ち話をされている。(千住さんの今後のスケジュールをかなり詳しく聞かれていた。10/14に大阪公演があることや、今日の夜21時NHK1chに生出演があるといことも収穫していた。Kさん、なかなかである)

Mariko34 予想通り、ヴァイオリンケースを持った真理子さん登場。(真っ白なスーツ、ケースにはケースカバーがついていていつもと感じが違うけれどデュランティが入っているケースだ。)

公演前に挨拶できて、ラッキー!

ちょっとの差で、Gさんが来られた。

う~ん、開場までまだ1時間くらいある。でも一人で待つよりもやはり仲間がいると落ち着くなあ。雑談できるしね。

開場。

予定通り、私達は最前列中央寄りを確保。

ロビーに、沢山のヴァイオリンが商品として並んでいた。サイレントヴァイオリンも数点ある。手に取って弾くこともいいようだ、弓もある。

今日は、観客自身がヴァイオリンを習っている方が多くいると思われるしその方々を主に対象にした公演だ。真理子さんもそれに合わせたトークだろうなあ。私は違和感のオーラを出していないか不安な気持ちがいっぱい(笑)

Mariko49 千住さん登場。

ヴァイオリン・ソナタ ホ短調K304300C)/モーツァルト

を弾き始める。

最初の音を聴いて、今日は5/1より調子が良い感じ。よかった・・・。

そして、最初のトーク。

開口一番に「こんにちは。今日は、ヴァイオリンを弾かれている方が多いと思います。」(あちゃ~、予想通り…笑)

「それから、ヴァイオリンの奏でが好きな方々がお集まりだと思います」(流石、千住さん。私には自分へのフォローのように聞こえてしまう、笑)

ヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」の演奏に入って、デュランティがとても安定していてより重厚な響きを奏で始め、素晴らしい第4楽章までの至福空間だった。

Fugii1 今日は、伴奏が藤井さん。何か、藤井さんが久し振りの感じがする。

以前も書いたけれど私的には、やはり藤井さんと真理子さんの組み合わせが一番安心できるなあ。

藤井さんの場合は、拍手の時、真理子さん必ず藤井さん側へ手を広げてアピールするしね。

文子お母様がいらしていたので(先日より更に大きなマスク、覆面?!、笑)、休憩時に挨拶をした。

今日の夜NHK出演の件をお話してから、後半に入った。

後半に入って、ますますデュランティの奏でが素晴らしいものになった。良かった、“デュランティが帰ってきた!”と内心で叫んだ。

Mariko18_1 ツィゴイネルワイゼンでは、恒例の弱音器のお話(途中で床に落とす件)をして会場を沸かせてから、演奏体勢に入る。

素晴らしい演奏だった。千住さんのツィゴイネルワイゼンは逸品としか言いようがない。大好きである。いやぁ~、良かった!! 大満足である。

そして、アンコール。3曲だろうな、と思っていたら4曲も。

(メヌエット/モーツァルトは予想通り、NHK用リハーサルでしたね、Gさん。笑。でも1日に2度聴けて嬉しかったな)

もう一人のマネージャー、S女史を見かけたので、ご挨拶しに行った。

歓迎の顔をしてくれて(←営業用微笑みではないと、私は信じている、笑)、「サイン会がありますので」、と伝えてくれた。

すると、通路でサイン会場所に向かう千住さんと私達は出逢い「あらっ!」と同時に千住さんの輝いた微笑みが(←思い込みでは、けしてない、ないと思う…、笑)。

千住さんにご挨拶をして、例のもの(もちろんワインだけど)もお渡しして、最後に手を振ってくださって、大満足の至福な時間・空間、その余韻を味わいつつ、学生街、御茶ノ水の通りに出た。

Mariko51 Mariko50 本日、主催された楽器店が通りにあったので、私達は中に入って観た。とても面白かった。弓も900万円のものから1万円台のものまで。もちろん、興味深かったのは値段だけではなく、楽器のそれぞれを間近に見て触れたりもして、何か、楽しかった。

そして、中華料理店(流石、学生街。リーズナブル)に入り、もちろんKさんと私はビールジョッキと、(運転のある)Gさんはウーロン茶で乾杯!

