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2006年9月28日 (木)

■勝手な映画評(第35回) 『ヘイヴン ~堕ちた楽園~』

■ 勝手な映画評(第35回)   『ヘイヴン ~堕ちた楽園~』  

◎総合評価:    60/ 100

Have4 作品名: 『ヘイヴン ~堕ちた楽園~』(2005年/米・英・独・スペイン / 98分)

監督:フランク・E・フラワーズ

出演: オーランド・ブルーム、ビル・パクストン、他

分野: サスペンス/ヒューマンドラマ

公開予定: 20061014日(土)より

物語

Have5 ビジネスマンのカール・リドリー(ビル・パクストン)は、ある朝、FAXによってFBIの家宅捜査(脱税容疑)の情報を知り、最愛の娘ピッパを連れてタッチの差で100万ドルを持って逃亡する。

行き先は、脱税を手伝った弁護士アレンがいるカリブ海のケイマン諸島。ここは島民から税金を免除する“タックス・ヘイヴン”として有名な島。税金対策のため世界各国から金持ちが集まってきている。

状況を何も知らされず、突然島のホテルに連れてこられたピッパは父に反発。ホテルの従業員の息子の不良リッチーに声をかけられ島で行われているパーティへと出向くが…。

Have12 シャイ(オーランド・ブルーム)は、この島に母と住む青年。雇い主の若い娘(社長玲嬢)と秘密裏に愛し合っている中。彼女の誕生日の夜、初めて結ばれるが、彼女の部屋に侵入したことがバレ、兄に追われる。社長の父は世間体を考えシャイが「不法侵入の上、娘をレイプした」と警察を呼ぶ。

シャイと兄は犬猿の仲。兄は、シャイの顔に硫酸をかけて逮捕、シャイの顔は半分焼け爛れる…。妹は、シャイと引き裂かれたことにより、薬とセックスに溺れた荒れた生活へと堕ちた。

4ケ月後釈放された兄。妹、そしてシャイは別々だが、ピッパが誘われたパーティ会場へと吸い寄せられるように向う。シャイの手中にはピストルが…。

寸評

Have6 途中まで「時間軸」が分からないまま観客はたくさんの情報を与えられることによって、ストーリー展開に混乱させられる。

21グラム』の手法に似ていているけれど、さらにわざと複雑化させている。それは、注目するべき人々が複数に渡り、いったい「誰」を中心の物語なのか掴めないので混乱するのだ。

表現を変えれば、伏線に継ぐ伏線という感じか。

終盤になって、それぞれ展開していた人々が「1点」にパッと組上げられ、ほとんど2日間での出来事を「別々の人」を基軸にしたパーツで時間軸をずらしながら観せられていたことに気づき、そのパズルが一気に一つの「絵」を完成させる。

Have1 ある意味、謎解き快楽を味あわせるための作風なのだろう。振り返って情報を整理すれば、それほど複雑な話ではない。

2度観ると、…うがった観方をすると2度観させるための策略的作風なのかもしれない。

1度目は展開に翻弄され、あれよ、あれよという感じで観終る。だから、あの場面は、こういう背景があって、こういう展開になるということを分かりつつ映像/心理/展開を2度に楽しむ、という作品なのだろう。

人間の欲望をシリアスに見つめた内容とも言える。脚本は、ケイマン諸島在住で、何と3日間で仕上げたものという。撮影は、同島で29日間のロケとのことだ。

Have8 カッコイイ、イケメンのオーランド・ブルームが、醜い顔になる役を演じるわけだが、綺麗な女優が汚れ役をやりたがる心理に近いものがあるのだろうな。ブラッド・ピットなども汚い役やりたがるものなあ。

もちろん、イケメンのトムとジャッキーはその気持ち、よく分かる。な~んちゃって(笑)。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*頭を使って作品を観賞したい人 →★★★★

*オーランド・ブルームファンの人 →★★★☆

*推理小説が好きな人 →★★★☆

*暇つぶし → ★★★

*デート → ★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

      WIN:「劇場」

DVDだと、時々戻って観たりしちゃいそうだから…。

公式HP:  http://www.haven.jp/

鑑賞日 2006.9.27(水) 109シネマズ川崎(特別試写会)

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2006年9月26日 (火)

■ ヴォルフ歌曲全曲演奏会 Series X 初期歌曲集 in 浜離宮朝日ホール 9/26

■ ヴォルフ歌曲全曲演奏会 Series X

Bu5 直前に届いた招待で行って来た。

フーゴ・ヴォルフの歌曲の全曲を演奏しようという壮大な企画(全12回)の第10回。

Bu1 出演: 林田明子(ソプラノ)、加納悦子(メゾソプラノ)、太田直樹(バリトン)、伴奏/ピアノ松川儒。

内容: ヴォルフ/泉のほとりの子供 [ヘッベル] 《日本初演》、夜と墓 [チョッケ]、糸を紡ぐ娘 [リュッケルト]、想い [マティッソン]、夜の間に [シュトルム] 、他。

Bu2

「H.ヴォルフは(18601903)はオーストリアの作曲家で、創作活動の大半をリートに費やし、生涯に314曲以上の作品を残している。

ヴォルフは彼自身も認めている通り、シューベルト、シューマンの作品から多くを学び、ピアノの小品を含む初期の作品群では、とりわけシューマンの影響が色濃く見られた。」

今回は、この初期の時期の作品である。プログラムの冒頭にも、「今宵の演奏会は、ヴォルフのごく初期のたいへんめずらしい歌曲ばかりのプログラムからなります。数曲を除いて18751878年までの4年間の作品~~」とある。15歳から19歳頃の作品ってこと? すご過ぎる!!

