« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »

2006年11月29日 (水)

■シブヤらいぶ館/樫本大進・小菅優、他 in ふれあい広場 11/28

今回のアーティストは、1部「つの笛集団」、2部「樫本大進・小菅優」で、来た目的は2部のため(すみません、つの笛集団さん)。

久々のシブヤらいぶ館、入場方法も当日番号抽選と変わり早く行った方がいいとは限らない。行った3人も「5△3◎」とバラバラ。は捨て、3◎1人、5△2人の内訳で入場。

1部の「つの笛」とは、ホルンのこと。いろいろなオケから12人(内1名、女性)が集合して年に何回か公演もしているということだ。ホルン奏者のみが12人も横並びすると、それはそれで結構迫力があるし、普段、ホルン奏者のしゃべりなど聞いたことないので、なかなか興味深かった。

「ドレミファソラシド」8音、自作のほら貝で「ドレミの歌」を、全員折り紙冑(かぶと)を被って真面目な顔しての演奏は学芸会みたいで可笑しかった。でも8音探すのに40個だったか、ほら貝を購入したそうだ。加工してみないとどの音かわからないので…。

0611281 いよいよ第2部。モーツァルト特集。未完の曲をそのまま楽譜通りに終えたり、「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ」について、樫本さんが、「ピアノ」が前にあるくらい、この曲はピアノは伴奏という位置付けではありません。対等というか、むしろヴァイオリンの方が伴奏かも…」と添えながら演奏を始めた。

0611282 両者とも、生音を聴くのは初めてである。

樫本さんは、私のイメージした予想に反して、繊細な弾き方をされて、高音域がとても透通っていて綺麗な奏でだった。

小菅さんは、思い入れのある弾き方で、とても情緒的に演奏されていた。こちらもなかなか素敵な奏でだった。体力もありそうなので、大作にも十分対応できそうだ。2人は今日初めて会ったという。

2人ともまだ20代前半と若い。若くても「安定した実力ある」演奏者がこのところたくさん日本人から生まれている。日本のクラシック界もこれからが楽しみなのかもしれない。でも、若手実力者は皆、外国に住んでしまうので、まあ、分かりますけど…、日本を基盤にしてさらに実力もある奏者がいたらもっといいのにな。無理な相談かもね。

【鑑賞日】 2006.11.28(火) HNKふれあい広場

| | コメント (0)

2006年11月24日 (金)

■東京フィルハーモニー交響楽団(ヴァイオリン/千住真理子)演奏会 in 和光市民文化センター 11/23 & 『クリーブランド美術館展』

■東京フィルハーモニー交響楽団(ヴァイオリン/千住真理子)演奏会 in 和光市民文化センター(サンアゼリア)

Mariko3_1 ●プログラム 指揮/船橋洋介

ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲

ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1

ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」

Mariko2 今日は、ソリストの千住さんの演奏空間を共有する日。やっぱり、ソリストの千住さんも素敵だ。サイン会がないのは残念だが、ソリストの雄姿/勇姿は一際輝くものがあり、オケとの独奏空間は千住さんの演奏スタイルが一番分かる機会でもある。(席は最前列中央ブロック左)

千住さんのブルッフ、秀逸で初めの1音からデュランティーが素晴らしい音色を奏でていた。デュランティーとこの楽曲の相性がいいのがビンビン伝わってくる。千住さんも終始、落ち着いていて、その安定した奏で空間にどんどん惹き込まれて行った。素晴らしい演奏だった。

後半の「英雄」は50分近い長い楽曲。当然指揮者は汗だくだった。私的には第4楽章がとても良かったと思う。まとまっているオケだと感じられて、いい演奏でした。

【鑑賞日】 2006.11.23(祝・木)

和光市民文化センター(サンアゼリア)大ホール

■『クリーブランド美術館展』(~11/26)女性美の肖像 モネ、ルノワール、モディリアーニ、ピカソ/ in 森アーツセンターギャラリー 

Mori18千住さんの素敵な演奏を聴いた余韻を内含しつつ、六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリーに向かった。行きたかった美術館展が11/26までなので、いつ行けるか少々焦っていたので…。

