« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月30日 (日)

『エミール・ガレとドーム兄弟』7/27 & 『森のリトル・ギャング』7/28 & 『狐狸狐狸ばなし 第二幕』7/29

美術館『エミール・ガレとドーム兄弟』 in Bunkamura ザ・ミュージアム

Galle1 「膨大なコレクションを誇るエルミタージュ美術館には、アール・ヌーヴォー期を中心に1870年代末から1920年代までの貴重なガラス・コレクションが収蔵。

本展は、万国博覧会の出品物や、当時フランスとロシアの間に結ばれた露仏同盟の友好関係を背景に、外交的な贈物としてフランスからロシアへ贈られた、ナンシー派アール・ヌーヴォーの巨匠、エミール・ガレとドーム兄弟の作品を中心に、ヨーロッパ19世紀末のガラス工芸作品などを紹介する展覧会。」

Galle2 ぴあ読者限定特別貸切鑑賞会(100名)に行って来た。通常の閉館後19:3021:00まで、フリーでゆっくり鑑賞できる企画物。Galle3

広い会場にこれだけの人数だと、進行を考えればゆっくり独占的に鑑賞できる贅沢な空間/時間だ。

やっぱり、ゆっくり自分のペースで鑑賞できるというのはいいものだ。(こういう特別待遇、大好き!)

Galle10 エルミタージュ美術館に行ってみたくなった。300万点って…、どんなに広Galle8い美術館かそれだけでも明確。それらをゆっくり鑑賞する機会など(1週間以上かかるかなあ…)皆無に等しいけれど、一度は行って観たい美術館の一つかも。ガラス技巧の種類の多さやその表現方法の多岐さに驚いた。

今回の作品では、ガレの作品の方が好きだなあ。

やっぱり、アートの世界はどんなものも奥深い!!

試写会『森のリトル・ギャング』(2006年 / 米国 / 86分) 

Rito6 脚本・監督/ティム・ジョンソン、キャリー・カークパトリック

声の出演/ブルース・ウィリス、ギャリー・シャンドリング、スティーヴ・カレル、ウィリアム・シャトナー、他

公開予定: 8/5(土)

( 物語 )

Rito4 森の仲間たちが冬眠から目覚めると、なんと森の周りは人間の住宅地になっていた。

森が狭くなって、森の仲間たちはいつもハラペコ。そこに現れた風来坊のアライグマRJは、人間の家にはおいしい食べものがいっぱいある、と森の仲間たちを誘惑する。彼ら(森のリトル・ギャング)VS人間との食べもの争奪合戦が始まる。

( 寸評 )

Rito1 マイケル・フライとティ・ルイスの人気コマ漫画が原作。

映像のリアルさは、素晴らしい!

家族愛を謳った、楽しい道徳映画(?)だけれども、映像はリアル、しかし、本当の動物世界ではありえない集団(動物ファミリー)なので、ちょっと滑稽で感情移入はできない。

ただ、日本の昔話『猿蟹合戦』も、いろいろな動物の協同作戦(臼なんていう物も入っているなあ)も似たようなものか…。

もし、それぞれが擬人化されたもので、それの対象が馴染みのものだったら、別の楽しみ方があったかもしれないな。

演劇『狐狸狐狸ばなし 第二幕』 in 1010シアター

Koli2_1 おきわ :水谷八重子

伊之助:松村雄基

重善  :宮川 浩

又市  :田口 守

甚平  :青山哲也

おそめ:小川絵莉 、他

「狐狸狐狸ばなし」は、北條喜劇の最高作とされている。

男と女の騙しあい、をコミカルに描いた作品。

下世話な科白も多く、庶民演劇の一つなのだろう。

役者たちが何度も過剰なくらい会場内に入って演技する演出は、賛否の分かれるところだろう。

Koli3 水谷八重子さんを中心に、構成としてもまとまってはいた。一人俳優が急病でその代役準備がほとんどなかったのだろう。

幕奥からその方の科白が読まれていて、それをリフレインする状況、スタッフはひやひやものだったろうなあ。

それでも、皆が協力していい舞台にしようという意気込みを感じられたので、不満はないし、逆にそういう状況での対処を観る機会はめったにないのでいい経験だった。

Koli4 松村雄基さんが、かなりオバサマ連中のファンが多いことも、少し驚いた。日頃、舞台で地道に頑張っているからこそのことだろうと思った。

| | コメント (1)

2006年7月27日 (木)

勝手な映画評(第31回) 『スーパーマン リターンズ』

■ 勝手な映画評(第31回)  『スーパーマン リターンズ』  ■

◎総合評価: 65 / 100

Sup2 作品名: 『スーパーマン リターンズ』 2006年/ 米国 /154分』

監督・製作: ブライアン・シンガー

出演: ブランドン・ラウス、ケイト・ボスワース、ケビン・スペイシー、フランク・ランジェラ、エヴァ・マリー・セイント、他

分野: アクション/ヒューマンドラマ

公開予定: 2006.8.19(土)より

物語

Sup8 冒頭は、自分の居場所を求めて5年前に忽然(こつぜん)と姿を消したスーパーマン(ブランドン・ラウス)が、再び地球に帰ってくる迫力場面。

永遠の恋人ロイス(ケイト・ボスワース)に婚約者と子供がいて同居している…、彼は5年の月日の重さ、現実を知る。

ロイスが取材で機上している飛行機が墜落しつつある事故が起る。

どハデな救援模様で、世界に“スーパーマン リターンズ”を知らしめる。スーパー・ヒーローの再来である。

Sup6 一方、宿敵レックス・ルーサー(ケビン・スペイシー)が刑務所から出所し、大規模な陰謀を企んでいて、再びスーパーマンとの対決が始ろうとしていた。

今回、レーサーはスーパーマンの弱点を握り/入手し、スーパーマンは、絶体絶命の危機に…。

寸評

Sup9 スーパー・ヒーロー、スーパーマンの最新作(5作目)。

スーパーマンが失踪してから5年後を舞台に、再び「悪に立ち向かう」スーパーマンの姿が描かれる。

監督は『XMEN 2』のブライアン・シンガー。スーパーマン役には数千人の中から選ばれた新人ブランドン・ラウスが務める。悪役にはオスカー俳優ケビン・スペイシー。

最新VFX技術で生み出されるスペクタクル映像や、無敵のヒーローでありながらスーパーマンが、男として、人間として愛や人生に思い悩む姿、彼の廻りの人物との関わりを描いている。