もちろん、ヴォルフの名作はこの後に展開されるわけであるが、シューベルトも、シューマンも、ヴォルフも「梅毒」を患い、シューマンとヴォルフは最後は狂気の中で世を去った、というから、この「初期歌曲」はある意味、純真な頃の作品で、清らかかもしれない…。

Bu3 前半、疲れていたせいもあるが、めちゃくちゃ睡魔に襲われた。この程度のものならば後半聴かないで帰ろうかな、と思ったくらい…。

ところが、後半に入り(後半冒頭に各出演者とピアノの松川儒さんとのトークがあった。松川さんひょうきんで、面白い人だった。収穫かも。林田さんは、半年はウィーンで生活/活動されているとのこと。)、様相がガラッと変った。

Bu4

特に、女性2人の表現力の豊かさにびっくり。どんどん惹き込まれ、睡魔など何処かに飛んでいってしまった。バリトンも後半の方が全然聴きどころが多かった。バリトンの方は楽譜を見ながらなのに、女性2人は全て暗誦していて(めったに歌わない歌曲なのに。今回初演もあったし)、素晴らしかった。

先日行った森麻季さんに比べ、華やかさや美しさはないけれど(失礼!)、オペラのアリアを聴くような素晴らしさがあった。

繰り返しになるが、後半は満足な内容だった。

たまには、歌曲に染まるのもいいかも、と思った夜だった。

【 鑑賞日 】 2006.9.26  浜離宮朝日ホール

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2006年9月24日 (日)

■世界のプリマドンナ 森麻季ソプラノリサイタル in緑公会堂 9/24

■世界のプリマドンナ 森麻季ソプラノリサイタル

Moli3 一度、生声を聴いてみたいと思っていた、ソプラノ/森麻季さんの創る空間に行って来た。

自由席だったけれど、開場間近(千住真理子さんとは意気込みが違って、すみません…)になったのでいい席は取れないかなと思いつつ、いざ入場してみると、前の方も結構空いていた(開演時間までには満席近くになった)。

しかし、今日は公演終了後すぐ会場を後にすることになっていたので、段差のある中段センターブロックの通路側に座った。

Moli6 出演/森麻季、山岸茂人(ピアノ)

曲目/ モテット<踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ>、オペラ「フィガロの結婚」より、スザンナのアリアやっとその時が来た~早く来て、いとしい人よ、オペラ「魔笛」より、パミーナのアリア愛の喜びは露と消え、他

※アンコール、からたちの花を含め3曲。

NHKの「トップランナー」出演の森麻季さんを観て彼女のイタリアでの苦労/成功を知ってからの鑑賞だったので、より楽しめた部分もある。

線の細い声をイメージ/予想していたのだが、実際は細さは感じさせず、ハリもあり、かなり奥席まで響く美声だった。

Moli5 森さんは前半、後半とも衣装変えをするという力の入れようで、1公演4着のドレス。それぞれ美しいドレスだった、4着目は人魚のよう。私的には、濃い原色系(赤や青)がお似合いだと思うのだけれど、ご本人は白もお好きなようだ。

美人の美声は、聴くも良し、眺めも良しというところかな。舞台上で“華”になる人で素敵でした。

今、仕事面もプライベート面も充実しているのだろう、落着いた自分世界を創られていたように感じた公演だった。

【 鑑賞日 】 2006.9.24  緑公会堂

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■演劇『プライベート・ライヴズ』in青山円形劇場 9/22

『プライベート・ライヴズ』

Lives3 作 ノエル・カワード
台本 飯島早苗
演出 山田和也
出演 葛山信吾・久世星佳・西川浩幸・ともさと衣、他

公演/ 9/49/24

Lives2 「新婚旅行の夜に、別れた彼が!彼女が!
隣の部屋に、やはり新婚旅行に
やって来ていた!!
いつの時代も変わらない男と女、
イチャイチャしていたのにメチャメチャ!?
魅力的なキャストで贈る名作コメディの究極」

70年前のものとは思えない、今でも十分通用する内容だった。(もちろん、現代語訳/演出の力もあるけれど)

Lives4キャストを見て、久世星佳の独り舞台かなと思ったが、実際は出演者全員で創り上げている、なかなかの舞台だった。

円形劇場は、中央ステージを観客が360度囲むという、小宇宙。鑑賞視点での欠点もあるけれど、舞台が近く全方位的に観られる空間は利点も多い。全方位から観られる役者側は大変だろうなー。

離婚/再新婚という設定から展開/広がりの速さ、予想外の発展。

面白かった。後半の迫真の演技も(プロレスのような夫婦(?)喧嘩)見ものである。

脇役側の二人も、なかなか味があり、舞台でこその「間」を楽しめた。

それにしても、男女の仲、恋愛とは昔からずっと今でも変らないな~、という、切なさも感じる作品である。

【 鑑賞日 】 2006.9.22  青山円形劇場

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2006年9月23日 (土)

■ 新しい試み…

「ブログ」という自己表現(?)の世界に足を踏み入れて半年が経ち、自分なりに、これでも一応努力してきました。(ほんとだよ?!、笑)

Kaku2 当ブログは、トムとジャッキーの主に「アート鑑賞」を中心に書いてきました。資料データによると、昨日まで記事数は121本、中には数は少ないですが自分でも自信のあるもの、今思えば恥ずかしいもの、様々です。

半年続けてきて、今回、新たな試みを開始することにしました。

それは『画像なしで「文章のみ」で表現すること』に、挑戦しようという思いで新ブログを開設した無謀な試みです。

その第2ブログを楽天ブログサービスで開始しました。

ご自身が楽天ブログをお持ちの方は、楽天/アクセスサービスの関係で、開始当初からお気づきの方もおられます。(そこでも、ひかるさんはコメントを書いていただいて、とても嬉しいです。感謝!)

Kaku42ブログは、「トムとジャッキーのコラム」と位置づけて、自身の文体を探りながら、文章表現をしていくものです。つまらない話が多いと思いますが、文体も人に読まれてこそ鍛えられていくものです。どうぞ、皆様、お忙しいと思いますが、アクセス/コメントしていただけたら、幸せです。

Kaku1 いつまで続けられるか分かりませんが、第1ブログと共にどうぞよろしくお願いいたします。なお、第2ブログ「トムとジャッキーの言いたい放題」へは、左記のリンク先をクリックしてください。こことはまた別の世界にご案内いたします。

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2006年9月22日 (金)

■勝手な映画評(第34回) 『イルマーレ』

■ 勝手な映画評(第34回)   『イルマーレ』  ■

◎総合評価: 40 / 100

Re7 作品名: 『イルマーレ』(2006年/ 米国 / 98分)