展示内容は、案内によると、

「クリーブランド美術館(アメリカ・オハイオ州)は、世界中から収集された4万点以上にのぼる所蔵品を有する全米屈指の総合美術館です。本展は、同館が誇る近代美術コレクションの中から、日本初公開の50点を含む、選りすぐりの60点を紹介するものです。モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなどの印象派・後期印象派の作品から、近代彫刻の先駆者ロダン、そして、マティス、ピカソ、マグリットなどの20世紀美術まで、西洋近代美術の流れを概観することができます。」

Mori8 クリーブランド美術館が現在増改築工事(2011年まで)なので、日本展がMori21 実現できた展覧会。60点と展示数は少ないけれど、それぞれ見所のある作品ばかり。ルノワールはやっぱり優しい温かい絵で大好きで、期待を裏切らない。モディリアーニも最近すごく好きになってきた。ゴッホは観る回数が増えるにつれその魅力が分かってくるような気がする。とにかく、それぞれの作品を観ながら、そこにはない彼らの作品も脳裏に浮かべながら思いに耽って鑑賞した。

Mori17 毎日20:00までやっているのはとてもいいと思う。今日のように「ふらっと」Mori15 行くことが決められるし。

18:30に入場したのだが、混んでいないので自分のペースでゆっくり鑑賞できた。1時間で2周できた。そうそう、ここの美術館は「ロッカー」はないけれど、「クローク」が隠れるような場所にある。鑑賞の際には利用すると便利である。

もう会期終了が迫っているので、ココに展示絵を何点か載せておこうと思う。ブログを読んでいただいている皆さんのためにサービス、なんちゃってね(笑)。

Mori12

Mori13 Mori20

Mori16

【鑑賞日】 2006.11.23(祝・木) 森アーツセンターギャラリー

Mori11

Mori19

Mori3 Mori4

| | コメント (0)

2006年11月23日 (木)

■有希 マヌエラ・ヤンケ ヴァイオリン リサイタル 東京デビューコンサート in トッパン・ホール 11/21

0611215招待で行った今日のヴァイオリン・リサイタル(座席は最前列中央席)。そこで、とんでもないヴァイオリニストに出会った!!

行く末、恐ろしいくらいのヴァイオリニストだ。その名は、「有希マヌエラ・ヤンケ」(父/ドイツ人、母/日本人)、今年まだ20歳で、現在ザルツブルグ・モーツァルテウム国立音楽大学に在籍し、イゴール・オジム教授の下で研鑽を積んでいるという。

0611211 3歳でヴァイオリンとピアノを始め、9歳の時、ソリストとしてオーケストラと共演しドイツで鮮烈なデビューを飾り、その後、国際コンクールで数々の優勝をはじめ高位受賞。姉と2人の兄と共にピアノカルテット/トリオを結成し、室内楽奏者の活動もされている。

この経歴で驚いたのではない。

“聴かせる”演奏で、最後には“感動”で唸ってしまうくらいのすご過ぎる!演奏世界だった。

06112110●プログラム 伴奏/歩 マノン・ヤンケ(姉)

J.S.バッハ:無伴奏ソナタ第2番 イ短調 BWV1003(全4楽章)

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 Op.12-3(全3楽章)

パガニーニ:「イ・パルピティ」 Op.13

(休憩)

イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調 Op.27

R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18(全3楽章)

ワックスマン:カルメン・ファンタジー 

※※ アンコール ※※

ブラームス:ハンガリー舞曲 第5

ショパン:ミルミュタン編 ノックターン 遺作 嬰ハ短調

クライスラー:中国の太鼓

0611213 上記の重厚とも言えるプログラムを、“楽譜なし”で全て演奏された。

そして、全般に渡って安定感があり、揺らぎもなく、完璧/パーフェクトとも言える演奏だった。

高音⇔低音、緩⇔急、軽⇔重、柔⇔硬、濃⇔薄、強⇔弱、それぞれの表現もどこまでも繊細であり、そしてダイナミックでもある。この“天才弾き”とも思えるハイレベルな技巧の数々。ヴァイオリンの全てを知り尽くしているからこそできる感を思わせる見事な動き/演奏だった。