Sup3 どのようにリターンさせ、どのようなストーリー展開でスーパーマンの居場所を確保させることが、今回最も配慮した点だろう。

いささかストーリー/人間キャラ等が単純で、特に悪の象徴が何かディズニーアニメ的なのが気になったが、予期せぬ展開も孕みつつ、最初から最後まで観させて長さは重荷にならない。

ただ、クラーク・ケントとスーパーマンの顔の違いが、原則/定番、眼鏡のある/なしって、どう考えても無理があるよなぁ…。

Sup10 全てがノー天気に明るい内容ではなく、『ハルク』や『バットマン』まではダークではないが、メジャーなヒーローが一応苦悩する表現するのは、少しだがヒーローものハリウッド映画にも成長がみられたのだろうか。

そして、ロイスの「子供」に次回以降の展開があることを匂わせる。

一方、舞台がアメリカ合衆国で、その国土の崩壊と新大陸で「金儲け」って発想は、あまりに子供じみた発想だ…。

そう言えば、どこかの国でも『○○沈没』とかいう映画が大々的にロードショーされていたっけな。(笑)

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*スーパーマンシリーズのファン → ★★★★

*ハリウッド映画的な作品大好きな人 → ★★★★

*シンプルストーリーで映像を楽しみたい人 → ★★★☆

*デート → ★★★

*グローバル視点で映画を観る人 → ★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

WIN:「劇場」

この手の作品って、大スクリーンで観るために創られた作品でしょ!

公式HP: http://wwws.warnerbros.co.jp/supermanreturns/

鑑賞日 2006.7.25(火)  よみうりホール

| | コメント (0)

2006年7月25日 (火)

『SEASONS CONCERT 夏/ 上松美香コンサート』 7/23

■ 『SEASONS CONCERT 夏/ 上松美香コンサート

「音、香り、オリジナル・カクテル…都会にありながら、自然に包まれるようなやすらぎを感じていただきたいと2004年よりスタートしたSEASONS CONCERT。この夏のコンサートで10回目を迎えました」(主催者/MINFAPLAN 祝田民子)

この公演に、招待で行ってきた。

開場すると、全員に香りのついたオシャレな紙を渡された。ラベンダーの香り(今回の香りのテーマは、「たゆとう水」)。

※(創香家/金澤明美。1989年ニューヨークでアロマテラピーの基礎を学ぶ。フランス・ジボタンルール社で香水創りの基礎を学び、日本では調香師/宮坂政孝氏に師事。)

●プログラム

Agematsu11第一部(上松美香/アルパ)

*みかの夏休み

*カスカーダ

*夏の想い出

*生まれゆく時の中で

*となりのトトロ~風の通り道~

*魔女の宅急便~海の見える街~

*虹のたもとへ

第二部(上松美香/アルパ、藤間仁/ギター、山下由紀子/パーカッション)

Agematsu4 *銀河鉄道999

*キャンディ・キャンディ

*ラ・ビキーナ

*ウミノカナタ

*風

OASIS ~水の生まれる場所

※※ アンコール ※※

2曲(ソロ、ユニット)

アルパは、ハープの小さい感じの楽器。ハープにある踏み台(ペダル)が付いていないので、ペダルを踏む効果には中指に器具をつけて出す。(半音がでないため、ジャベ(llave)という器具を用いて半音を出す) ハープより小ぶりとはいえ女性が一人で持ち運んでいるのを見て、中が空洞なのだろうと感じた。

Agematsu2 上松(あげまつ)さんは、まだ愛くるしい顔立ちと言ってもいいくらいアイドル系な感じの方だった。第一声を聴いたら、声優のような声。アルパの仕事が無い時には声優にもなれるのでは?と思ったが、数年前はライブが何と年250回だった、という話を聞いてビックリ! 今日の公演も12回公演だけれど、それでもすごい公演数だ…。

1曲又は2曲ごとに曲説明をされての演奏。曲の多くは小品的で短いものだったが、2部終了時は21:00をゆうに廻っていた。

Agematsu9 弾かれている時の真剣な顔と無邪気に微笑む表情が折り重なっている姿を観ると、アルパはCDで聴くよりもライブで5感で聴く方がいいな、と思う。

「爪」には苦労があるらしく、以前演奏中に割れて客席まで飛んで行ってしまったこともあるそうだ。それ以来、ギター用の強化爪(?)を3枚重ねて瞬間接着剤で固定しているとのこと。

それで爪が頑丈なので、「怒らせると怖いですよ!引っかいちゃいますから」との発言は会場で受けていた。(笑)

アルパの奏では快く、「音の流れ」を感じる楽器かなと思った。楽器発祥国(パラグアイ)では、男性の弾き手が多いとのこと。ハープもそうだけれど、やっぱり女性が弾かれる姿の方が馴染む楽器と思うのだが…。

あと興味深いというか驚いたのが、「カスカーダ」の演奏後、

「アルパには楽譜というものがありません。それで、曲は師が奏でる横で見て覚えるんですよ」と言われた。エッー、って感じ。それでは演奏家の少ないわけだ。

Agematsu14 サイン会も行われた。

千住さんではないので私は並ばなかったが、ご一緒いただいたGさんは、CDも購入し、その上、何と上松さんが紅茶好きなのを調べ済みでプレゼント用に「紅茶」の入った手提げ袋も持参していて、握手もしていた。

(↑ 千住さんにチクろうと思った。 な~んちゃってね、笑)

【 鑑賞日 】 2006.7.23  原宿クエストホール

        (知人同行者/ Gさん)

| | コメント (0)

2006年7月22日 (土)

今週、映画試写にも行きましたが…

今週も試写2本、鑑賞に出かけたけれど、映画評を書く時間がないので、簡易的に紹介する。

『マッチポイント』(2005年 / 米国 / 124分)公開予定: 8/19(土)