製作総指揮:メアリー・マクラグレン、他

監督:アレハンドロ・アグレスティ

出演: キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック、他

分野: ラブ・ストーリー

公開予定: 2006923日(土)より

物語

Re6 2006年、シカゴの病院の医師であるケイト(サンドラ・ブロック)は、湖畔に立つガラス張りの家から引っ越すことになった。家を出る時、家の前にある郵便ポストへ、次の住人に宛てて置手紙をした。

「新しい住人さん、新居へようこそ。前の住人から一言、ここでの生活を楽しんでね。 追伸/郵便物の転送をお願いします。玄関の犬の足跡は元からありました」と。

Re5 舞台は同じ家の前だが、時は2004年。新しい住人アレック(キアヌ・リーブス)は、置手紙を読んだが、見回しても犬の足跡はなかった。

翌日、迷子の犬がやってきて、ペンキで足跡をつけた。

アレックは、このことをケイトに手紙で知らせる。数回の手紙のやりとりからアレックは、ケイトが2年後の世界にいることに気付く。

2人の時間差を越えた奇妙な文通は続き、そして2人とも恋心が芽生えてくる…。

果たして、2人の愛は時間を超えることができるだろうか?

この先に待っているのは、悲劇?それともパッピーエンド?

それは、観てのお楽しみに…。

寸評

Re11 韓国同名映画『イルマーレ』をハリウッドがリメイクしたもの。

12年前『スピード』で共演したキアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが、本作では時間を超えた精神的な愛を演じる。

監督アレハンドロ・アグレスティは、オランダを基盤に活躍してきたアルゼンチン出身の監督。

私は、大のキアヌ・ファン(特に『マトリックス 1』から)である。彼の俳優としての素質も音楽の感性も、そして何より生き方に。実生活の悲劇(恋人の死)や、難病の妹への愛…。彼にはいろいろな思い込みがある。

個性的なサンドラ・ブロックも好きな女優である。

Re10 しかし、この作品はいただけない。

オリジナルを観ていないので(韓国版は、かなり若い設定。2年の時間差と手紙がキーになる点は同じ)、比較はできないけれど、もう少し、いや少しではない、脚本にかなりの無理があり、難があると思った。

Re12 ありえないことばかりの連続。

それでいて、現実感を持たせようとするから無理がある。

例えば2人は、2年前より以前からの知り合いで、ケイトの誕生日パーティで出逢い(2人とも別々の異性同伴でありながら)、その夜ダンス、キスをしてそれを恋人に目撃される。こんなインパクトのある出逢いを2人とも忘れていて途中まで気付かないことなんて、ありえない! 

ラストシーン、どんでん返しを狙っているのは分かるけれど、あまりにドタバタしていて、それも「えっ、ええっ??」という終わり方。

試写会場で、笑い声が響いた。笑いたい気持ち、分からないでもない。しかし、製作側は、けして「笑い」を狙ったのではなく、純愛の昇華を表現したかったのに、なのである……。

Re4 「『スピード』のカップルが、12年後に再びラブ・ストーリーに挑戦」という、話題だけの作品である。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*主演のファンの人 →★★★★

*リメイクに興味がある人 →★★★☆

*ツッコミ好きな人 →★★★☆

*暇つぶし → ★★★

*デート → ★★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

      WIN:「劇場」

湖畔の不思議な家は大画面で観た方がいいかも…。

公式HP:  http://wwws.warnerbros.co.jp/thelakehouse/

鑑賞日 2006.9.19(火) よみうりホール

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2006年9月21日 (木)

プロフェッショナル 2

■プロフェッショナル 2

つい先日の話である。

金沢に住むT夫妻のUさんの誕生日にワインを贈ることにした。

Uさんは、今でも“Uちゃん”と大学時代/サークルでの呼び方でいる友人。

Taku2_1 ご夫妻とも“ワイン”が好きな人なのでワイン選びは難しいのだが、まあ昔からの友人なので「気持ちが大事」ということにしてもらい、こちらが好き勝手に選んだ。

“プレゼント”って、贈る側のセンスがモロに出るのでどのようなものにするかは結構、選択/セレクトは難しいものである。

そのことは、また別の機会があったら書きたいと思う。

「誕生日」当日に届くようにすると、もしも不在の場合、当日に渡たらないことも考えられるので、前日の午前指定で宅配業者に梱包したものを持って行った。

受付した男性は配送スタッフで、受付担当の人ではなかったけれど、そういうことも今まで多かったので、「ワレモノ扱いでお願いします」(いつも、梱包全体をプチプチで包んでもらっている)と伝えて荷物を渡し料金を支払った。

この宅配業者は、HPで荷物配送経過検索サービスがあるので、翌朝検索してみた。すると、届けた「発送/○○センター」→「調査中/兵庫ベース店」との結果が出た。

金沢行きなのに、何故「兵庫」??と不安になり、サービスセンターに問い合わせてみた。

「調べて、ご連絡します」とのことで、連絡待ちの状態に…。

こういう時、まず自分が「宅配申込書」に記入間違いをしてしまったのではないか?と自分のミスを予測して申込書を確認したが、郵便番号を含め正しく記入されていた。

しばらくして、サービスセンターの担当者から電話が来た。

係り:「受付のミスで、何故かこちらに届いてしまっているようです。大変申し訳ございません。ワインとありますが、誕生日か何かのお祝い品でしょうか?」

トム:「そうなんです。誕生日の…。」

係り:「うあっ、まいったなー。今日が当日でしょうか?」(困ったという感じの声色)

トム:「いいえ、誕生日は明日ですけれども、前日に届ければ、冷して当日飲めるかなと、それで昨日送ったのですけれど…」

係り:「あっ、そうですか?明日ですか。 それでは、クール便に切り替えまして、明日には必ずお届けするということで、ご了承いただけるでしょうか?」(ホッとした声色に変わっていた)

トム:「兵庫から今日は無理ですものね。仕方ないでしょう。それでは、それでお願いします」

係り:「はい、もう、今すぐクール便に切り替えますので!それでは、明日のお届ということで、よろしくお願いいたします」

トム:「分かりました。よろしくお願いいたします」

その5分後くらいだろうか、再び電話がなった。

発送を申込んだ○○営業所からだった。

所長:「大変申し訳ございません。私、○○営業所の責任者の●△と申します。昨日、お預かりしたお荷物が受付のミスで兵庫の方に行ってしまったようで、現在、調査中でございます」