ヒラリー・ハーンを最前列で聴いたらこんな感じかなあ、なんて思いながら聴き入っていると、どんどん惹き込まれていく自分に気づいた。

0611214 ある人は「ヴィブラートが非常に美しく、実に実に丁寧で、細部の彫啄も疎かではないし、曲との距離の取り方が絶妙。移弦するところでの音色の美しい変え方とか、ボウイングのスムーズさとか、集中力もある」と評しているが、同感である。強いて足りないものを挙げるとすれば、「艶」の奏でくらいだろう。これは今年20歳の彼女にはなくて当たり前、あと23年も経てば「艶」の奏ですら身につけてしまうだろう。

重厚なプログラムも難なくこなし、その上、アンコールもみっちり3曲。もうお腹いっぱい、大満足のリサイタルだった。

使用楽器は、ヤン・クーベリックの愛器、1685年頃作のフランチェスコ・ルジェーリ(クレモナ)。

ヴァイオリンを演奏される方は、彼女の技巧や奏でを最前列で一度は聴き/観ると、収穫多いものであることを約束できる。素晴らしいヴァイオリン奏者だった。

そうそう、伴奏をされた姉の「歩 マノン・ヤンケ」さんも、大変優れた聴き応えある素晴らしい演奏だった。

【鑑賞日】 2006.11.21() トッパン・ホール

| | コメント (1)

2006年11月22日 (水)

■ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」&板前割烹「分とく山」

板前割烹「分とく山」

金沢の親しい友人Uさんが、私用で急遽?!東京に来られた。私用の済んだUさんが連絡をくれてお昼をご一緒することに。

Uさんが以前行って懐石を食した時に、ランチの「お弁当」が美味しそうだったので食べてみたいと新宿店の板前割烹「分とく山」に行くことになった。Uさんは、「落ち込んでいるトム君の顔が見たくて!」と開口一番(笑)。それでも心配してくれる友がいることは幸せなことだ。ありがとUさん。

Waketokuyama_1 私は初めて聞いた店名の懐石料理店「分とく山」は西麻布のふぐの店「とく山」の分家としてオープンし、素材とおもてなしの精神を守り続けてきた。「分とく山」の百貨店初のお店が伊勢丹新宿店本館7Fにある。トムの財布で大丈夫なのだろうか??(笑) ここの「ランチ」に挑戦である。

昼は予約ができないということでUさんが先に並んでくれていた。運良く「個室」に通され、美しく飾られた料理の美味しいお弁当とビール(昼から2杯飲んでしまった、笑)でゆっくりと昼食を楽しんだ。

ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」 in 江戸東京博物館

Edo6_1Edo1_1 Uさんは、その日の夜の新幹線を予約してあったので、少し時間があるので、両国まで足を伸ばして、『ボストン美術館所蔵 肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」』を鑑賞しに行った。雑誌『和楽』11月号にこの特集があり、その中の一文に「今回出展される絵は、今生きている日本人が見たことのないものばかり。肉筆浮世絵を通して江戸の気分を感じたいものです」と、すごい表現に惹かれて行ってみた。

Edo4_1日本の文化/芸術作品がボストンにあるというのが少し悔しい気もしたけEdo3_1 れど、日本にも外国の貴重な作品が数々あるからお互い様か…。

やっぱり、北斎はすごい!!「画狂老人卍筆」という署名実物を観て感慨深かった。老人でもものすごいエネルギーでの作品。色彩も艶やか。唸ってしまう。私的には、絹地の荒い縫い目をチェックしてみたり遊び心も合わせての鑑賞もした。あっという間に時間が過ぎ、新幹線の時間。またの再会を楽しみにしよう。

| | コメント (0)

2006年11月16日 (木)