Match2 脚本・監督/ウディ・アレン

出演/スカーレット・ヨハンセン、ジョナサン・リース・メイヤーズ、ブライアン・コックス、他

ウディ・アレン監督の最新作。

ニューヨーク派のウディ・アレンが初めてロンドン・ロケを敢行した作品。

イギリス上流社会を舞台に、持ち前の野心で地位と財産を手に入れる男の運命を描く中で、愛欲の衝動、情熱、裏切りを濃厚に表現した人間ドラマ/サスペンス。

基本的にウディ・アレンの作風は、私のセンスに合わない。

ウディを好きな人はかなりいて、この作品評価も高くしている方も多い。

ウディ作品の中では、観られる作品の一つになると思うが、鑑賞後改めて振り返ってみると、実にくだらないストーリーだ。

Match3 彼の「男」と「女」への固定観念がどうしても馴染まない。全否定はできないけれど、馴染まないのだ。

今回も、ただ「子供が生まれれば幸せになれる」と思っている女性を片方で描いて、もう一方は結婚願望が強くなった愛人女性。そして、財産も愛人も両方を欲しい、仕事ができる頭のいいアホ男。

ラストは予想外だった。そこがウディらしいひねくれ屋なのだが、消化不良というか、スッキリしない。これのラストを好む人は、ウディ作品が大好きなんだろうなー。

あえて総合点をつけるならば、40点。

『釣りバカ日誌172006年/ 日本 / 107分)公開予定: 8/5(土)

Turi1 監督/朝原雄三

出演/西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、石田ゆり子、他。

シリーズ17は、加賀百万石の石川県、金沢市・七尾市・輪島市が中心舞台。金沢にはT夫妻が在住しているし、その大学時代の友人Uさんは石川県の出身。

今度金沢に行ったら是非行きたいのが、「金沢21世紀美術館」である。

Turi4 というわけで、舞台が金沢なので観たいと思った作品。内容がくだらないのはこのシリーズにそのブレはない(笑)、承知で行った。

気分が優れない時、このようなくだらなくも明るい、そして人情話の映画もいいものだ。

シンプルに笑えて、楽しい映画である。

観光映画と思って観ればいいわけだ。

| | コメント (0)

2006年7月18日 (火)

千住真理子DAY & 「私的ワイン物語」第3章 7/16

今日(7/16)は待ちに待ったサントリーホールでの千住真理子DAY。

2回公演で1回目11:00開演、2回目14:30開演(各別プログラム)という、ちょっと珍しい時間設定。

私的には、いよいよ“あのワイン”を、千住さんにお渡しすると決めていた日。(千住さんが銘柄を知らないワインであってほしいな…、知らなければきっと喜んでくださる、探した苦労が報われるかな。知っていたら…という不安も一緒に引き摺りながら、ホールへ向かった)

今回は、このワインのことを中心に書きたいと思う。

一応、プログラムを先に列記しておく。

■『千住真理子 ~ 名曲の花束 ~』

Mariko1_2 ●プログラム    伴奏/藤井一興

☆ 午前の部 ☆

赤とんぼ(山田耕作/三枝成彰編)

荒城の月(滝廉太郎/三枝成彰編)

花嫁人形(杉山長谷夫/三枝成彰編)

ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡/クライスラー編)

歌の翼に(メンデルスゾーン/ハイフェッツ編)

エストレリータ~小さき星に(ポンセ/ハイフェッツ編)

私のお父さん,「ジャンニ・スキッキ」より(プッチーニ)

Fujii1_2 君に告げよ(ファルヴォ)

誰も寝てはならぬ,「トゥーランドット」より(プッチーニ)

私が街を歩くと,「ラ・ボエーム」より(プッチーニ)

帰れソレントへ(デ・クルティス)

※※ アンコール ※※

我が母の教えたまいし歌(ドヴォルザーク)

チャールダーシュ(モンティ)

☆ 午後の部 ☆

G線上のアリア(バッハ)

2つのメヌエット(バッハ/千住明編)

「8つのユーモレスク」よりユーモレスク第7番(ドヴォルザーク)

セレナーデ(シューベルト)

愛の夢第3番(リスト)

スノーダイヤモンド(千住明)

ツィゴイネルワイゼン(サラサーテ)

亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)

夢のあとに(フォーレ)

ヴァイオリン・ソナタ イ長調(フランク)

※※ アンコール ※※

愛のあいさつ(エルガー)

アヴェ・マリア(グノー)

春の歌(メンデルスゾーン)

午前/午後ともに素敵な公演だった。デュランティは快く歌っていた。席は最前列中央で、この上なき至福な時間/空間。

「ヴァイオリン・ソナタ イ長調(フランク)」 4楽章とも渾身の奏で、素晴らしかった!!

■「私的ワイン物語」第3

午前公演のアンコール演奏も終わり、サイン会の時間だ。

それは、“あのワイン”をお渡しする時間。

Stradi3_2 イタリアワインの銘柄は「 ストラディヴァリオ 」。

このワインの存在を本で知って惹かれ、どうしても入手したいと思い、この「私的ワイン物語」が始まった。

(ワインの詳細は、以下、千住さんにお渡しした状況の後に記載)

サイン会の最後尾に並ぶ。

順番が来て用意した「資料(カラーコピー)」と供に、

トム「今日は特別なワインをお持ちしました。銘柄が“ストラディヴァリオ”という名のワインなんです」

千住「わぁー、すごいじゃない!」

トム「この銘柄、ご存知だったでしょうか?」

千住「知らなかったわ。なんかもったいなくて飲めないわね。…でも、すぐに飲んじゃうんでしょうね、きっと。うふっ」(笑)

トム「(笑)喜んでいただければ、それだけで。 喜んでいただけたでしょうか?」

千住「すっごく、嬉しい!!」

トム「あー、良かった。それでは、午後の部も楽しみにしています」

これだけの会話だけれど、私にはめちゃくちゃ嬉しい空間だった。

ワイン、苦労して入手して本当に良かった喜びと供に安堵感…。

“偶然”見つけたワインの本、“偶然”見つけたワイン、そして“必然”で渡った先は千住真理子さん。

ワイン「ストラディヴァリオ」とは“勝手”に運命的な出合いと思っている僕がいる。(笑)

※このワイン、優良ビンテージの年だけに「ヴァイオリン」のデッサンのラベルだそうだ。もちろん、千住さんにお渡ししたのはヴァイオリンのデッサン図柄の入ったラベルの1997年

【 バヴァ 】

Stradi2_2 銘柄 「ストラディヴァリオ」

(解説/抜粋)