トム:「今朝、インターネットで検索して「兵庫ベース店」となっていたので、先ほどサービスセンターに問い合わせしまして、クール便に切り替えて明日午前中に届ける、ということになったのですけれど」

所長:「そうですか、ご迷惑お掛けいたしました。こちらの方でも、もう一度確認して、必ず、確実に明日には届くよう手配いたしますので。申し訳ありませんでした」

Taku02 恐らく、兵庫ベース店から所長に問い合わせの連絡があったのだろう。それで、すぐコチラに連絡を入れたのだと思われる。

人間がすることだから、「ミス」は必ずあると思う。今回も“上の空”で受付をした配送員のケアレスミスが発端だ。

いつも正しく/間違いがない、というのもプロフェッショナルというのだろうけれど、「ミス」にどの様に対応し、一番良いと思われる対処を即座に判断する、という流れもプロフェッショナルだと思った。ベルトコンベアーに乗っている通常よりも、このようなアクシデントに対応する能力の方が実は高レベルの能力かもしれないなあ、と感じた一件であった。

「郵政」だと、こういう対応、今はできるのかなあ。

そうそう、翌日午前中に荷物は希望先に届けられた。

お礼の電話&e-カードもUさんから当日いただいた。

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2006年9月19日 (火)

私的ワイン物語 第5章 & プロフェッショナル

■私的ワイン物語 第5章 & プロフェッショナル

「私的ワイン物語」、前回の第4章で完結した、と思っている方も多いと思う。書いている私自身も、そう思っていた。

「ストラディヴァリオ/ワイン」、千住真理子さんにサインをいただいて“永久保存版ワイン”になった、というところで。

Sain1_1 [そのサインをしていただいている時、K副会長(千住会)がその現場を写真に納めてくれていた。私は緊張していて周りが見えず撮られていることを全く気付かなかった。(笑)

その写真データを「ワインの写真は、よろしかったらブログに載せてください」と送ってくださったのでここに、そのサイン風景を載せます。(証拠写真!)]

Akila3 今回の展開は、ストラディヴァリオ/ワインと出合ったものとは別の本で、また手に入れたいワインに出合ってしまったのだ。

いつものように“モッタイブラナイ”で、この場で紹介しよう。(笑)

TFXT アキラ (TFXT a'kila)」という名のオーストリアワイン。

何故、入手したいと思ったかは、千住真理子さんのすぐ上の兄の名が「明(あきら)」だから。

このワインの“アキラ”とは、「叫び」という意味だそうだ。プロデューサーのテメント氏、FX.ピヒラー氏、セメンツ氏の3人が情熱を掲げたワイン。

Cello1ストラディヴァリオを苦労して見つけた経験から、伊勢丹新宿店に行けば簡単に入手できるのでは?と考え、休日のある日、軽やかな足取りで新宿へ向った。

その目的もあったが、もう一つというか二つというか、ストラディヴァリオ/ワインのワイン蔵で、そのヴァイオリン/デッサンのラベルワインの他に、

チェロ/デッサンのラベルのワインがあること今回、披露する。同じくビンテージ(優秀なデキ)の年のみに付けられるラベルだ。

千住さんにサインをいただいたワインは保存版となったので、実際に飲んで“味わいたい!”と思い、今回「アキラ」を探すと同時に、ヴァイオリンデザイン/チェロデザインをもう1本ずつ購入することにした。

さあ、伊勢丹である。

音楽鑑賞後21:00まで開いていると思って入店したのが19:45。実際は、20:00閉店で、あと残り15分…。焦った、走ってワイン売場に行った。

店頭に男性が立っていた。その胸には、ソムリエバッチが光り、「私はソムリエ」と自己主張していた。

それで安心して(話はすぐ済むと思い)、まずストラディヴァリオ/ワイン&アキラ/ワインのコピーをお見せして「先日、ここでこのワインを購入したのですが、もう1本ずつ購入したいので来ました。それと、このアキラワインは入手可能でしょうか?」

男性店員は、ストラディヴァリオ/ワインのラベルを見ても「???」という表情。そして、アキラ/ワインにも「???」

トム:「あっ、それでは、すみませんが前回対応いただいたYさんをお願いしたいのですが…」

男性店員:「Yは、今、席を外しているので別の者を呼びます。○○さ~ん、こちら、お願いします」

トム:「これを1本ずつ注文入荷したいのですが…。それと、このアキラは入手可能でしょうか?」

女性店員A:「ストラディヴァリオ?? 調べてみないと…。これをうちで? あっ、それとアキラはうちで取り扱っている問屋ではないので入手はできませんねえ。」

トム:「アキラ、無理ですか…」

と、そこへYさん(女性店員/ソムリエ)が近づいて来て(女性店員Aと目配せをして、女性店員Aは去る)、

Yさん:「いつもありがとうございます。何か、お探しでしょうか?」

トム:「ストラリヴァリオ…、ヴァイオリンとチェロのデザインラベルワインを、在庫があればもう1本ずつ注文発注したいのと、このアキラというワインを探しているのですが…」

Yさん:「かしこまりました。まず、ヴァイオリンとチェロのBAVAは在庫を確認してご連絡いたします。その際、お値段の変動もあるかも知れませんのでそれもお調べいたします。えっと、アキラの方は…、ちょっとそのコピーを見せていただけますか?」

トム:「はい。ストラディヴァリオの方はコピー置いておきましょうか?」

Yさん:「いいえ、アキラの方だけお貸しください」

そして、Yさんは事務所から分厚い本を持参してきて、

Yさん:「この問屋さんは、うちとは取引がないので入荷はできませんが、今連絡先(電話番号)を…、兵庫県ですね、これ。それとHPがあるようです」

と言いながら、アキラのコピー用紙に「電話番号とHPアド」を手書きしてくれた。そして、ストラディヴァリオらの発注票も書き終えていて、私に手渡した。

閉店間際での、この対応。すごいと思った。“プロフェッショナル”とは、こういうことを言うのだろう。初めに対応された店員は、「うちでは取り扱っていません」の一言で終わってしまったのに…。

私は伊勢丹新宿店というより、Yさんのファンになった。本当に素晴らしい接客対応される方である。やっぱり、企業も“人(優れた人材)”が宝であることを再認識した一件であった。

Stradi4その数日後、「アキラ/ワイン」は、今、ワインセラーの中で眠っている。余談だが、流石に、長兄の「博」名のワインは、まだ見当たらない…。いつか、見つかるだろうか?(笑)

そうそう、新たに取り寄せた「ヴァイオリン」と「チェロ」ラベルのビンテージワイン、一人で飲むのはもったいないので、親しい仲間と味わう機会をつくろうと思っている。こういう“ワイン”の楽しみ方もあってもいいよね!!