千住さんを褒めちぎりながらのビールは旨い。(笑)

その後、喫茶店に場所を変えて、更に本日の余韻を楽しんだ。

とてもいい休日だった。

そして、私は5/5のモーツァルト漬も今から楽しみである。

鑑賞日 2006.5.3(水) 日本大学 カザルスホール

        知人同行者: Kさん、Gさん

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2006年5月 3日 (水)

■勝手な映画評(第16回) 『GOAL!』

■ 勝手な映画評(第16回)

『GOAL!』  ■

◎総合評価: 90 / 100

Goal9 作品名: 『GOAL!』(2005年/米・英/118分)

監督: ダニー・キャノン

出演: クノ・ベッカー、スティーヴン・ディレイン、マーセル・ユーレス、アンナ・フリエル、デヴィット・ベッカム、ジネディーヌ・ジダン、他

分野: ヒューマンドラマ/スポーツ

公開予定: 2006.5.27(土)

Goal5物語

メキシコの貧しい町に暮らす一つの家族(祖母、父、兄、弟)。母は出て行ってしまっている。兄のサンティアゴ(クノ・ベッカー)はサッカーボールと共に育った、サッカー大好き少年。

その一家族たちがある晩、国境を越えアメリカへの不法入国をする場面からストーリーが始まる。

10年後、ロサンゼルス。サンティアゴは20歳、昼は庭師として父と働き、夜は中華料理店でのアルバイト。地元でサッカーは続けている。プロのサッカー選手になることを夢みて、スニーカーの中に貯金をコツコツしている。

ある日、英国ニューカッスル・ユナイテッドの元名選手だったグレン(スティーヴン・ディレイン)の目に、サンティアゴの絶妙なプレイがとまり、その才能を見込んで自分の元いたニューカッスル・ユナイテッドのトライアル(試験生)のチャンスを与えようと申し出る。

その申し出に喜ぶサンティアゴだが、そんな夢物語を追うな!という父の猛反対を受け、父は独立するためのトラック購入金の一部としてサンティアゴがコツコツ貯めていたイギリス行きの資金を使ってしまう…。

祖母が自分の大切なものをお金に換えて、父が留守している時に、航空チケットとお金とお守りをサンティアゴに手渡し、夢を抱き彼は渡英する…。

イギリスでは、グレンの様々なサポートでチャンスを与えられるが、世の中、それほど甘くない現実に押し潰される結果が待っている…。

Goal11 果たして、サンティアゴは夢を叶えることができるのか、父との確執は解けるのか、そして、知り合った看護婦との恋の行方は。

サッカーというスポーツを核にして、そこに集う人々たちの人間ドラマが今、始まろうとしている…。

Goal10寸評

素晴らしい!! 秀作である。お薦めである。

いわゆる、スポ根ものではあるけれども冒頭からラストまで、感動シーンがたくさん散りばめられている。

この作品は、もう3部作が決定していて、今回はその第一弾。幕開けと言ってもいいのだろうが、とてもよい仕上がりである。

サッカーの知識はほとんど必要なしで楽しめる。オフサイドの定義など一切出てこない(笑)。

貧しいけれど才能を持つ少年を、その周りの人々がどのように支え、育てていくか。そして、家族愛とは、その絆とは。様々な人間関係を絡ませつつ感動ドラマがラストに向けてクライマックスする!

人間の素晴らしいところだけでなく、弱い面、悪い面、複雑な面も表現しているので、ドラマとしても成功している。

Goal6 ベッカムやジダンの出演場面は結構笑える。

なんと、パート2はベッカム所属レアルマドリードに移籍する主人公。パート3はドイツW杯で撮影が行われるという。

JFA公認映画。サッカーファンにとってはめちゃくちゃ楽しめる3部作だろう。

私的には、少年の才能を発見したグレンのその後の支え方がもう素晴らしいと思った。渋くてカッコイイ、人の苦しみや痛みを知っているからこそできる熱意、派手ではないけれど心底強い熱意と愛情なのだ。

サンティアゴにも出会ってほしいけれど、是非、是非グレンの姿をスクリーンで味わって頂きたいと思う。

そして、もう一つ。映画を支えるサントラがとってもいい。特にオアシスのサウンドは素晴らしい!観ながら心が躍るようだ。

ハンカチを片手に劇場へどうぞ!!

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*映画を観て感動したい人 → ★★★★★

*人間ドラマが好きな人→ ★★★★

*デート → ★★★★

*鑑賞後気分良く劇場を出たい人 → ★★★★

*自分のことしか興味のない人→ ★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

WIN:「劇場」

  大スクリーンで、臨場感も味わってほしい。

公式HP:  http://www.goalthemovie.jp/ 

鑑賞日 2006.5.2(火) 特別試写会(東京厚生年金会館)

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2006年5月 2日 (火)

『千住明 個展コンサート2006』 5/1

Akira4 『千住明 個展コンサート2006』の追加公演(2006.5.1)に行って来た。

素晴らしかった!!

4/26の公演があっという間にソールドアウト。その追加公演はチケットが取れたので、待ちに待った5/1という感じ。

千住兄妹(明、真理子)に逢える数少ない機会だから。

2部構成。まずは、プログラムを。(19:0021:45

指揮:千住明、小松長生

オケ:新日本フィルハーモニー交響楽団

1

*スーパー競馬MAIN TITLE

EPILOGUE – 26th February

MAIN TITLE of RAMPO

Across the Ere

VICTORY-G

*君を信じて(千住真理子)

*ヴァイオリンとストリングスオーケストラの為の「四季」よりI,春(千住真理子)

THE LAST SONG(千住真理子)

*スノーダイヤモンド(千住真理子)

Prayer

(休憩)

2

*映像音楽メドレー ~2006年版

My Dear Friend(白鳥英美子)

Seven Angels(白鳥英美子)

*ピアノ協奏曲「宿命」第一楽章・第二楽章(羽田健太郎)

*日本 映像の20世紀Ending Theme

Dry & Wet

Akira5 明さん登場。10キロ痩せたと言われていたが、ちょっと痩せすぎに見える。

(「自分はゴージャスな音楽を創りたい、と恩師に言ったら、『それでは、どんなにお金がなくても、豪華なものを食べ続けなさい。そうでないとゴージャスな音楽は創れない』と言われ、それを実行していたら太ってドクターストップがかかったので、ダイエットした。今はとても調子がよい」と、本人談。)

「昨年20周年を記念し、初めて個展コンサートをしたら、すごく好評で、自分の音楽に出合いたいという方が大勢いることに驚きと喜びで感激して、今度は40周年記念の時にと思っていたのですが、これはその声に応える責任があると思い、今年もこうして4月に個展を開くことができました。それも、4/26は先行で売れ切れのため、こうして皆が集まれる一番近い日5/1の今日に追加公演になりました」

スーパー競馬MAIN TITLE(指揮:千住明)演奏後、上記のコメントで幕が開けられた。

その後は数曲ずつ曲紹介と共にその曲への思いを語り演奏、という流れ。(「ここだけの話」という前置きのトークも取り混ぜ、ライブ感も高める工夫も)

前後するけれど、朗報を一つ。

今日のラストの演奏の前に明さんから、

「毎年4月に個展コンサートを行うことを決めました。果たして何時まで続けられるか分かりませんけれど、毎年4月には個展と思っています」(会場、拍手!)

Senju150 真理子さんは、上記の4曲。明さんの紹介と共に、真っ赤なドレスに身を纏って<美しい!>登場(靴はゴールド)。明さんがマイクを向けると、

「妹です!」と一言。(笑)

「君を信じて」を奏でる真理子さんは、とても楽しそうな表情。

ただ、今日はデュランティの鳴りがいつもの重厚さを感じなかったなあ。そう感じたのは私だけだろうか?

もちろん、いつもに比べてということで、それぞれ奏では素晴らしかった。オケと一緒の小品は、いつもと違った味わいもあったし。

THE LAST SONG」では、前半弱音器をつけて、後半は外しての演奏なので、その音、響きの違いがよく分かって楽しめた。

1部のラスト、

「『Prayer』は、1年経ったのでお知らせしますが、JR福知山線事故で亡くした友人のために書いた8分の曲です」というコメント。

その思いを聞いて、心情がリンクし胸が詰まるくらいの響きだった…。

2部は、メドレーで、そうそうたる曲の数々。しかし、初めはもっと長いものだったのを、あまりに長いと言われ、2回手を入れて本日のものにしたそうだ。

Akira8 白鳥英美子さんの登場(白鳥、明さん共にお互いを超褒めあいつつ、笑)、昨年35周年だったそうだ。

明さん曰く、天使の歌声で、「My Dear Friend」を披露。そして、次の「Seven Angels」は、歌詞が英語で、今回が本邦初公開! 本人もドキドキ緊張していると言われていたが、そこはベテラン、歌に入れば落着いて堂々とした美しい歌声だった。

Akira10 「ピアノ協奏曲「宿命」第一楽章・第二楽章」で、羽田健太郎さんの登場。この「宿命」を産んだ羽田・明・小松さんの3人での絶妙トーク。明さんご自身は、第二楽章への思いがとてもとても強い作品であると公言。しかし、発表し自分から離れていった以上、両方とも自分の子供であり、その成長を楽しんでいるし望んでいると。

渾身に弾かれる羽田さんの「宿命」、素晴らしかった!

開始前に予定時間を聞いたら、21:15ということだったが、30分押した21:45に終了。内容盛りだくさん、満足のゆく個展コンサートだった。

また来年の4月を楽しみにしよう。

帰りがけに、真理子さんの元マネージャーのN女史にも会えて挨拶でき(私のことを覚えていてくれた)嬉しかった。

【 鑑賞日 】 2006.5.1(月) 東京芸術劇場 大ホール

   知人同行者;K(1)さん、K(2)さん、Yさん、Tさん、Gさん。

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