結束の固いバヴァ家は、ココナート村の日当たりのよい丘の上にある鉄道駅の隣に、昔ながらのワイナリーを経営しています。北西イタリアの偉大な赤ワイン品種のひとつバルベラのふるさと。

フルーツケーキのようなふくよかさをもつこの素晴らしい品種は、これまでバローロをつくり出す有名なぶどう、ネッビオーロの陰になっていましたが、1980年代、この地のパイオニアの一社として、バラベラ100%をオークの小樽で熟成させた世界的にみても高水準の新しいスタイルのワインをつくり出しました。

まじめな醸造家であると同時に天性の市場開発者であるかれらは、広場にあるおいしいリストランテでフリット・ミスト(一口天ぷら)の大皿を振舞ったあと、クラシックとジャズのコンサートを村で開きました。

同社の旗艦バルベラワイン、ストラディヴァリオはココナート村にある畑「グーラ」で栽培されたぶどうでつくられていますが、ラベルに描かれたヴァイオリンですぐ知れわたるようになりました。

新しいアリエ産フランス産オークで12か月間熟成され、瓶詰め後、出荷までさらに1年間寝かされます。

★帰宅すると、親しくしていただいているTご夫妻(金沢在住)からの留守電が。

突然東京行きを決めて15日から16日に変った深夜12時過ぎにインターネットでホテルを予約したという。すごい行動力。そして、会えるのはとても嬉しい!

Ebisu1_1 今回宿泊ホテルが恵比寿。まだ夕食をされていないとのことで、21:00に待ち合わせて夕食をご一緒することになり私は恵比寿ガーデンプレイス方面へ飛んで行った。(もちろん電車、JR。自家用ジェットではない、笑)

恵比寿と言ったら、「ビール」!! テーブルにはたくさんの注文した料理が並び…、乾杯!!

千住さんに逢えて、そして親しき友と予想外で会えるという、今日の最後にサプライズがあった。そして、もう一つのサプライズ。

Tさんから、一目でワインが入っていると分かる手提げ袋を渡されて「開けてみて!」

中身は、最近スローライフでも有名になった作家「玉村豊男」氏が造酒/経営されているヴィラディストワイナリーの限定/超貴重な「ヴィラデスト シードル(微発泡林檎酒)」だった。

「誕生日、おめでとう!」(1ケ月位前の私のバースディを祝ってくれた)

千住さんに「特別の1本」をお渡ししたら、私の所に「別の特別な1本」が届いた。それだけでも人生って面白いな、いいこともあるなって感じたよ。

とっても嬉しかったです。Tさん、感謝、感謝です!!

【 鑑賞日 】 2006.7.16(日) サントリーホール 大ホール

| | コメント (5)

2006年7月15日 (土)

アート鑑賞の日々でしたが…

実は、今週もアート鑑賞の日々でした。

以下、コンパクトにまとめて書くことに…。

7/10 映画『ジョルジュ・バタイユ ママン』(テアトルタイムズスクエア)

Mama1 鑑賞券を頂いたので観に行った。

実にくだらない作品だった…。

鑑賞翌日だったか、観に行った新宿高島屋のテアトルタイムズスクエアの階下で、「13Fから転落(自殺)した男性に直撃/間接で3名の男女が巻き添え」というニュースの方が驚いた。

日にちは違うが時間的には…と思うと、高層ビル群に囲まれて住んでいる都会人にとって危険はすぐ横にある現実を感じてしまう…。

7/11演劇『東京原子核クラブ』(俳優座劇場)

Tokyo1 今、小劇団を舞台にしたものがドラマになったり、劇団出身の俳優がテレビ/映画界で活躍していて演劇も注目されつつあるようだけれど、真摯な役者稼業の人たちの作品で好感を持てた(西山水木さん、けっこう好きな女優なんだ)。ただ、長過ぎた、3時間ちかくは…。

7/12試写会『ゲド戦記』(イイノホール)

Ged3 ジブリの偉大な監督、宮崎駿氏の息子さん(宮崎吾郎/39歳)の初監督作品。吹き替え陣も豪華(岡田准一、菅原文太、田中裕子、風吹ジュン、小林薫、倍賞美津子…)、作品/広告にも巨額な資金をかけた作品。

駄作である。終始、退屈な時間との格闘である。

「偉大な親父を持って“同業”に進むと、こうなってしまう場合がある」のかという辛さを観ていて感じてしまった。野球界で、長嶋茂夫と一茂との関係に似ているかも…と表現すれば、ニュアンスが伝わるかな?

7/14『河合優子 ピアノ・リサイタル』全席指定(浜離宮朝日ホール)

Kawai1 「ショパン/ 3つのノクターン作品9、コントルダンス変ト長調(ナショナル・エディションによる東京初演)4つのマズルカ作品73つのエコセーズWN27、レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ嬰ハ短調WN37(より後の時期のヴァージョン)、幻想曲へ短調作品49、プレリュード嬰ハ短調作品45、ソナタロ短調作品58

招待で、席は2列目真中央。

絵画も好きなようで、ステージにはショパンの自画像を飾り、ロビーにはルノアール、ゴッホ、ミレー、モネ…等々の作品が飾れている空間。

ポーランド永住権を得ているという。

う~ん、何か音楽の先生というか、ピアノの先生の演奏って感じだった。

ソナタ/ロ短調作品58は、渾身の演奏でなかなか素晴らしかったけれど、私的には、先日行った菅佐知子さんの奏での方が性に合っていたし、心地好かった。

明日は、いよいよ千住真理子DAY!! 楽しみ!

| | コメント (0)

2006年7月14日 (金)

エンジェルクラウン

「エンジェルクラウン」って、知っていますか?