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2006年9月15日 (金)

ブログ開設、半年を迎えて…

Han1 本日(9/15)で、ブログを始めて半年が経った。何の進歩もないように感じたり、いやいや、結構頑張ったよ、と自分で自分を励ましたり…。今まで、日記を3日も続けられたことがないトムとジャッキーとしては、正直、快挙なのだ(自画自賛、笑)。

いつも、そして時々、読んでくださっている方々に感謝しています。そして、コメントを書いてくださったり、個人メールをくださったりしてくれる方々、大変嬉しいです。

5/18より累積されているアクセス数は、もうすぐ9000と弱小ブログとしては、ありがたい数字と思う。もちろん、全てが「好意的アクセス」ではないとは認識している。インターネット社会、様々な方々がおられるから…。

でも、こちらの基本姿勢は、自分の親しい人たちを頭に浮かべながら毎回書いているわけで、そのスタンスはこれからも変らない。

どうぞ皆様、今後ともよろしくお願いいたします。

それを機会に、密かに新しいことも始めている。早速、気付かれた方もおられる。(別に秘密というわけではないけれども…、きっとすぐバレちゃうだろう)

書くことの訓練のつもり…。いつか、書くことで食べていけないかなあ、何て、夢のようなことを未だに思っている。(苦笑)

まあ、いつまで続けられるか分からないけれど、時に楽しみながら、苦しみながら、時に怒りながら、笑いながら、一歩、一歩、歩いて行こうと思う。

喜怒哀楽があって(トムの場合、「喜怒怒怒怒哀哀哀哀楽」みたいな感じだけれど、笑)、人生だと思うので、挫けず、怠けず、頑張りたいなあー。

重ねて、今後ともよろしくお願いいたします!!

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2006年9月14日 (木)

『獏のゆりかご』in 紀伊国屋ホール 9/12

開演の1時間前にチケット引換。

引換えてから時間があるので、小腹を膨らませに、というか夕食?へ足を運んだ。

新宿でこのような時、よく「てんや」(天麩羅屋)を利用する。

Baku7_1 まだギリギリ「夏のおさかな定食」(←9/14から秋メニューに変る)で、「はも、はぜ、しゃこ、海老、他」の天麩羅だ。

生ビールをつけても千円ちょいで味わえるし、メンバーズカード(登録無料)を持っていればいつでも50100円の割引待遇。

安くて、美味しいし、“旬”の食材メニューは、庶民の味方と思っている。やっぱり、揚げたては美味しいなあ~。

お財布に少し余裕がある時は、「つな八」もお薦めだ。

もっと余裕がある時は、「天國」へ、な~んて見栄も張っておこう。(笑)

■ 演劇『獏のゆりかご』

Baku2_1 演出・脚本/ 青木愛

出演/ 杉田かおる/高橋克実/段田安則/マギー/小松和重/池谷のぶえ/明星真由美/安田顕

公演/紀伊国屋ホール ~9/29(金)まで。 

Baku3 (物語)

小高い山の上にある小さな動物園を舞台に、いろいろな人々の心模様が行き交う物語。ごくごく普通に暮らす人々の、ごくごく何気ない日常に、小さな出来事が積み重なり、他愛ない会話が繰り返され、次々に浮かび上がる秘密や悩み、そして喜びと笑い――。どこにでもある風景に巧みな状況設定を仕掛け、複層的で微妙な人間関係を描き出す。

Baku4今、ノリに乗っている高橋克実、一皮向けた杉田かおる、ベテランの域に達した段田安規という面白そうなキャスティング。

座席は会場中段センター、それだけでも観やすいのに前左右席が欠席でとても観やすかった。(古い劇場だから前に人がいると頭がジャマなんだよね)

基本コメディチックなんだけれど、シリアスな部分がかなりある。そして、女性の気持ちってなかなか掴めないなーって、思わせる内容。何か実感(あれっ?、笑)

TVで有名になっても、ちゃんと舞台を大切にする役者精神は清々しい。でも、残念なのは脚本をもっと練って欲しかった。そして、いくらかは舞台変化もして欲しかった。時間が1時間半くらいで、退屈はしなかったけれども。

【 鑑賞日 】 2006.9.12(火)  紀伊国屋ホール

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2006年9月12日 (火)

■勝手な映画評(第33回) 『ワールド・トレード・センター』

■ 勝手な映画評(第33回)   『ワールド・トレード・センター』  ■

◎総合評価: 15 / 100

Wa10 作品名: 『ワールド・トレード・センター』(2006年/ 米国 / 129分)

監督: オリバー・ストーン

出演: ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マリア・ベロ、他

分野: ヒューマン・ドラマ

公開予定: 2006107日(土)より

物語

Wa6 2001911日(火)、普段の、そう、あの事件がなければ普通の平日の何気ない朝だったはず…。しかし、2001911日は、世界が記憶する一日になった。

Wa11 世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだ…、事故?、事件?、小型機か?、大型機か?詳細が何も分からない時点で、湾岸局警察官達にも召集がかかる。

そして、班長ジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)を先頭にウィル・ヒメノ(マイケル・ペーニャ)ら数名も、救助のためにセンタービルへと向う。

ヘルメットや酸素ボンベを揃え、これから救助へと階上に向おうとした瞬間、ものすごい衝撃音と共に、予想を越えた巨大なビル崩壊が始まった。

倒壊した瓦礫に封じ込められたジョンたち。二人の身には、瓦礫が覆い被さり身動きが取れない。内蔵破裂の気配も。

上層に微かに光がこぼれる中、二人はお互いを励まし、睡魔とも闘いながら、救援を待つ、待つ、そして、待つ…。

Wa4 予期せぬ事故に巻き込まれた彼らの家族たちは、生存を信じつつも、諦めの戸惑いで大きく揺れる。ウィルの妻は妊娠中で、不安と恐れでじっとしていられない。

まだ瓦礫の崩壊が続き、火災も起り、日も暮れる…、果たして、ジョンたちに救援の手が届くことがあるのだろうか…。

寸評

Wa2 民間大型旅客機が、ワールド・トレード・センターの二棟に一機ずつ激突する大型自爆テロ、その現場で奇跡的に生還した20名中の生還番号1819番の湾岸局警察官2人と彼らを取り巻く人々の家族愛の物語(実話)である。

Wa8 オリバー・ストーン監督は好きな監督である。彼の今までの作品で嫌いな物は少ない。

この作品は、プロパガンダ的臭いがプンプン。一体、オリバー・ストーンはどうしてしまったのだろうか??

