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2007年2月28日 (水)

■ ローランド デジタルピアノ New Style Concert 演目

下記の項の演目を知りたいとメールが来たので、列記します。

秋田慎治

Close to you/B.バカラック

Fahrenheit/秋田慎治

Wave/A.C.ジョビン

Black Orpheus/L.ボンファ

510/秋田慎治

Vanilla Mood(ばにらむーど)/インストユニット

珀/Keiko

Mission lmpossible/L.シフリン

Overjoyed/S.ワンダー

TEQUILA/C.リオ

●横山幸雄/ピアニスト

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2章ニ短調よりシャコンヌ/J.S.バッハ

亡き王女のためのパヴァーヌ/M.ラベル

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調 Op.22/F.ショパン

ラ・カンパネラ/F.リスト

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■ ローランド デジタルピアノ New Style Concert in 第一生命ホール 2/24

 072241      

千住真理子さん、博さんには、ここのところかなり会えて、その芸術世界を体感できている。真ん中の明さんには昨年の個展以来、機会がなかった。

今回の公演招待で、舞台上の明さんに会えることになった。

残念ながら、明さんは司会/進行で、トークのみの参加だったけれど、それでも彼らしい話が沢山聞けて楽しい公演だった。

デジタルピアノの進化はすごいそうで、今年発表されるものは音楽世界を変えるくらいのインパクトがある、と明さんが重ねて言われていた。

■ローランド デジタルピアノ New Style Concert in 第一生命ホール 

2/24

072242072243進行/ 千住明、野村華苗

出演/ 秋田慎治、Vanilla Mood(ばにらむーど)、横山幸雄

「クラシックからジャズ、ポップスまで話題のミュージシャンが贈るピアノコンサート。千住明氏のトークとともに多彩なデジタルピアノの魅力」

072244_1秋田慎治/ジャズピアニスト

弾きと連動してステージ中央上に設定された大スクリーンに花火のような映像が映し出される。時には音符記号にも。大きく叩くと大きく、そして流れ星の如く消えていく。音と連動した演奏空間から、口火が切られた。

秋田さんはピアノを始めたのが19歳からというのに驚いた。テクニックはかなりのものだ。ピアノは遅きに失したということがない楽器と思わせてしまうくらいの巧さだ。

072245Vanilla Mood(ばにらむーど)/インストユニット

女性4人のユニット。フルート、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ。

新しい音楽空間を創造していた。いろいろな試みをしているのが、『音楽』は楽しいもの、と感じさせてくれる。

でも、一番楽しんでいるのが演奏者自身。鑑賞よりも演奏する楽しさがビンビン伝わる世界だった。

072246 ●横山幸雄/ピアニスト

クラッシク界では有名なソロピアニスト。その彼がよく「デジタルピアノ」での公演を受けたと明さんも聞かれていた。

「何事も、やってみないとわからないから」とひょうひょうと応える彼はある意味、曲者的奏者だ。「面白かった」と感想を聞かれ応える姿もなかなか大物感を漂わせていた。

ワインの「エキスパート」資格の保持者で、そのレベルはソムリエと同等という。

ピアノの部屋がワインセラーに化したくらいの、沢山のワインに囲まれ、掻き分けないとないとピアノが見えない、と言って会場を笑わせていた。

明さんもワインに詳しいけれど、その明さんが羨望の眼差しで彼を見ていて、それは彼のワインを嗜むレベルの高さを如実に表現するものだった。

千住兄妹の世界はそれぞれ違う世界を広げているので、それぞれのイベント/公演を共有する楽しみはとても楽しく、また勉強にもなると改めて確認できた夜だった。

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2007年2月18日 (日)

■ 2007『両洋の眼』展 in 日本橋三越

072184 この展の構成を2007年の案内から一部抜粋すると、

「『両洋の眼』展は「東西・南北の両洋を貫通する人間の眼」の複眼・交錯する思想によって、新しい美術の創造を目指す画家たちの運動体です。日本画・洋画の区別もなく、具象・抽象の垣根もなく、民族、宗教などの一切の枠を乗り越えてを共有できる極めて美術的で創造的な展覧会が『両洋の眼』です」

ここのところ毎年鑑賞している『両洋の眼』展に行ってきた。今日が最終日であるけれど、混みそうな最終日にまで引っ張ったのは、出展されている千住博氏のサイン会(図録購入先着100名)が予定されていたから。

100名内に入るために開店時間10:00前に行った。サイン会は14:00から…。時間を持て余しそうだけれどしかたがない。折しも今日は東京マラソン当日、銀座近辺も道路規制で朝からお巡りさんもいっぱい、マラソン応援/鑑賞者も多数道路脇を埋めていた。(千住さんも地下鉄を乗り継いで来た、と言われていた)

山種美術館でのサイン会は名前入れ&握手もあったけれど、今日は単独サイン会ではなくもう一方(金昌永氏)もおられるので連名のサインのみ。あっという間にサイン会は終わってしまった。

しかしながら、サイン会の途中で急遽、展示会場内で千住博さんのトーク「絵画の観方」をご本人の申し出により行われることに。

サイン会の終了後すぐにということだったので、千住さんの作品の前に先に急ぎ足で行き、最前列確保。

トークは1015分くらいかな、と思っていたら、30分も熱く語っていただいた。

サイン会でも「いつもありがとうございます」と言われ、トークも聴けてラッキーな鑑賞となった。鑑賞を今日にして良かったと思う。

2007『両洋の眼』展は、74名の作品が、それぞれ自己主張しながら並んでいた。今年は千住作品はもちろんのこと、先日個展鑑賞した千々岩修氏も出展されていたのでその作品も楽しみだった。

2008年も楽しみにしたい展である。

東京展は、今日で終わってしまったので、少し作品を載せます。

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2007年2月17日 (土)

■『ブルッフ(協奏曲1番)&ブラームス(交響曲1番)』金聖響/奥村愛&東京シティ・フィル in 文京シビック大ホール

■『ブルッフ(協奏曲1番)&ブラームス(交響曲1番)』金聖響/奥村愛&東京シティ・フィル in 文京シビック大ホール

072175 指揮:金聖響

ヴァイオリン:奥村愛

オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

演目/

ブルッフ/ ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調 作品26

(休憩)

ブラームス/ 交響曲 第1番 ハ短調 作品68

※ アンコール/ 各1

5回 文京福祉チャリティーコンサートに招待で行ってきた。

今回は、指揮者もソリストもビジュアル系。同日の昼/夜の2公演は、この大ホールで強気な感じも。私は夜の部を鑑賞したせいか鑑賞者の多くが割りと年齢が高く感じられた。

ブルッフとブラームスの組み合わせはなかなか贅沢なプログラム。それぞれ、独特の魅力がある演目だ。

072171 ブルッフのヴァイオリン協奏曲 第1番は、3楽章構成(形式)だけれども 切れ目なしに演奏される。

あっという間に、時間が過ぎて前半が終了。

ブラームスの交響曲 第1番は、重厚さが随所に感じられ、またベートーヴェンの影響をとても感じられ、4楽章はラストに向け高揚していくように終了する。鑑賞後、心地よさを残す演目だ。

072172金さんも奥村さんとも、「アッサリ」と表現されていて若さと爽やかさを感じるのだが、重厚さや奏での奥行きの深さがなく、少し物足りなさを残した。

昼/夜とも同じ演目ということに、演出の弱さを感じる。もし違う演目を設定すれば、昼/夜とも聴きたい人たちは沢山いたに違いないと思うのだが。

072173072174_1 ちょっと厳しく書きすぎたかもしれないが、全体としてそつなく楽しめた2時間だった。そして、このようなチャリティー公演に出演された金さん、奥村さんの姿勢は素晴らしいことだと思う。今後とも、ご活躍を期待したい。

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2007年2月12日 (月)

■とても悲しい出来事…

このブログを以前から読んでくださっている方は、私が千住真理子さんのファンであることは、もうご存知だと思います。

私が千住さんご本人と面識ができたのは、公演に数多く行っていたからでも、CDを買い続けていたからでもない(そのどちらも続けているけれど)。

1999年の秋に「千住会」という、千住真理子さんを応援する唯一、千住さんが認めている私設ファンの会をサイト(HP)を見て知り、入会したことから始まり、その活動の中で千住会スタッフの方々によって、千住さんとお近づきできる機会ができたからである。

千住会は、昨年25周年を迎えた長きに渡る会である。千住会を支えておられるスタッフへの千住さんの信頼はとても厚いものである。

何よりも、会長への信頼は深い。ずっと前、千住さんがヴァイオリンを止めよう決意し、千住会スタッフにヴァイオリンを止めると決心したことを伝えた時、『千住会は解散せず続けます。僕たちはいつまでも待ち続けます』と言われたことを、今でも千住さんは心の支えとなった出来事であると思われている。

その中心メンバーの核である「会長」が、2/10逝去された。

享年45歳という若さで、である…。

数年間の闘病生活の中、回復傾向と思っていたのでこの急な訃報の知らせに驚いた。

今でも、甘党の会長が食後にパフェを美味しそうに食べている姿が瞼に浮かぶ。ふくよかな体型で早口の会長は、人としての優しさを持ち合わせ、そして何よりもバランス感覚を持った人だった。

残念でなりません
ご冥福を祈ることしか、もうできないのがとても悲しい。

大変お世話になりました。心よりご冥福をお祈りいたします。

2/14(水) お通夜

2/15(木) 告別式  

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2007年2月 7日 (水)

■川崎いのちの電話 開局20周年コンサート in 高津市民館

■川崎いのちの電話 開局20周年コンサート in 高津市民館 2/3

ヴァイオリン:千住真理子

ピアノ:山洞智

Mariko1_3 演目/

Mariko2_11

J.S.バッハ/ 主よ、人の望みの喜びよ

パッヘルベル/ カノン

ショパン/サラサーテ編 夜想曲第2

シューマン/ ロマンス

ドビュシー/ 月の光

ショパン/ミルシュテイン編/ 夜想曲第20番遺作

ロシア民謡/ 黒い瞳

(休憩)

第2部

ラヴェル/ 亡き王女のためのパヴァーヌ

ドヴォルザーク/ スラブ舞曲 第2

ラフマニノフ/ パガニーニの主題による協奏曲 第18変奏

ドラドラ/ 思い出

マスカーニ/ カヴァレリア・ルスティカーナより “アヴェ・マリア”

ドヴォルザーク/ 家路

ブラームス/ ハンガリー舞曲 第5

※ アンコール/ 2

Mariko2_2 八ヶ岳高原公演から半月、千住さんの公演に行って来た。

自由席なので、開場の1時間15分前に会場に行ったのだが、素人主催のためか、スタッフの男性に「こんなに早く並ばれても困る。どっかに行っててくれ! 開場の15分前くらいに来てくれ」と。

トム「そういうことでしたら、整理券を配っていただけるといいのですけれど…」

男「そんなもの用意できない。どうやって作るかも分からない」

トム「…」

すると、私の後ろにいた56人の中の一人の男性が「あなた(スタッフ)の言っていることがぜんぜん理解できない。これ、自由席でしょ。いい席を取りたい人は早めに来て並ぶに決まっているじゃないですか。並んじゃいけないなら整理券出すべきでしょう」と。

男「私は君の言っていることが分からない。自由席なのに番号つけてどうするんだ」

トム「その番号順に入場してもらうのですよ」

男「だから、並ばれたら困るんだよ」

並んでいる女性「あなた分かってないですよ。行列ができないために整理券でしょ」

ちょっとした押し問答していたら、スタッフの女性が私のところに来て、「不快な思いさせちゃってごめんなさいね。これ、整理番号」

と私たちに手書きで番号の入った紙を渡した。

それを見ると、「1番」と思いきや「13番」?? 整理券があるのに何故今まで押し問答??

きっと12番まで配っていたら、さっきのスタッフ男性がそんなものいらないから配るな、とか言ったのだろうなあ…。

自由席なのに並ぶな、と当日言われたことは初めての経験だった。きっとあのおじさんはこういう自由席公演(人気アーティスト)に自らが行った経験がないのだろうなあ…。

入場が始まって(もちろん、開場前には沢山の人が並んだよ)、最前列中央寄りを確保できたので、やれやれだったけれど…。

フロアーで、あのおじさんが「どうだね、希望の席を取れたかね?」と私に聞いてきた。「はい、お蔭様で…」(苦笑)。

まあ、おじさん、普段はいい人なんだろうな。

「川崎いのちの電話」理事長の挨拶で、「昨今は2060代の男性からの電話が女性よりもすごく多くなっていて、世相を感じます」と言われていた。今までにない現象だそうだ。追い込まれている男性が多数いる今の日本社会、分かる気もする。

Mariko3_3 千住さんは、ちょっとやせ過ぎかもしれない。細くなった印象。かなりの負担が身体に来ているのかもなあ、公演数がとても多いし。

先日のTV番組で八ヶ岳高原公演リハーサルの中で「コリ」というか疲労が溜まっていて自分で腕を揉む姿が可哀想なくらいだった。

Mariko3_2 それでも、ステージ上はとても元気にお話もし、とても良い響きの奏でを会場に広げていた。今回は、新譜の曲が数多く、ファンの期待に十分応えた内容/奏でだった。

トークで、「ヴァイオリンのガット弦は羊の腸で、弓の毛は馬の毛で、それも白馬のが強くて一番いいんです。手タレントっていますが、しっぽタレントなんですよ、ヴァイオリンの弓のために育てられる白馬(会場、笑い)。羊の腸を白馬のしっぽの毛にマツヤニを塗ったものでこすって音を出すんです。動物の力を借りているんです。この鳴らし方はずっと昔から、そして今後もおそらく変わらないのでしょうね。すごいことですよね」

白馬のしっぽ話は、千住さんのトークでは初めて聴いたものなので面白かった。

サイン会もあって、列の前々の方からの流れで今回は本当に久し振りに千住さんと「握手」ができた。そして、やっぱり千住さんにお逢いできるといっぱい元気をもらえるなあ。知り合いとも逢えて、楽しい時間/空間を共有できた。

Mariko11_1 ここのところのプログラムと違う演奏で、とても楽しめる演奏だった。そして、今回の山洞さんのピアノ、だんだん千住さんに合ってきた感じがした。ちゃんと千住さんの奏でが引き立つように弾くことができるようになってきた。その山洞さん、公演終了後電車で帰るようで、前に花束を持っているオレンジ色の上着を着た人(とっても目立つ! やっぱり目立ちたがりなのかもなあ、笑)が山洞さんだった。電車の乗り換えも含みかなりの間帰宅方面が同じで、少々ビックリ!

23月は私的にいろいろ大変なことの連続なので今から不安や期待、そしてストレスも多々ある中、3月は千住公演盛りたくさんなので、今から楽しみである。

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2007年2月 2日 (金)

■勝手な映画評(第43回) 『墨攻』

この作品に入る前に、最近観た映画から、『幸せのちから』は、題名を変えた方がいいと感じた。『お金のちから』と。

『モンスターハウス』は、悲しすぎる話だ。これを子どもに観せてどうするのだろう? 人間の心の醜さを表現するならば大人向けに創る作品だ(巨大女性への愛情があるならば、こんなストーリーにしてはいけないと思う。「愛」に対する価値観の相違を痛感した。スピルバーグの創造性にはやはり違和感を受けてしまう。彼の作品群を観ていると、彼の根底には「悲しみに満ちているものがあるのかもしれない」と思わずにいられない)。

■ 勝手な映画評(第43回)  『墨攻』  ■

◎総合評価:  60/ 100

Bokkou1 作品名: 『墨攻(ぼっこう)』 2006年/ 中国・日本・香港・韓国 / 133分』

監督・脚本: ジェイコブ・チャン 

出演: アンディ・ラウ、アン・ソンギ、ワン・チーウェン、ファン・ビンビン、他

分野: ヒストリー/戦争

公開予定: 2007.2.3(土)より

物語

Bokkou2 荒れ狂う戦乱(中国の戦国時代)の世に、侵略を否定し、攻撃せずに守り抜く「非攻(ひこう)」を掲げる「墨家(ぼっか)」という集団がいた。それは墨子により創設された「墨家十論」という思想が基盤であった。

大国である趙(ちょう)と燕(えん)の国境に位置した小国の梁(りょう)は10万の趙国の大軍に侵略されようとしていた。梁は生き延びる望みを墨家に託し援軍を依頼する。しかし、現れた墨家の援軍は、革離(かくり)ただ一人。

Bokkou5 革離は、梁城のわずかの兵隊/農民ら老若男女たちを総動員し、城を守る「策」を提案する。

10万の大軍にどう対峙し、城そして梁の民を守るか、その秘策は「墨家」としてのプライドをかけ、見返りを求めず、命をかけて戦う。その姿は、一人の英雄を作り出そうとしていた。

この戦いは、墨家の革離と、趙の大軍を任された略士、巷淹中との戦略能力の優劣で決まる戦い、心理戦でもあった。

Bokkou10 革離の思惑通り戦いは進むが、革離の敵は趙の大軍だけではなかった。人間の権力欲、嫉妬、恐れ、その闇の力こそ気付かぬうちに革離の下に迫ろうとしていた。反面、革離を信望し、人間の生き方、その思想に共鳴し彼に忠誠を持つ者たちも大きな力となって…。

寸評

Bokkou11 墨家十論の中の「非攻」と「兼愛」をクローズアップした作品作り。

「非攻」は、侵略と併合は人類への犯罪。「兼愛」は、自分を愛するように他人を愛せ。

どう考えても、戦乱の世に合わない思想かもしれない。しかし、戦乱/混乱の世だからこそ、一方、理想を求めるベクトルが大きく向かうのかもしれない。

多くの世界宗教での「博愛」や「平和」を希求する流れにも通じるものがあるが、歴史的及び現況を観ても、宗教の根本教えに「愛」「平和」等々あげながら、その多くは戦争の歴史を持っている。キリスト教しかり、イスラム教しかり、仏教しかり、ユダヤ教しかり…。

Bokkou9 この墨家集団、秦の時代に突如姿を消してしまったという。この史実の方が、何故かととても気になってくる。歴史、つまり人間がつくるものには「崇高な」ものはどうも時の「権力」と対峙し、けして勝つことがないのだろうか?

21世紀の現在を観ても、国の為政者たちのどれをとっても「崇高さ」には程遠い人たちばかりであるように感じる。

Bokkou7 さて、映画である。この作品は、「男」の生き方をつぶさに見つめつつ、戦乱の世で栄衰する姿を「墨家」という、ある意味特殊な生き方から覗いてている作品である。

中国などの歴史のとても長い国には、その歴史から消された、あるいは忘れ去られたものが数多くあることを感じることができる。

歴史書などはどこも「勝者」が正史として編纂していくので、本当の姿からは歪んでいるところが多々あるのだろうな、と思う。

日本でも『日本書紀』などははっきりとその傾向があるものだし。

蝦夷とか、卑弥呼とか、何故、このような漢字を使用されているのかを考えていくと、権力者側の意図に通じるものなのかもしれない。当時、彼らは違う表現で自らを表現していたと思うのだ。

映画は、人間の機知や厭味など「人間」とはこういうものだという観点でそれぞれの人たちの行動を分かりやすく描いている。そして、けしてハリウッドではこういうラストはないという終わり方も、アジアらしいと感じた。

余談だか、「墨家(ぼっか)」という音の響きで、「歩荷(ぼっか)」と読んでいた山岳部でのリュックに砂を満杯に詰め込んで丹沢の尾根登り(急勾配)をする訓練(大嫌いだった…、笑)、「歩荷山行」を思い出してしまった…。

この作品も、ハラハラ、ドキドキ、結構疲労しますよ。(笑)

●お薦め度:(★5つが満点、☆は半星)

*アンディ・ラウのファン → ★★★★☆

*歴史ものスペクタルが好きな人 → ★★★☆

*戦略の機微に興味がある人 → ★★★☆

*暇つぶし →★★★

*デート → ★★

● 「劇場」 VS  DVD」 (どちらで観る?のお薦めは…)

     WIN:「劇場」

映像のすごさは大画面でしか伝わらない。

公式HP: www.bokkou.jp

鑑賞日 2007.1.29(月)  特別試写会 有楽町朝日ホール

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