歯が丈夫な人は縁遠いので、知らない人も多いと思う。

先日、「歯が折れた」話を書いた。今回は、その続編である。

型を取ると、お医者側は「どう切り出すか?」、患者側は「どう切り出されるか?」の切迫した、緊張の張り詰める瞬間だ。(笑)

Angel1 「保険適用にしますか? それとも自由診療で、セラミックスにしますか?」

自由診療、すなわち保険適用外=めちゃ高い(庶民感覚からすれば…)の方程式を提示されるわけだ。

親友のI氏は、いつも保険適用にする。

私がこういう場合(前歯とかその近辺)、自由診療で高い歯を入れるので、I氏に話すと彼は私を罵倒する。(笑)

見た目は大事だし、長い目で見れば耐久性のあるセラミックスを入れたいのが人情だ。

Angel2 「耐久性のあるのをお願いします」

「それでは、自由診療で“エンジェルクラウン”というのがお薦めなんですよ。全セラミックスで、コンピーターを使って精密に作られて価格が工程を人が全てやるのに比べて安いし。人手の場合は75000円で、エンジェルクラウンだと63000円で…」(※なお、料金は歯科医院によって異なる)

Angel4 I氏にはしばらく内緒にして(笑)、エンジェルクラウンを選択した。

ニコッ!と笑ってエンジェルクラウンを輝かせて“天使のウインク”でもしようかな……、キモッ!(笑)

| | コメント (0)

2006年7月11日 (火)

菅 佐知子 ピアノ・リサイタル 7/9

■菅 佐知子 ピアノ・リサイタル 

モーツァルト/ピアノソナタ、ショパン/夜想曲、リスト/スペイン狂詩曲などの演奏が聴けるというので招待で行って来た。

< 菅佐知子 プロフィール >

Suga2 1994年に渡独。1997年にドイツ・リューベック国立音楽大学演奏家コース卒業、ディプロム取得。2001年ドイツ・ローストック国立音楽大学大学院修了。同年、ドイツ国家演奏家資格取得、合わせて最優秀賞受賞。

1999年、東京オペラシティリサイタルホールでデビューリサイタル開催。2002年より拠点を日本に移し、日本とドイツで演奏活動中。オーケストラとの共演や各地音楽祭出演。また、室内楽奏者としても活躍している。武地朋子、金山典子、斉藤京子、山田富士子、アンジェイ・ヤシンスキ、コンラート・エルザー、マティアス・キルシュナライトの各氏に師事。

●プログラム

モーツァルト:ピアノソナタKV331 イ短調

ショパン:夜想曲作品91 変ロ短調、作品92 変ホ長調

(休憩)

リスト:スペイン狂詩曲

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

ピアソラ:アディオス・ノニーノ

※※ アンコール ※※

ショパンから1曲

自由席だけれど、開場時間に合わせて行くと、20人ほどの列ができていた。それでも入場すると、最前列センター寄りが空いていたのでそこに座った。弾きの手先もよく見えるし、音も良い。ピアノはスタンウェイ。

開演間近には、会場はほとんど満席状態に。

前半、後半で衣装も変え(前半は黒基調、後半は純白で、ともに綺麗なドレスだった。)

Suga3 全ての演奏を楽譜無しで、渾身な演奏で素晴らしかった。

中でも、後半の最初での「リスト:スペイン狂詩曲」が秀逸で、迫力もあり、美しくもあり、素晴らしい演奏だった。

1曲目にものすごくエネルギー(体力、精神力共に)を使うものなので、後が大丈夫かと心配なくらいだったけれど、細い身体なのにかなりの耐久力保持能力がある人で驚きつつ、感心した。

演奏後、マイクを持ってトークをされたが(普段は演奏の合間にトークを組み込む演奏形態が多いそうだ。今回は演奏に全て集中されたと言われていた)、

「リストもピアソラも、もちろん大変技巧が必要な曲なのですが、今日、一番緊張したのは、生誕250周年のモーツァルトです。

作られたのが現代に近い曲は、技巧面などは複雑になるのですが曲を理解し易くて、それに比べると遠い昔に作曲された曲はやはりその全体を理解するのが難解な面があるからです。」と。

今週は、クラシック公演鑑賞が続いた日々だった。

映画が続いたり、演劇が続いたり、同ジャンルが集中するのもある意味不思議な感じもする。

さて、来週は何が集中するだろうか?

【 鑑賞日 】 2006.7.9 東京オペラシティ リサイタルホール

| | コメント (2)

2006年7月 8日 (土)

■ 『イマジン七夕コンサート 2006』7/4 & 『黄昏にカウントコール』7/6 & 『漆原朝子&迫昭嘉のシューマン ~ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全3曲&3つのロマンス~』 7/7

■『イマジン七夕コンサート2006

741 招待で行ってきた。

先日お騒がせした(フルート紛失事件?)山形由美さんが総合司会。

その件には全く触れず、堂々とした司会ぶり。

18:30に開始して終了が21:40という長丁場。

ガラ的なのだが構成、流れがスムーズでとても楽しめる内容だった。

キャスト陣も豪華メンバーで、様々な試みもなされ面白かった。

今回で3回目の七夕コンサートという。7/7はみなとみらいで内容を変えて行われる。7/7も招待があったが、7日は漆原朝子さんの公演の招待の方へ行った(下記参照)。

●プログラム

ヴィヴァルディ/ 「四季」より“春”第一楽章

ヘンデル/ 歌劇「リナルド」より “私を泣かせてください”

チコニーニ/ サマータイム・イン・ヴェニス

デュフリ/ ヴォーカンソン

イギリス民謡/ グリーンスリーヴス

グリーグ/ ソルヴェイグの歌

ララ/ グラナダ

モンティ/ チャルダーシュ

ブーランク/ 即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」

バッハ/ パルテイータ 4番より「アルマンド」

ガーシュウィン/ 3つの前奏曲

(休憩)

ロジャース/ My Favorite Thing

モーツァルト/ 歌劇「ドン・ジョヴアンニ」第2幕より第23

山田耕作/ 赤とんぼ

岡野貞一/ ふるさと

モーツァルト/ オーボエ協奏曲より 第3楽章

ドヴォルザーク/ 我が母の教えに給いし歌

サン=サーンス/ 白鳥

小松亮太/ 夢幻鉄道

モーツァルト/ モーツァルトはなべてこうしたもの

ラヴェル/ ボレロ

Rieko4 7/4は、試写3種類もあったのだが、鑑賞するのはこの公演を選んだ。

何故かと言うと、ヴァイオリニスト鈴木理恵子さんが出演されるから。鈴木理恵子さんは以前から注目している方で、何回かソロリサイタル鑑賞もしている。(顔の感じが本田美奈子.さんに似ているなあ…)

Rieko2 プログラム中、鈴木さんが6曲に関わっていたのは嬉しい構成だった。彼女の「チャルダーシュ」は、千住さんよりもゆったり構えた演奏で(早いところはすごく早いというメリハリがある)、同じ曲目でもかなり違う印象。