Wa1 5年前の世界を揺るがし震撼させたこの事件を知らない者はいない。

2749名という多数の犠牲者を出した、忌まわしい事件/テロ。

この作品は「衝突→崩壊→救援→生還」の一元の映像化で、何が事件の背景かも、犯人も、その後のアメリカ/ブッシュ首脳陣の“選んだ道”も、何も描かない。

事故に巻き込まれた2つの家族を追っただけの人間ドラマ作品である。一体、何故、今映画化したのか?その狙いは何か。

Wa7 この作品を受け入れ高く評価するのは、本国アメリカだけだろう。きっとヨーロッパでは酷評の嵐だと勝ってに予測している。

オリバーは、国内向けに作ったのかもしれない。しかし、それでも、私は納得いかない。

この事件の延長線上にある「イラク戦争」。開始当時のブッシュのイラク政策の支持率は高率だったが2006年現在、イラク戦争の真相が判明しつつあり、米兵の犠牲者も増えてきて40%以下に落ち込んでいる。

その中で、この題材をテーマに映画を作った意図は何かと思うと、オリバー監督の変異/変質を感じてしまう。

「家族愛」を撮りたいならば、別の事件でいいはずだ。

Wa3 この作品中のヒーローは、ジョン(ニコラス・ケイジ)でもなければ、ウィルでもなく、その家族でもない。

Wa2_1 ヒーローは、制止を振り切って「海兵隊員の使命」として救出活動をした1人の海兵隊員である。「海兵隊の任務は救援である」という科白と共に。(海兵隊賛美の臭いがプンプン)

そして、2人の救出を終えた背景をバックに、彼には更にこんな科白が用意されていた。

「これからは、もっとベテランの兵隊が必要だ」と。

そして、2人の生還者が今は現役を引退したことを告げる中、最後のテロップに「彼(海兵隊員)は、イラク戦争を戦った」と流れるのだ。

「海兵隊の任務は救援である」という言葉は、場所を「グランド・ゼロ」から「イラク」に変えると、「イラクには民主化が必要だ」(ブッシュ)というふうにも聞こえてしまった。「アメリカはイラクを救ったのだ」と。

これが、この作品をプロパガンダと評した所以である。

「グランド・ゼロ」を想う時、あってはならない事件であり、“明日のある多くの人々”の命を奪ったことは許せない。その家族たちの悲しみ/悲劇は今なお続き、忘れてはいけない事件である。

しかし、この作品は「ユナイテッド93」でも書いたが、それ以上にこの事件の背景に全く触れていない。

「何故、このような蛮行が起きたのか」の考察もなければ、そして、「その後、テロ対策を名目にアメリカのやり始めた、世界戦略」に関して、何も見せていない。

社会派監督を仕事にしているならば、「グランド・ゼロ」はもっと深い視点で作品を創るべきであり、これでは、ヨーロッパの映画界陣に嘲笑される作品でしかない。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*ブッシュの世界戦略方法を支持する人→★★★★★

*イラク戦争を支持する人 →★★★★★

*ニコラス・ケイジが好きな人 →★★★★

*単純に「家族愛」作品を観たい人→ ★★★☆

*オリバー監督の変質を感じたい人 → ★★★☆

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

      WIN:「劇場」

公式HP: http://www.wtc-movie.jp/top.html

鑑賞日 2006.9.11(月) 東京厚生年金会館

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2006年9月10日 (日)

■ 「親と子のファミリーコンサート」 ~クラシックのススメ~ in オーチャードホール 9/9

■ 「親と子のファミリーコンサート」 ~クラシックのススメ~

「クラシック音楽の基本となる4つのジャンル「ピアノ、ヴァイオリン、声楽、弦楽四重奏」の名曲の演奏に、出演者がおしゃべりも交えてクラシック音楽の魅力をお伝えするコンサート」

招待で行って来た。席は2階か3階かも、と思いながら行くと、1階でしかも7列目というなかなかのいい席だった。会場に入ると、3階までほぼ満席だったので、席だけで得した気分!

タイトルは、「親と子」のになっているが、内容自体は子供向き重視ではなく、大人が楽しめるものになっていた。

Familycon5 司会者がクリス智子さんで、彼女は私が毎朝仕事場で聴いているJ-WAVE(FMラジオ)のメインパーソナリティ、私的には、現在のFMナビーゲーターの中では一番のお気に入りだ。いつもは“声”だけの拝聴だが、今日は本人が目の前で司会している。

■ プログラム ■

Familycon4_1 ●近藤嘉宏
 ショパン「ワルツ集から小犬のワルツ」
 ドビュッシー「前奏曲集から亜麻色の髪の乙女」
 ラフマニノフ「ヴォカリーズ」
 ショパン「英雄ポロネーズ」
<リクエスト>ショパン「ノックターン2番」

Familycon3 ●鈴木慶江
 グリーグ「ペール・ギュントよりソルヴェーグの歌」
 ドヴォルザーク「ルサルカより月に寄せる歌」

Familycon2 ●吉田恭子
 ラフマニノフ「祈り」クライスラー編
 サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」
<リクエスト> マスネ「タイスノ瞑想」

●鈴木慶江&吉田恭子(&ピアノ近藤嘉宏)
 シューベルト「アヴェ・マリア」

●鈴木慶江&N響メンバーによる弦楽四重奏
<リクエスト>プッチーニ「ジャンニ・スキッキより私のお父さん」

●N響メンバーによる弦楽四重奏
 モーツァルト「弦楽四重奏曲変ロ長調 狩りK.458」第1楽章から
 ベートーヴェン「弦楽四重奏曲op.59-3」ラズモフスキー第3番第4楽章

それぞれに、曲説明はもちろんのこと、プライベートなことも含めてのお話が展開され、皆さん饒舌で、なかなか面白かった。

鈴木慶江さん、吉田恭子さんは、1部、2部で衣装変えての登場。

それぞれ、エレガントな衣装だった。鈴木さんはオペラ舞台に登場できる豪華な衣装、吉田さんもソリストでの衣装と共に艶やかで華麗、舞台に華が咲いていた。

今回、やはりお二人(鈴木、吉田)の関心度が高い公演。

特に、吉田さんのサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」は聴く前から、どうしても千住真理子さんと比較してしまうだろうなー、と思いつつ、楽しみだった。(ツィゴイネルワイゼンは、けっこう沢山の方のを生で聴いていて、演奏家によってテンポや速度も違うし、表現方法もかなり個性が出るので)

Familycon6_1 吉田さんは、江藤俊哉氏にも師事されたことがあるし、所属事務所も千住さんと同じ、そして千住さん同様、チャリティー公演や福祉活動にも積極的/意欲的なスタンス。そんな、こんなで、親しみを感じているアーティスト。

Familycon7 ツィゴイネルワイゼンは、前半とても良かったが、後半は物足りなさを感じた。年齢や経験を重ねることで、奏での深まりや悲しさが出るものなのだろうなあ。2001年デビューだから、まだまだこれからどんどん成長する人で期待度大である。

鈴木慶江&吉田恭子(&ピアノ近藤嘉宏) シューベルト「アヴェ・マリア」が、なかなか面白かった。ソプラノ+ヴァイオリン+ピアノというスタイルは、私は初めてだったかも。お二人が何かの番組でご一緒し意気投合、それで共演を望んでのことだそうだ。

N響メンバーの4名は、本日17:00までN響定期演奏(NHKホール)を終えてから、衣装そのままオーチャードにやって来た(2部からの出演)という。同じ渋谷だからって、かなりハードなスケジュール。

そういえば、千住さんも「調布」→「池袋」と一日2公演というハードスケジュールがあったのを思い出した。あの時(東京芸術劇場)の「ブラームス」最高だったなあ。また千住さんのブラームスが聴きたくなった。

あれっ、また千住さんの話になってしまった…。(笑)

鑑賞日 2006.9.9(土) オーチャードホール 17:0019:15

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2006年9月 7日 (木)

■勝手な映画評(第32回) 『ベルナのしっぽ』

溜った仕事をコバケンのようにウン、ウン唸りながら…、睡眠不足とストレスで免疫力が弱っているのが分かる。それなのに、せっかく届いたからと毎日試写会にも出かけてヘロヘロ状態(苦笑)。

『シュガー&スパイス 風味絶佳』

高卒後ガソリンスタンドで働く主人公が、金持ち医大生から美女を奪う、気持ちのいいストーリーかと思ったら、結局医大生に負けるとは。何だよ! 悲しい気持ちになった。

公式HP http://www.sugarandspice.jp/

『チャーミング・ガール』

う~ん…。舞台挨拶で「温かい作品」というから、鑑賞後気持ちよく出られると思いきや、重~い内容の疲れる作品だった。

私だったら、もっと面白く作れるのに!なんて高慢な思いすらよぎった。

しかし、この作品沢山の「賞」を受賞している評価が高い作品。

トムには観る目がないのかな。(苦笑)

公式HP http://www.charming-girl.jp/

『ミラクルバナナ』

まるで環境省&文科省プロジュースの作品のよう。すっごくいい話なんだけれどね。

大使館の派遣員が、「タヒチ」と「ハイチ」を間違えるベタな冒頭がいただけない。それで、本当のことでも全部ウソっぽく感じてしまう…。

それでも、主演の小山田サユリは、清々しく素敵だった。そばにいるだけで、周りを幸せにする素敵なキャラだ。そして、行動は大胆で雑さもあるけれど真直ぐに生きている。トムの憧れるタイプだった。

公式HP http://www.miracle-banana.com/

■ 勝手な映画評(第32回)   『ベルナのしっぽ』  ■

◎総合評価: 50 / 100

作品名: 『ベルナのしっぽ』(2005年/ 日本 / 102分)

監督: 山口晃二

出演: 白石美帆、田辺誠一、市毛良枝、他

分野: ヒューマン・ドラマ

公開予定: 2006930日(土)より

物語

Belna1 建築デザイナーを夢みる、しずく(白石美帆)は病気のため24歳で視力を失い、夢を諦める。夫(視覚障害者で鍼灸師/田辺誠一)と共に自分達の子供を持つことを決意し、そのため盲導犬(ベルナ)との自立生活を選択する。

隆太という健常者の子供に恵まれながら、しずくは世間の偏見・差別と闘う日常を奮起/奮闘する。自分の母親との確執も解けないままに…。

Belna4 それでも順調に行き始めた時、ベルナは老犬となりリタイアを周りから迫られるが…。そして、優しい夫の身に魔の手が忍び寄り…。

しずくと隆太は、明日への希望が持てるだろうか。

寸評

Belna2 視覚障害者と“盲導犬”への理解のない一般世間との闘いの物語。

郡司ななえ著/原作(70万部のログセラー)からの映画化である。

25年前からの出来事なので、現在に即スライドするわけにはいかない。その時代差を加味しながらの観賞をすることになる。

よって、「昔話」を観る感も拭えない。へたすると、視覚障害者の「私はこんなに苦労した」という小自伝止まりになる可能性さえある。

しかしながら、例えば昨今流行の60年以上前の「戦争映画」。製作者の意図で、「過去を見つめ、今を思う」行為は、「恒久平和への希求」にも成り得るし、「軍事化への道を拓く」ことにもできる。

そうは言っても、25年経っていながら「障害者と健常者の関係」そして「盲導犬」への理解不足に、それほど差がない現実があるかもしれない。「盲導犬」がそうならば「聴導犬」などは、もっとだろう…。そこには、悲しい日本社会の現実がある。

Belna3「電車に乗る時には、電話事前連絡を求める駅員」、「盲導犬を伴う入店を拒否する飲食店」、「盲導犬を伴う送り迎えを拒否する保育園」、そして「踏み切りで待っている時に、盲導犬の腹に煙草の火を付け火傷させる心無き男」、「ベルナを名でなく“犬”と呼ぶ母、そして母と娘の確執」……数々の障壁/無理解が表現されていき、その障壁をベルナと一緒に真正面からぶつかり突破していく姿が中心に描かれる。

Belna5 作者、製作者側が言わんとすることは、観ていて分かる。

しかし、イマイチ感情移入ができないのは何故だろう??

前半、世間の無理解さを表現するあまり、観ている自分が叱られている気分になってしまう。

そして、「盲導犬」を理解させるはずなのにそのパートナー訓練の場面が全くなく「長い間集中した厳しい訓練をした」という科白だけで映像がない。

夫の、あまりに静かで、物分かりの良過ぎるくらいな仏のような性格(実際にそういう人だったのかもしれないけれど…)、いつも理不尽な世間と闘うのはしずくとベルナだけなのだ。

Belna6そして、夫は呆気なく逝ってしまう。何故、夫の変化(病)にしずくは鈍感だったのか?

物語の後半は、関わる人達が皆いい人だけになってしまう。実話とはいえ、主観が強過ぎているのだろう。

更に、「急変」の展開演出が問題なのだ。日常はスローテンポでの演出が、大切な変化は映像説明不十分に「急変」する演出で、鑑賞者が消化不良に陥るのだ…。

主演の白石さんは、それなりに頑張っている。脚本/構成/演出の問題である。

総製作監督に奥山和由氏の名前があった。彼ならば、もっと製作費を取れただろうに…。残念だ。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*ヒューマン・ドラマが好きな人 →★★★★

*福祉関係に興味・関心がある人 → ★★★☆

*白石美帆、田辺誠一が好きな人 → ★★★☆

*映画でスカッとしたい人 → ★★

*デート → ★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)     

Draw

公式HP:  http://www.bsproject.jp/

鑑賞日 2006.9.5(火) ヤクルトホール(舞台挨拶付)

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2006年9月 4日 (月)

日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会 9/2

925 1956年に指揮者渡邉曉雄を中心に創立された楽団の50周年記念公演。現在の音楽監督小林研一郎をはじめ、日本フィルと深い絆に結ばれた豪華ゲストでの共演/饗宴。

(故渡邉氏の奥様がご健在で、会場におられ、コバケンが、観衆にご紹介しました)

発売日前、チケットがかなり高いのと、千住さんが1曲であるので、どうしようかなあ~と迷ったが、希望席が取れたら行こうと決めて発売初日を迎えた。幸運にも最前列中央寄りが取れたので、迷いは消えた。

チケットが高めなのは、出演者や演奏時間(18:0021:20)を考えると仕方がない値段かな。それに、50周年記念品を全員に配布(本皮製のCD入れ、18枚収納。そして、コバケンのコメント/サインが入ったミニ色紙が入っていた)。

■日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会     

922   創立50周年記念 ガラ・コンサート (18:00開演) <完売>

<指揮>小林研一郎[日本フィル音楽監督]
       渡邉康雄
<出演>(五十音順)
    川畠成道(ヴァイオリン)
    菊地知也[日本フィル・ソロ・チェロ奏者]
    木野雅之[日本フィル・ソロ・コンサートマスター]
    小山実稚恵(ピアノ)
    佐野成宏(テノール)
    澤畑恵美(ソプラノ)
    スターダンサーズ・バレエ団
    関本昌平(ピアノ)
    千住真理子(ヴァイオリン)
    寺田悦子(ピアノ)
    錦織健(テノール)
    日本フィルハーモニー協会合唱団
    箱山芳樹[日本フィル首席トロンボーン奏者]
    渡邉規久雄(ピアノ)
<司会>江原陽子

このように、出演者多数なので、演目/プログラムは割愛する。

927 いや~、贅沢な公演だった。千住さんはもちろんのこと、中でも小山実稚恵さん、佐野成宏さんが秀逸だった。

ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番 第一楽章」、小山さんの指先の魔術というか、やっぱり素晴らしい。クライマックスには口ずさみながら(声は出していないけれど)逸に入った演奏は、それは見事なものだった。

926 川畠成道さんは演奏後、ハンカチ王子よろしく、ブルーのタオルで顔の汗を拭って、受けていた。

数々のソリストたちが自分の得意とされている曲目を披露するのを、目前/間近で鑑賞できるのは、本当に贅沢なことだった。

924 コバケンは、演奏が終わるごとに、近寄るソリストに「ブラボー、ブラボー、ありがとう、ありがとう、素晴らしい」と声をかけていた。本当に人柄の良い指揮者である。あっ、もちん指揮台上では、“ウン、ウン、ウウン”唸っていて、コバケンワールドを創っていた。(快笑)

1013 千住さんは第2部での出演、サラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」である。藤井さんの伴奏で、今年もたくさん聴いているけれども、オケと一緒の「ツィゴイネルワイゼン」は、また格別だった。

真っ赤なドレスで登場された真理子さん。気合十分。指揮者、オケとのバランスも非常によく、素晴らしい演奏だった。

真理子さんのソリスト姿、とても魅力的で素晴らしい。

9212 デュランティはとてもよく響いていた。それと、やっぱりデュランティの響きは他のヴァイオリンとは全然違うのを改めて感じた。ますます千住さんに馴染んできているので、今後も本当に楽しみである。

ひいき目でなく、一番大きな拍手をもらっていたと思う。(快笑)

演奏を終えて、弱音器を拾いながらコバケンに向かうと、コバケンがそれを自分に渡される物かと一瞬勘違いをした時の二人の目だけの会話が微笑ましかった。

真理子さんとコバケンの共演は、10/1(東京芸術劇場)にまた聴く予定(チャイコフスキー、ブルッフなど)なので、こちらも楽しみだ。

それにしても、今週は千住さんにたくさん逢えて、本当に嬉しい週間だった。

鑑賞日 2006.9.2(土) サントリーホール 大ホール

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