■千住真理子さん&庄司紗矢香さん

この1週間、いろいろあって更新ができなかった。

そして悪い予感の通りPCがパンクしてしまい昨日はトンデモな1日。

まず、アシストサポートでオペレーターと故障原因等々を探るが「修理」が必須(泣)。今朝、修理工場へと旅だった…。

それでは何故、更新が「今できるのか?」

昨日、1日で「PC」を購入(新調)し、データを移す「引越作業」(これまた大変だった)、いろいろ大変だったが何とかブログ更新までもってきた……。

■千住真理子公演 in ルネこだいら 11/9

Lu1_2 千住さんのゆかりの地にあるホールでの公演。席は最前列の左側寄り。

「故郷に帰ってきたような感があります」と言われていた。

隅々まで知り尽くしたホールなのだろう、とても落ち着いて響きも初めから素晴らしかった。

やはり、ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調は格別だった。

Lu3_2 ●プログラム  伴奏/藤井一興

モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調

ヘンデル/ラルゴ
バッハ/(千住明編)/二つのメヌエット 
バッハ:グノー/アヴェ・マリア
シューベルト/アヴェ・マリア
フォーレ/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調op.13
フォーレ/夢のあとに
サラサーテ/プライエラ/サパテアート

※※ アンコール、3曲。

休憩時に、ロビー他にたくさんの本日のポスターが貼ってあったので、関係者に「終了後1枚いただけませんか?」と聞いてみたところ、「ポスター等は差し上げることができない決まりです」とあっさり断られてしまった(泣)

ところが公演終了後、サイン会の長蛇の列を見ながらロビー端に立っていると、先ほどの関係者が私に近づきながら“オイデ、オイデ”の振りをして来る。「こちらにおいでください」と。

案内された場所に行くと、「本来は差し上げられないのですが」と添えて、「どうぞ」と新しいポスターを頂けたのだ。(嬉)

Lu4_2 今日はデュランティーの鳴りが一際良かったことを伝えようと思って科白を考えながらサイン会に並ぶ。

順番がきて言おうと思った瞬間、Sマネジャーから「今日は寂しいですね(1人なのが)」と言われ、「後ろに10人くらい影を連れて…」、頭が真っ白になってへんなことを口走ってしまい(笑)、すると真理子さんが助け舟のようにニコニコしながら「今日は、とても目立っていましたよ!」と。「そうですか、お恥ずかしい…」と頭を掻いた。(いつもと変らずおとなしく?!座っていたのですが。)

今日はステージ上で会釈までしてくれたのです。最近落ち込んでいたので、やはり嬉しかったな。元気をもらいました。

【観賞日】 2006.11.9(木) ルネこだいら

■千住真理子公演 in 市川市文化会館 11/11

Ich1_2●プログラム  伴奏/藤井一興

モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調

シューベルト:アヴェ・マリア

S.フェイン/平井邦俊編曲:慕情

C.チャップリン/平井邦俊編曲:「ライム・ライト」より“エターナリー”

F.レイ/平井邦俊編曲:ある愛の詩コンチェルタンテ風

(休憩)

ドヴュッシー:亜麻色の髪の乙女

ドルドラ:思い出(スーヴェニール)

フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番 イ長調 op.13

※※ アンコール ※※

「愛のあいさつ」「雪の女王」

Ich2_210/28と同じプログラム。

雨模様で、最寄り駅からかなり歩く会場なので少し憂鬱。会場は古い建物なのか座席は狭い。

今日は20列目とかなり後方席。しかし、奏で/響きはとても良かった。

ハンカチ王子よろしく、ハンカチ王女の様で(笑)、顔の汗を拭くポーズをされながら、舞台袖へと去って行った。おちゃめだなあ。

【観賞日】 2006.11.11(土)市川市文化会館

N響コンサート/庄司紗矢香公演 in 東京オペラシティ 11/13

N1_2管弦楽/NHK交響楽団

指揮/サー・ロジャー・ノリントン

ヴァイオリン/庄司紗矢香

N2_2●プログラム

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61

ヴォーン・ウィリアムズ:交響曲第5番 ニ長調

※※ アンコール ※※ 庄司紗矢香

レーガー:プレリュードとフーガ ト短調 第一楽章

N4_2庄司さんは、自信に満ちていて「余裕」の表情も伺えた。今、演奏が楽しくて、楽しくて仕方がないという印象。

そして、「自分のスタイル」というものを確立(創り)しつつあると感じた。特に今回、自分で作曲したというカデンツアの素晴らしかったこと。逸に入っていた。アンコールを弾き終えた時、楽団員のヴァイオリン奏者の「すごい!」とい声が聞こえるくらいだった。会場は割れんばかりの拍手の渦だった。素晴らしい演奏だった。今後も、とても楽しみなアーティストの一人である。

会場には、指揮者の金聖響さんと下野竜也さんがお二人で観賞しに来られていた。先日、金聖響さんの公演を聴いたばかりなので少しビックリ。二人は開場からずっと同行動されていた。

【観賞日】 2006.11.13(月) 東京オペラシティ コンサートホール

| | コメント (2)

2006年11月 7日 (火)

■勝手な映画評(第39回) 『プラダを着た悪魔』

勝手な映画評(第39回)   『プラダを着た悪魔』  

 

◎総合評価: 75/ 100

Akuma7 作品名: 『プラダを着た悪魔』(2006年/ 米国 / 110分)

監督: デビィット・フランケル

出演: メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、他

分野: ヒューマン・ドラマ/ラブ・ストーリー/ファッション

公開予定: 20061118日(土)より

物語

Akuma20 有名大学卒業後、アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来たが、なかなか就職先が決まらない。

Akuma4 全くオシャレに興味のない彼女が、無知による無謀さで一流ファッション誌『ランウェイ』の採用面接を受ける。ところが、いつもと違う人材と見込まれ“超カリスマ”編集長ミランダ(メリル・ストリープ)の決定で、ジュニア・アシスタントの仕事を手に入れる。

Akuma11 しかし、その日からアンディの悪夢?!が始まる。朝から24時間公・私の区別なく携帯が鳴り続ける、ミランダをサポートする日々が始まったのだ。

Akuma3_1 編集部は、ブランドの服、鞄、アクセサリー…、ブランドフAkuma13 ァッションで身を固めた人々が、ミランダを頂点とするヒエラルヒー/独裁編集者の支配する世界だった。「口答え」は、解雇に繋がり、無理難題の命令をそつなくこなさなければ生き残れない、苛酷な戦場。しかし傍目には、世界の女性が憧れる仕事場なのだ。

Akuma14 

その生活は、恋人や親友たちの関係をも破壊していく…。

寸評

Akuma5 働く女性に向けた映画ではあるのだけれど、男性が観ても十分楽しめる。

脚本/設定/キャスト/音楽…、それぞれがよくできていて全編飽きることなくストーリー展開を楽しめる作品だ。

Akuma15 原作は、20034月、20代の新人女性作家ローレン・ワイズバーガーが書いたベストセラー『プラダを着た悪魔』。作者は、ヴォーグ誌の女性編集長のアシスタントをつとめた経験を持つ。つまり、作者自身の実体験が多分に反映されているわけだ。

デヴィッド・フランケル監督は、世界中で社会現象を巻き起こした『セックス・アンド・ザ・シティ』を手がけた人。人の心理を突く方法を心得ている。

衣装担当が、同『セックス・アンド・ザ・シティ』でエミー賞のパトリシア・フィールドと敏腕揃い。

Akuma2 最先端のファッション・ビジネス業界の厳しさも分かり易く表現されているし、仕事上の人間関係の冷酷さ/温かさ、プライベートとのバランス/アンバランス、様々な人間模様があって面白い。シリアス&コメディチックを適度に配分し、観る者を作品世界へ引き込んでいく。

Akuma19 プラダ、シャネル、エルメス、ヴァレンチノ、ドルチェ&ガッバーナ、ガリアーノなど、衣装の数々の映像でワクワクさせる。“可愛い”アンディが、“美しく華麗な”アンディに変身する様が一つの見所。

もう一つの見所は、ファッション業界の現状を臨場感たっぷりに垣間見られて、楽しめる。

さらに、音楽がまたいい。マドンナ、U2、アラニス・モリセット等々の顔ぶれが、聴き馴染みのヒット曲で作品を盛り上げる。

Akuma21 女性への応援歌的作品だけれど、もともとアンディはブランドファッションにうとかったけれど、頭脳明晰な人だったからこそ乗りきったということは言えるので、誰もがアンディになれるわけじゃないけれどね。

イケメン編集者(男性)が「ミランダって悪魔なんだろ?」との問いに、仕事が分かってきたアンディが「ミランダが、もし男性ならば悪魔なんて呼ばれないで、仕事のできる人と言われるわ!」という返しは痛快だった。

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*ブランド・ファッションが好きな人 →★★★★

*現在/過去に上司を持つ仕事をした女性 →★★★★

2人の主役のファン →★★★★

*デート →★★★☆

*暇つぶし → ★★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

      WIN:「劇場」

 華麗なファッション、、アン・ハサウェイのこぼれるような瞳は大画面で!

公式HP: http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/

鑑賞日 2006.11.6(月) 東京厚生年金会館(特別試写会)

| | コメント (0)

2006年11月 5日 (日)

■ 都響スペシャル in 東京芸術劇場 11/3

1131<岩代太郎オリジナル映画音楽>

1132 蝉しぐれ

春の雪

SHINOBI

血と骨

花田少年史

日本沈没

<スペシャルゲストとともに贈るスタンダード&オリジナルナンバー>

1133 ヴァイオリン・ソロ:矢部達哉

島谷ひとみ:「アメイジンググレイス」「あかね空」「風の降る空」

笹川美和:「もののけ姫」「迷いなく」、他

招待で行って来た。

入場すると、笹川美和さんの8曲入りCDを全員配布と気前がいい。

1134 ゲストは、岩代さんの数少ない友人を呼んだ、と言われていた。岩代さんって、異端児的要素があるのかな、衣装も独特のフォーマルというか…、ちょっと奇抜な感じ。指揮者って感じよりも「芸能人」という感じかな。

1135 全体的にファミリーで休日の昼を楽しむ、という印象の構成。時々歌謡ショーを聴きに来た様相も。もう少し、重厚さのある内容を期待していたのだが、まあこれもまたよしか。

古川展生さんに似ているなあ、とチェロ奏者の一人、プロフィールを確認したら、ご本人だった。古川さん都響のチェロ主席奏者だったのですね。京都市の出身というのも今回知ったような。

矢部さんは、ソロ・コンサートマスター。今回、眼鏡をかけていたので印象が少し違いました。

岩代さんは、都響の「理事」の中にお名前が。なるほど、なるほど。

楽しめたことは楽しめたのだけれど、映画音楽でまとめるならば私的には、やっぱり千住明さんがいいなあー。

【 鑑賞日 】 2006.11.3(金) 東京芸術劇場(大ホール)

| | コメント (0)

■ 村治佳織&ゴーティエ・カプソン デュオ・リサイタル in フィリアホール 11/2

Muraji1 10/21に続き、フィリアホールに行って来た。今回は千住さんではなく、村治佳織さんのギターの奏でを聴きに。今日は、「チェロ」と「ギター」という珍しい?!組み合わせなのだ。

ここのところ毎年、数回、村治さんの公演に行っている。でも、だいたいがソロ・リサイタル。今回のチェロとのジョイントは私的には初めてなのでとても楽しみ。

カプソンさんは、25歳の若さ(ステージ上でも、やはり村治さんがお姉さんのような対応で、リードしていた)。チェロの奏でが大好きな私は、初めて聴く彼の響きも楽しみ。

■村治佳織&ゴーティエ・カプソン デュオ・リサイタル

Muraji2 ギター=村治佳織
チェロ=ゴーティエ・カプソン

ボッケリーニ:チェロ・ソナタ イ長調 村治+カプソン

クープラン:5つの小品 村治+カプソン

アテニャン:マグダレーナ/花咲く齢にある限り/サルタレッロ村治

ヴィラ=ロボス:前奏曲第5番、第2番 村治

Muraji3 ヴィラ=ロボス:バキアナ・ブラジレイラ第5番からアリア村治+カプソン

ジナタリ:チェロとギターのためのソナタ村治+カプソン

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2 ニ短調 BWV1008カプソン

ボグダノヴィチ: 4つの内なる小品 村治+カプソン

ファリャ:スペイン民謡集から 村治+カプソン

※アンコール 2

座席は、端っこだけれど最前列。入場/退場時の2人の表情も窺えて興味深かった。

ギターとチェロとの奏ではどうなのだろう。ピアノとチェロの組み合わせは割とあるように思うけれど。ちょっと不安。

最初だけ少し違和感も感じたけれど、その不安は杞憂であり、「ああ、これもありだな!」、と進むにつれどんどん馴染んでいった。

奏での大きさがやはりチェロの方が響きがよい(ギターのみマイクを使用)、カプソンさんは中高音が私的には好きな音だった。

「チェロとギターのためのソナタ」が秀逸だった。中でもその3楽章は絶品だなあ、と思っていたら、アンコールの2曲目にこの3楽章を選択されていた。聴いていて、観ていて、心地良く楽しい奏でだった。

Muraji6 村治さんは、ソロ・リサイタルの時はかなりトークも入るのだが、今回はまったくトークはなし。どうしてこの組み合わせのリサイタルになったのかとか少し話をしてくれたら、もっといいのになあと思った。

村治さんには珍しく?! サイン会が終了後に行われて長蛇の列ができていた。来年3月の王子ホールのソロ・リサイタルに是非行きたいと思った、予約頑張らないとなあ、キャパ狭いから…。

【 鑑賞日 】 2006.11.2 フィリアホール

| | コメント (0)

■ 『氷の微笑 2』

■ 映画『氷の微笑 2』(11/11(土)~公開予定)

Koli1 1992年センセーション巻き起した『氷の微笑』のパトート2

シャロン・ストーンの妖艶でセクシーな演技は健在ではあるが…。

一度、製作が頓挫した『氷の微笑 2』、シャロン・ストーンが出演料などで訴訟していたものを取り下げたことにより製作できたという。しかし、前作の監督/キャストの続投がない中で作られた。

「パート2」の製作というのは、どの作品も大変高い壁/ハードルがあることを、この作品でみてとれる。

『氷の微笑 2』は駄作である。つまらない。これでは観ている身体が「氷って」しまう(苦笑)。

おそらく、パート3はないだろうなあ。シャロン・ストーンはまた別の作品で昇華してほしい。平和運動にも積極的な活動している彼女の姿勢は素敵なことなので。

R-18指定だけれど、何故コレがR-18?というような作品。つまり「R-18」指定は作品内容で付けたのではなく、「期待を持たせる」効果に使ったとしか思えない。

トムは期待していたかって? 少しね、トムも男だからね…(笑)。

| | コメント (0)

2006年11月 3日 (金)

『7月24日通りのクリスマス』 & 『TANKA 短歌』

■ 映画『724日通りのクリスマス』(11/3~公開予定)

7241 100%少女コミックの世界。

7243『電車男』の製作チームによる、というのが作品に表れている。

大沢たかお、中谷美紀の主演、そして今をトキメク上野樹里、佐藤隆太らが「青春ラブストーリー」を、長崎そしてポルトガルを舞台に若さが弾けるような作品。

マンガを読むような気で行くならば楽しめるだろう…。映画鑑賞を期待してはいけない。若いカップルにはいいのかな~、浅く、軽いラブストーリー。

夫婦のチグハグな会話は面白かった。それと、長崎、ポルトガルに観光には行きたくなったかな。

■ 映画『TANKA 短歌』 (11/11~公開予定)

Tanka2 俵万智原作、阿木耀子初監督作品(音楽は宇崎竜童)。黒谷友香主演。

官能作品で、恋愛をきれいに表現したつもりなんだろうなー。黒谷さんが美しい人だから映像は美しい。けれど、冷めた目でみれば「悲しいラブストーリー」で、ヒロインが「喜びも悲しみも辛さも」それぞれ自己満足に浸っているようにしか感じなかった。

Tanka1 俵万智の実生活の自己正当化作品とも言えると思ったのは私だけだろうか? それにしても、この作品で綴られる「短歌」のレベルの低いこと。作品全体が「自己満足の世界」である。製作側は、ラストシーンにおそらく女性に向けて(特にシングルマザー)「メッセージ」を送った/贈ったつもりなのだろうな…。

まあ、いろんな生き方があっていいのだけれど、これに感化されるようでは「男にとって都合のよい女性」の産出/量産でしかないと思うよ。

黒谷さんは、体当たり的演技で渾身を込めた作品と感じたけれど、渾身を込めるならば出演する作品をよく選んだ方がいいのでは? と思う。

中高生には、背伸びした感を感じて楽しめる作品かも。けして大人の作品に昇華していない、まるで昼メロのようだった。

| | コメント (0)

« 2006年10月 | トップページ | 2006年12月 »