最後のボレロは出演者全員で、フルートからヴァイオリン、チェロ、サックス…(それぞれにソロ・パートあり)が創り出すボレロは面白かった。

【 鑑賞日 】 2006.7.4  サントリーホール

■風間杜夫アーカイブス シアターVol.1

『黄昏にカウントコール』

Kazama1 「風間杜夫が、劇団つかこうへい事務所時代の朋友、脚本・演出家の長谷川康夫と16年ぶりにタッグを組んだ公演。

わかっていてもどうしてもうまく生きられない、ダメな人間たちへ注ぐ暖かい眼差し。そんなやさしくも切ない長谷川ワールド。

喜から怒へ、哀から楽へ、その演技は舞台上を自在に駆け巡り、ほとばしるエネルギーは一気に沸点へと達して、観客の心をわしづかみにする。」

演劇招待で新宿に行った。

今作品は、演劇人としての風間さんの真骨頂的な感じと、それを若者役者に受け継ごうという試みに思えた。

“べた”それも“べたべた”な感じもあるが、そこがまたよいのだ。俳優風間ここにあり! つかさん時代の『蒲田行進曲』「銀ちゃん」みたいで懐かしくもあり、また楽しくもあった。

今回の公演の中に、彼が泣きながら叫ぶ科白で、

「大きくなったら何になろう。そんなこと考える55歳の自分がいるんだよ。この先そんなに長くないって分かっているのに。でも、思うんだよ。大きくなったら何になろうって思う自分が…」

自分が10代だった頃、30代、40代ってすごくオジサンだと思っていたけれど、自分がその年代になるとその頃思っていた年代感覚と大きなズレを私も感じているので、この科白は心に突き刺さるものがあった…。今の自分が不甲斐無いと…。(苦笑)

【 鑑賞日 】 2006.7.6  紀伊国屋ホール(新宿)

■ロベルト・シューマン没後150周年記念

『漆原朝子&迫昭嘉のシューマン ~ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全3曲&3つのロマンス~』 

●プログラム R・シューマン: 伴奏(迫昭嘉

Asako6 *ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番イ短調Op.105

*ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番イ短調遺作

(休憩)

Asako3 *ヴァイオリンとピアノのための「3つのロマンス」Op.94

*ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番二短調Op.121

※※  アンコール  ※※

シューマンとブラームスから1曲ずつで2

モーツァルト生誕250年で盛りあがっている今年、ロベルト・シューマン没後150周年でもある。

そのシューマンを2002年から渾身的に弾かれているのが漆原朝子さん。2003年にそのライブ版CDをリリースして賞賛を受けたものを、その全曲を今日は“生”で、ライブで聴けるのだ! それも招待で。

千住さんの「がんの子チャリティー」公演からの久し振り(?)の第一生命ホール。3列目中央よりといい席だった。

Asako7 演奏は、それはもう素晴らしかった! 

シューマンに絞って、それをじっくり聴く公演というのも、すごく充実するものだと。

中でも第2番は、重弦の響きと技巧が駆使された曲で感動ものだった。この第2番、千住さん、もちろんデュランティで奏でたらどんなに素晴らしいだろうと思いながら聴いていた。

漆原さんは、2005年から「ブラームスの完全全曲演奏会」にも取り組んでいる。今度は、是非ブラームスの奏でも生で聴いてみたいと思いながらの帰路だった。

【 鑑賞日 】 2006.7.7 第一生命ホール(勝どき)

| | コメント (0)

2006年7月 7日 (金)

“ ipod生活 ”始まる

懸賞で「ipod shuffle」が、当たって届いた!(まあipodの中では一番安価のものだけれども・・・) それでも「ipod生活」が始まる。(快笑)

Ipod1_2ipod shuffle」本体が22g、ヘッドホーン等全て装着しても「40g」以下、38gくらいで、めちゃ軽い!! それで120曲収録可能。こんなに小さいのに優れもの。( ←まるで広報担当になってしまったよう、笑)

「ロック」、「クラシック」、「ポピュラー」用に使い分けて3台くらい欲しくなってしまった…。

解説って面倒だし読んでもよく分からなかったので、CDからipodにコピーするのに1時間くらい四苦八苦してしまった。(苦笑)

最初は千住さんではなく、敬意を込めて浜省のベスト版を収録した。順次、千住さん、MISIA、ヒラリー・ハーンとお気に入りを入れていこうと思う。

| | コメント (0)

2006年7月 6日 (木)

■勝手な映画評(第30回) 『ハイジ』

■ 勝手な映画評(第30回)  『ハイジ』  ■

◎総合評価: 90 / 100

Haigi3_2 作品名: 『ハイジ』『2005年/ イギリス / 104分』

監督: ポール・マーカス

出演: エマ・ボルジャー(ハイジ)、マックス・フォン・シドー(アルムおんじ)、ジェラルディン・チャップリン(ロッテンマイヤー夫人)、ロバート・バサースト(ゼーゼマン氏)、ジェシカ・クラリッジ(クララ)、サミュエル・フレンド(ペーター)

分野: ヒューマンドラマ

公開予定: 2006.7.17(土)より

物語

Haigi6 赤ちゃんの頃に両親を亡くし、孤児になってしまったハイジ(エマ・ボルジャー)。母の妹のデーテ叔母さん(ポーリン・マクリン)に引き取られた彼女は、不幸な境遇にも負けず、天真爛漫で明るく元気な少女に成長した。

デーテ叔母さんがフランクフルトへ働きに出ることになったため、ハイジは父方の祖父に預けられることになる。祖父のアルムおんじ(マックス・フォン・シドー)は、アルプスの山奥の小屋でたった独り暮らしている変わり者。若い頃に喧嘩で人を殺したという“噂”があり、町では嫌われ者という人物だった。

Haigi10 祖父は本当は優しい、そして寂しい人間であることを直感したハイジは、窓からアルプスの山々が見渡せる生活に溶け込んでいく。

昼間は、山羊飼いのペーター(サミュエル・フレンド)と一緒に放牧場へ出かけ、夜は祖父のチーズ作りを手伝う日々。

そしてハイジは、アルムおんじにとっても、ペーターにとってもかけがえのない存在になっていった。

ペーターの一家は、母のブリギッテ(キャロライン・ペッグ)と目の不自由なおばあさん(ジェシカ・ジェームズ)の3人暮らし。一家は食べ物にも事欠くほど貧しく、家はそこら中がきしんでボロボロ。そのことをハイジから聞かされたアルムおんじは、得意の大工仕事の腕を発揮して、ペーターの家を修理する。ハイジの天真爛漫さは、周囲の者たちを幸せにする力があった。

しかし、事態は思わぬ方向に。

ハイジは、フランクフルトに住む足の不自由な少女の遊び相手として、連れ帰されることに…。

フランクフルトへ到着したハイジが連れて行かれたのは、ゼーゼマン家の大屋敷だった。屋敷を仕切っているのは、執事の厳格でいじわるなロッテンマイヤー夫人(ジュラルディン・チャップリン)。

その中でも、クララ(ジェシカ・クラリッジ)とすぐに仲良くなり、新生活が始ることに。しかし、アルプスの自然に囲まれた優しいおんじとの生活が恋しいハイジは、その両方に挟まれ苦悩する…。

ゼーゼマン夫人(ダイアナ・リグ)が、屋敷にやって来てハイジの天真爛漫な性格に魅せられた彼女は、ハイジに読書の素晴らしさを教授する。

優しいゼーゼマン夫人が帰ってしまうと辛い日々が再び。そしてハイジは重度のホームシックにかかり、医師の勧めでハイジはようやくアルプスに帰れることになった。

アルプスに帰ったハイジ、物語はまだまだここから「人間愛」を包みながら、クライマックスへと進んでいく……。

寸評

Haigi9_11880年にヨハンナ・スピリの小説のヒロインとして誕生して以来、世界中の人々から愛され続けてきた“永遠の少女ハイジ”。その物語の実写映画版である。

自分の遠い記憶の下、どれほどのものかと思いながら試写会場に向い、そして、“文部科学省推奨”という文字には、逆に“期待薄感”を持ってしまう気質の私としては、ちょっと構えての観賞だったのだが…。

いやぁ~、素晴らしかった!! 傑作であり、秀作である。

まず、登場人物の心理描写が卓越である。

超有名な作品、であるから物語の全体像を知っているのだが、冒頭から引き込まれた。

自分自身(私)にないハイジの「天真爛漫さ」には、惹かれてしまう魅力があり、心に突き刺さるものがいたる場面で遭遇する。

純な、ピュアな気持ちが心を揺さぶるというのはこのことだろう、と思うことのできる作品に仕上がっている。

子供が観ても、大人が観ても十分楽しめる作品だ。

ソリで村に滑る映像などは、CG映像に慣れている現代人には、二重撮りという古典的な古めかしい映像でぎこちないものなのだが、ストーリー展開の素晴らしさに「そんなことは許せて」しまう。

Haigi8そして、大人たちの心理的な内面を顔の表情で表わすキャスト陣たちの演技の秀逸さは見物である。喜び、悲しみ、痛み、苦しみ…それぞれが心に響くようだ。

「脚の不自由なクララが立つことができる」感動場面、私の知っている物語は「馬の出産」による「命」の輝きゆえのものだったのだけれど、この作品では、ペーターの嫉妬心を絡ませた事故のシチュエーションになっていた。どちらが原作によるものだろう?

立つことができるクララを、父親が知るシーンもこの作品はあっさりし過ぎのさり気なさ。その点が唯一引っかかった。

ハイジを演じるのは、デビュー作『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』であどけなさを光らせたエマ・ボルジャー。このキャスティングと祖父アルムおんじを演じた『ペレ』でアカデミー賞候補になった名優のマックス・フォン・シドーが光っていた、正に名演である。スタッフは、スロベニアのジュリア・アルプスで6週間におよぶロケを決行したという。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*観賞後、心温かい気分になりたい人 → ★★★★☆

*原作の物語が好きな人 → ★★★★☆

*ハリウッド映画的でない秀作を観たい人 → ★★★★

*懐かしさも感じたい人 → ★★★★

*デート → ★★★☆

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

WIN:「劇場」

アルプスの自然の壮大さと人々の心理描写の顔は大スクリーンで!

公式HP:  http://www.heidi-movie.jp/

鑑賞日 2006.7.3(月)  東京FMホール

| | コメント (0)

2006年7月 4日 (火)

アースリボン チャリティーコンサート Life Elegance 『木住野佳子/久保京子トーク&ピアノコンサート』7/2

Cari13 Cari12 MISIAさんや浜田省吾さんが「ほっとけない 世界の貧しさ」のホワイトバンドをしていて、私も共感/感化され昨年からずっとホワイトバンドを付けている。(公式HP http://www.hottokenai.jp/  )

アースリボン チャリティーコンサート Life Elegance 木住野佳子/久保京子トーク&ピアノコンサート』

Cari9 それとは別のものであるが、今日のもアースリボン(7色のバンド)がアピールリボン。 (公式HP http://www.earthribbon.jp/  )

この活動は、NPO法人アースリボンが主催する「未来の子どもたちのために、美しく優しい地球を遺そう」というもの。今日はその活動の一貫でのチャリティーコンサート第1回目である。

Cari1 「ライブを精力的に行う人気ジャズピアニスト・木住野佳子と、モデル、女優そしてプロデュースもこなす才女・久保京子。美しく、健康的でアグレッシブに生きるお二人が繰り広げる、おしゃれなトークと珠玉のピアノライブ。」

Cari6 もう第2回(10月)、第3回(12月)とスケジュールが決まっているそうで、2回目からは木住野佳子さん、久保京子さんに加え毎回著名なゲストをよぶ構成になるらしい。

Cari10 木住野佳子さんの演奏はベース(コントラバス)を加えたものでジャズ・ナンバーを主に、最新版アルバムのボサノバも取り入れた「木住野ワールド」。

お気に入りのベーゼンドルファー製ピアノ( ベーゼンドルファー社は、175年の伝統を有するオーストリア屈指のピアノ製造会社)をいつもライブには運んでもらうそうで、本日も主催者/協賛のご好意で用意していただいた。と言われていた。

千住明さんはスタンウェイがお気に入りで、小曽根真さんはYAMAHAがお気に入りだそうで、ピアノも演奏者の好みが出るようだ。

Cari11間近(最前列中央寄り)で聴くピアノの奏では素晴らしかった。指先の扱いもよく見えて、一流アーティストの技巧を堪能できた。

Cari3 トークは、久保京子さん(33年のモデル暦、その年を感じさせないくらい美しい方だった)のミニ・ファッションショーを交えての構成。

歩き方(ウォーキング)も、ファッションショーとジュエリー系とは違っていて、その違いが何処にあるか動きと合わせて説明されるのでよく分かった。

写真の写り方や美しくみせるポーズの方法や、着物の着付け方等々、モデルならではのトークが沢山あって、男の私でも面白かった。

チャリティーなのに、好きな色を選んでのアースリボンと協賛社から全員にトートバックのプレゼントがあったり、素敵な演奏とトークに浸った華麗なひとときだった。

【 鑑賞日 】 2006.7.2(日) アレーナホール(玉川高島屋SC

| | コメント (0)

2006年7月 1日 (土)

歯が折れた! 6/28 & 押尾コータロー六弦六夜 ~ALL ALONE at 青山劇場 6/29 & 『ディセント』試写会 6/30

まずは、雑文を…。

6/28夜、前歯横の歯が1本折れた。

喧嘩して、殴られて折れたわけではない(笑)。

以前から半分虫歯に喰われ、治療はしたものの半死状態(そういう状態があるのかは知らないけど)だった歯である。

まず箸を間違えて噛んだ時(私は実はそそっかしいのだ、苦笑)、「ギシィッ!」という不快感音が鳴ったけれど、その時は何も起こらなかった、というか箸が折れた…。

Ha1 事件(笑)は、夜食にフランスパンとワインを嗜んでいた時である。

今度は「フランスパンの耳」に勝てなかった…。「ボキィッ!!」と音がしたと思ったら、口の中に違和感が…。

恐る、恐る、鏡を見たら、1本根元から折れていた。歯が折れた!

人の顔とは面白いものである。普段の凛々しい(?!)私の顔が、たった1本の歯が抜けているだけで、そうとうマヌケ顔になっている。

うわぁ~、明日、人前で口を開けられない…。

「食」よりも、「対面」を気にする私はまだ若いのかな。(笑)

翌朝、ダメもとで日頃お世話になっている歯医者さんに電話してみる。木曜は午後休診なのだ。

私は昨年だけでも50万円を超える治療費を払っているお得意さん(笑)だからか、元々急診に親切な対応の歯医者なのかは定かではないが、「今からすぐに来られますか?」との天の声!

診療開始が9:30のところ、9:00に私を来させることで治療時間を確保してくれた。

その日は、レントゲンを撮って土台が大丈夫かの確認をしてから、仮歯を入れてくれた。あははは、これで人前でも口を開けて笑える。

Ha2 来週は、型を取って本歯を作ることに。

ああぁ、また沢山お金がかかるなあ…(泣)。

でも、歯は芸能人の命(←古いかな)だから仕方ないかぁ。

あっ、白い歯が命なんだったけ? (笑)

押尾コータロー六弦六夜 ~ALL ALONE at 青山劇場

Gさんが「行けなくなったので、あげる」と、この公演の最終日チケットを頂いた。(いつもGさん、ありがとうございます!)

Osio9 押尾コータローさんが、青山劇場で6日間連続公演という企画もの。以Osio6 前、国際フォーラムで3日間連続を成功させたらしい。

しかし、ギター1本ソロ(もちろん実際には沢山の種類のギターを使用されるが)で、6日間連続というのは、その話だけでもすごいことである。

最終日も座席は満席。私の席は2階後方。

圧倒的に若い女性の観客が多い。

Osio3 私は、押尾コータローさんをあまり聴いたことがなく、全く不勉強でのライブ入り。彼のライブ空間も初めてならば、聴く曲のほとんどもその場で聴くのが初めてという状態。

コータローさんが2曲目を終えた時に、

「今日、僕のライブ初めての人は、この人ギターばかり演奏していて、いつになったら歌うのだろう? と思っている方いるかもしれませんね。(会場内、笑) 僕は最後までギター演奏だけなんです(笑)。でも皆を飽きさせない様に頑張ります!」と言われた。

Osio5 確かに、彼のギターテクニックはすごかった。そして、甘いマスクと奏でが女性ファンを至福の空間に持って行くのだろう、ということは納得できた。

1968年生まれというから、38歳なのだが20代にも見える感じの若さだ。インディーズ時代もあって、メジャーデビューは2002年というからまだ最近だ。それでも、これだけのファンを掴み、そして6日間連続公演(青山劇場は1200人キャパ)は、たいしたものである。

会場の若いファンに合わせているということもあるのだろうけれど、もう少しだけ年を取っている(少しじゃないかも…、笑)私には、どうも物足りなさを感じたことも正直な感想だ。

MCにしてもまだまだ荒削りの感が否めない。見るからに若い彼は、これからもっと成長するんだろうな、とは思った。

浜田省吾さんやMISIAさんのファンである私は、アーティストにかなりのレベルを求める、厳しい鑑賞者なのかもしれないな。

そういう意味でも、演奏者側、アーティスト側というのは厳しい世界で毎日を過ごしているんだなあと思わずにはいられなかった。

鑑賞日 2006.6.29(木)  青山劇場

『ディセント』試写会 

Descent1作品名: 『ディセント』(2005年/ 英国 / 99分)

監督: ニール・マーシャル

出演: シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、他

分野: ホラー/サスペンス/アドベンチャー R-15指定)

公開予定: 2006715日(土)より

Descent2 「女性だけの探検チームが地図もない洞窟に閉じ込められ、闇の中で出口を求めて迷走、やがて尋常ならざる恐怖に支配されていくさまを描く。

中では、多数の目の退化した怪物人間が彼女たちを襲う」

この作品は、200512月英国インディペンデント映画賞で作品賞、監督賞を受賞した洞窟アドベンチャーホラー。(R-15指定)

とんでもなく残酷で、ホラー好きには絶好の映画かも。

私は、ホラー系は観るけれども好きではないので、ここでもあまりコメントは書かないことにする。

99分間、スリリングな恐怖空間を旅できることは保障する。

この作品がどんな感じのものかは、以下の公式HPで体感できるのでそちらに譲る。HPの作成方法としてはなかなか考えられていて、いとおかしである。

以下、クリックして恐怖を感じても知らないよ!(笑)

http://www.descent.jp/

http://www.thedescentfilm.com/

鑑賞日 2006.6.30(金)  東商ホール

| | コメント (0)

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »