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2007年4月28日 (土)

■ モディリアーニと妻ジャンヌの物語展 in Bunkamura、星の王子さま展 in 松屋銀座 、優秀作品展 in 武蔵野美術大学

■ モディリアーニと妻ジャンヌの物語展

in Bunkamura

0742514 貸切イベント招待で、『モディリアーニと妻ジャンヌの物語展』を鑑賞できることになり、行って来た。

100名限定貸切と言っても開場からは入口付近はそれなりに混むので、初めはIパートを飛ばし、Ⅱパートから鑑賞し本当に独占的にゆっくり鑑賞する贅沢を味わった。

07425150742516モディリアーニは、最近好きになった画家で以前は多くの作品で人物の瞳が青白く塗りつぶされているのに違和感があり、あまり熱心に観ることがなかったのだけれど、近年彼の作品のよさが分かるようになり、今では大好きな作品も多い。

ただ、今までは不勉強で彼のプライベートを詳しく知らずに作品と向き合う機会が多かった。

074253074258 今回の展は、その点、出生から、数多くの恋(女性関係が派手)、ジャンヌとの運命的出逢い、友人たち、その後の悲しい結末等々、全般を眺めながら作品を鑑賞できるもので、お薦めである。

074257 妻のジャンヌの作品群をこんなに豊富に観るのは初めてで、とても若いけれど作品は素晴らしいものが多く、静物画などは魅力的な構図/色使いであった。モディリアーニが35歳で病死し、その2日後、身重ながら6階からの投身自殺した21歳のジャンヌ…。この悲劇をバックボーンに鑑賞すると、感傷的な思いを内含しながらより彼等に近づくことができる気がしてくる。

074251 中でも、貧しくも幸せの絶頂的だった頃、彼が描いたジャンヌをモデルにした2作品は、優しさと幸福感が直に伝わり素晴らしいものだった。

モディリアーニの14歳の写真は、とても大人びていて14とは思えない。ジャンヌ(モディリアーニと14歳差)も年齢よりずっと大人びている。そうした2人の早熟さは見た目だけではなく、作品自体も大人の絵である。デッサン、クロッキーを含め素晴らしいものばかりだった。

6/3まで開催しているので、興味のある方は是非。

そして『芸術新潮』5月号(最新刊)はこの特集で、より深く彼等を知ることができるし、この1冊で十分その世界を堪能できる充実した内容である。もちろん、作品は本物を目の前にした方がよりいいのは言わずもがなではあるけれど。

0742512 今、2人のお墓は並んで埋葬されているけれど、それは2人が亡くなってから10年の歳月かかったという。身重の投身自殺というショックを癒す時間が10年もかかったのだろうか…。

■ 星の王子さま展 in 松屋銀座

Hosi3_1 サン=テグジュペリは大好きな作家である。

彼のあまりにも有名な『星の王子さま』の展覧会が開催され招待券も届いたので初日に行って来た。

Hosi1 今回は、日本で発見された「幻の原画」(小惑星の実業家)が、東京初公開ということもあり、楽しみにしていた。

星の王子さまにちなんだ作品も大学祭のように展示物に含まれているけれども、やはりテグジュペリ本人のデッサンや手紙などがより興味深い。

初めウルトラマンのような顔した王子のデッサンがやがて今の完成形になっていくのを見るだけでも楽しいる

Hosi4_1 そして、100カ国を超えるという各国の絵本の表紙を見ていくのもそれぞれのお国柄があってとても面白かった。

原題を直訳すると「小さな王子さま」のところ、日本では訳者のひらめきで「星の王子さま」となった経過も書かれていて、「言葉」の力や魅力を改めて考えさせられた。

この絵本で、一番有名なフレーズ「かんじんなことは、目に見えないんだよ」も、改めて感慨深く思いながら鑑賞することになった。

おりしも、我が国の「教育再生なんたら会議」が提唱している数々の提言が、この言葉一つで霞んでしまう力があると思った。

例えば「道徳」を教科化する方向という。教科化するということは「数字による成績判定」が伴うということであり、つまり、目に見えるようにするということだろう。道徳教育に優劣を持ち込むわけである。その優劣の判断基準する聖人たちに教師はなるわけである(笑)。

教師たちは自らを鑑みながら採点にのぞめるのだろうか?

もっと言えば、それを推し進めている今の為政者/大臣たちの不祥事を知るにつけ、「道徳/倫理」を学び、採点されるべきは彼等の方であって、そんな彼等に教育施政など任せられるはずもないと、私は思う。

それとも、年間数千万円をかけて「なんとか還元水」を毎日飲むと、体内が浄化され「聖人」になるのかも知れない、この国では。

もう一度、言おう。

「かんじんなことは、目に見えないんだよ」

■ 優秀作品展 in 武蔵野美術大学

074211 知人Mさんが卒業に向け渾身の制作活動に当っていた卒業制作作品が、この程「優秀作品」に選ばれて、その『優秀作品展』が催された。

優秀作品群は、発表場所が3か所(建物)に分かれていてそれぞれ鑑賞してきた。アート世界なので、理解できるもの、理解不能のもの、様々なものがあったけれど多くの若者たちの感性を浴びてきた感じ。

大学も広くて綺麗だし、「芸術」を志す空間があちこちに見られなかなか面白かった。

本人の許可も得たので、知人の作品をここに掲載します。(2枚組、共に100号と大きな作品) 音を絵画にイメージングした独自の世界、素敵ですね。優秀賞受賞、おめでとうございます!!

作者コメント: 2年ほど前より音をテーマに取り組んでいたら、いつしか音楽を聴いたり奏でたりすると色のスクリーンが頭の中に現れるようになった。今回は天上の音楽といわれるモーツアルトの音色に、2つの対照的な映像がみえることに驚きと感動を覚えテーマとしたが、色と音の世界は底なしに深く、映像と感動を画面に表現することの難しさを知った。これからも心をクリアーにしてこの世界を探っていきたい。表現することの難しさを知った。

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2007年4月21日 (土)

■グレース・ケリー展、千住明 個展コンサートなど

今日は、午後まるまるアートデイだった。

■グレース・ケリー展 in 日本橋三越

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1_5 展覧会の案内より、

『アメリカ・ハリウッドのトップ女優として名を馳せたグレース・ケリー。後に「世紀のロマンス」と言われたモナコ公国レニエ公との恋を実らせ結婚。モナコ公妃として新たな人生を歩みます。華やかでありながら知性的で気品ある公妃として世界中の注目を集めましたが、交通事故により53歳という若さで急逝しました。その劇的な人生は日本でも広く知られ、そのファッションセンスと類いまれな美貌は今もなお憧れの的でもあります。
本展では、公妃が実際に着用したドレスやエルメスの「ケリーバッグ」をはじめ、公妃愛用の品々を公開いたします。また、グレース公妃自らが手がけた押し花作品も展覧し、花を愛し、芸術を愛した公妃の文化に対する熱い思いもご紹介いたします。本展での展示品は、門外不出といわれ、これまでモナコパレスで大切に保管されてきた貴重なコレクションであり、それらの世界初公開となります。』

2_3 「世界初公開」という副題に寄せられて行ってきた。

なんといっても名実供に有名になった『ケリーバッグ』を一目観ておこうと思ったのだ。「愛用の品」というコメントには嘘はなく、使い込んだ跡があり本物!という印象。でも、ケリーバッグ今はとっても高価ですね。

3_24_1展示物はドレスも多数、そして押し花作品も多数展示され陶器作品など もあり、彼女の芸術性を堪能できる。「花」にとても愛情があるので「押し花」や花柄デザインの作品が素敵だった。

ドレスも「品格」を感じるものが多く、人にとってセンスが大切ということが伝わってくる。何とか夫人と呼ばれるセレブ系夫人の中には「品格」のない方々も多いけれど、ケリーはセンスがいい。だから、今でも女性の憧れ的存在なのだろうなー。

美貌や社会的幸福を掴みながら、不幸な交通事故で突然死したことを思うと彼女の人生とは…。初来日した翌年に事故に遭っている。

4/21にテレビで特番があるようだ。それも観てみようと思う。

■第19回日本陶芸展 (日本陶芸界に花開いた、新しい創造の形) in 大丸ミュージアム

Daimalu1展覧会の案内より、

Daimalu2_11971年の第1回以来隔年で開催され、今年第19回を迎える日本陶芸展は、実力日本一の陶芸作家を選ぶ国内最大の公募展です。会派や団体にとらわれずあらゆる陶磁器を対象とし、審査員は美術評論家などが主体で陶芸作家は含まれていません。今回の公募部門の応募点数は942点で、大賞、準大賞は共に20代が初受賞。入賞・入選作品計148点の内、2030代が約3割を占める結果となりました。
本展は<一般公募作品>から厳選された入賞作品5点・入選作品143点と、日本陶芸界を代表する巨匠や有望作家による<招待作品>29点で構成されています。土と炎、様々な技法や表現から生み出される美しい創造の形。伝統と新しい価値観が織りなす芸術をご堪能ください』

自分の好みがどんなものかが、沢山の作品を観る中で発見できるので、時間がある方にはお薦めである。

■千住明 個展コンサート 2007 with Orchestra in NHKホール

074201 千住 明(作曲、編曲、指揮、ピアノ)

指揮:小松長生

演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団

ゲスト:横山幸雄(ピアノ)、千住真理子(ヴァイオリン)、谷村新司(ヴォーカル)

074202074203 今年で、3回目を迎えた「個展コンサート」。オペラシティ→東京芸術劇場→NHKホールと各回会場を変えてきている。

全体の感想として、「音楽はコミュニケーション」という認識を強く持ったと言われていた明さんの音楽世界が、今さらに油が乗ってきていてこれからますます広がっていく感を持つ内容だった。

千住真理子さんは明さんの「四季」全曲を演奏された。

そうそう、来年の予定が決まったそうだ。全国のファンから「土曜日に!」という声が多く、やっと土曜日が取れましたと。

20084.5日(土)サントリーホール。今から、楽しみである。

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2007年4月13日 (金)

■漆原啓子ヴァイオリン・リサイタル 第3回 Hakuju Hallホール 4/11

074111 体調が「歯」のこともあって(治っていないのである…)不調が続いているが、取っていたチケットの公演日なので、でかけることにした。

そして、かなり激しい雨足だったけれど、会場まで渋谷から歩いて行った(今までは最寄の「代々木公園駅」から歩いたが、渋谷からも直線道路でわりと近いことを知り)。帰りは雨もあがっていた。

0741111出演/

漆原啓子(ヴァイオリン)

向山佳絵子(チェロ)

村治佳織(ギター)

074112 曲目/

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調  J.S.Bach: Violin Partita No.3 BWV.1006

パガニーニ:ヴァイオリン、チェロ、ギターの為のテルツェット   N.Paganini: Terzetto concertante op.68

B.Bartok: Romanian Falk Dance

バルトーク:ルーマニアン民族舞曲   

コダーイ:ヴァイオリンとチェロの為のデュオ Op.7   Z.Kodaly: Duett op.7

アンドリュー・ヨーク:トランシリエンス   A. York: Transilience

※ アンコール2曲 

074115原啓子さんのデビュー25周年記念リサイタルの一環。その共演が向山佳絵子さん、村治佳織さんと豪華でチケットは完売。

席は3列目。2列目斜め横に巨漢且つ座高が高い人がいてステージを観る障害…。こういう経験をするとやはり最前列がいいなあ…。

それでも、ヴァイオリンとチェロとギターの創る音楽空間を楽しめた。

やはり奏でが他楽器より小さいので、ギターのみマイク/スピーカーを利用している。

チェロの中~低音が全体の重厚さに広がりをもたせていた。やはり深みがある。

漆原さんは、最近ストラディヴァリに恵まれたという。ここでも、ストラディヴァリの奏でを鑑賞でき、楽しめた。

漆原啓子さんの姉妹、朝子さんが客席におられた。啓子さんには高校生のご子息がおられるとのことなので、もしかしたら客席にいたかもしれません。

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2007年4月10日 (火)

■ インチョン市立合唱団 in ミューザ川崎シンフォニーホール 4/9

07494 記事から転記すると、

「韓国・ソウルに近い海辺の都市、仁川(インチョン)で創設された韓国屈指の合唱団「インチョン市立合唱団」のコンサートが9日、ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)で開かれる。

同合唱団は1981年に創設され、90年代半ばごろから韓国の合唱界で頭角を現した。国外での活動も積極的で、05年にはロサンゼルスやフィラデルフィアなどアメリカの諸都市を巡るツアーを行い、ニューヨークのカーネギーホールでも公演06年の来日ではNHK主催の「第49回ニューイヤーオペラコンサート」の舞台に立ち、韓国が世界に誇る指揮者、チョン・ミュンフンの指揮で合唱を披露し、全国に生放送された」(毎日新聞 4/5

この公演に招待で行ってきた。

07493 出演/

指揮:ユン・ハクウォン

合唱:インチョン市立合唱団

曲目/

ウ・ヒョウォン/グローリア

エリック・ウィテカー/When David Hard

日本のメロディー/ホームソング・メドレー、さくら(武満徹編曲)

韓国民謡 他

07492 第一部は、まず自己紹介的な演目に感じられる「グローリア」から始まった。韓国の伝統の響きと西洋音楽の融合であった。

韓国語の分からない私でもメロディを十分楽しめた。

「日本のメロディ」は、花、荒城の月、浜辺の歌をメロディで、日本語の発音も正しくきれいであった。そして、ずいずいずっころばし、さくらと続く。日本のメロディは、もっと新しい曲もればいいのになあ、とは感じた。

2部は、民族衣装に着替え、それは、それは素晴らしい演目の数々だった。この合唱団の実力は「ココにあり」ということが分かる。

「空間音楽 メナリ」では、繰り返されるアリランが力強く、また心に響く歌声に。「アレルヤ」では、1階、2階、3階へと合唱スタッフが移動配置される会場全体をステージにする工夫も。

そして、韓国民謡は、衣装もオペラ仕立て風で、ソブラノ、テノールのソロも入る。演出/構成も楽しい内容で展開され、合唱を堪能できた。

芸術の異国間交流は、素敵な空間でもあった。

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2007年4月 7日 (土)

■ 千住真理子と仲間たち in フィリアホール 4/6

ブログに書けていないけれど、引越し後、先々週あたりから映画、演劇、音楽鑑賞の日々が復活している。体調不良なので、鑑賞するだけでヘトヘトに疲れてしまって(…いいわけかなあ)。

『ブラッド・ダイヤモンド』『オール・ザ・キングスメン』『ロッキー・ザ・ファイナル』『情痴 アヴァンチュール』『フライ・ダディ』『プロジェクトBB』などを鑑賞している。

『ブラッド・ダイヤモンド』でのデカプリオは今までになく熱演しているし、社会派的映画でもあるので観る価値大である。でも、こういう告発的映画を鑑賞しても、女性のダイヤモンドへの憧れ!?は、なかなか無くならないのだろうなあ、と…。

『プロジェクトBB』は、トムとジャッキーと名乗っているので映画評を書きたいのだが、体調不良もあってなかなか気が乗らない。この作品はジャッキーが「泥棒の一味」という悪役という珍しい設定で、内容はハートフルで楽しく面白い作品にできている。お薦めである。

舞台では『ブルーストッキングの女たち』『リプレイ』『劇的リーディング 旅する編』などを観賞した。

そして、3/21には千住さんの八王子公演にも行ってきた。この公演後、すぐに宅配便が届き何かと思ったら、千住さんの正式サイン(サイン会などでは簡略化したサイン)色紙が私の名前と日付入りで送られてきた。天使が少しだけ私に微笑んで、プレゼントしてくれたようだ(応募形式ではなかったので送られて初めて知った)。大変、嬉しかった。

■ 千住真理子と仲間たち in フィリアホール

4/6

46出演/千住 真理子、菅沼 準二、永峰 高志、藤森 亮一

プログラム/

J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータより "ガヴォット"

ホフマイスター:ヴァイオリンとヴィオラのためのデュェット ト長調

ベートーヴェン:弦楽三重奏曲 セレナーデ ニ長調 作品8

( 休 憩 )

ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 「アメリカ」

※ アンコール ※  愛の悲しみ、愛の喜び

慶応義塾創立150周年記念特別コンサート「千住真理子と仲間たち」の鑑賞に行ってきた。

平日公演/全自由席なので、ちょっと困る。早めに並んだら、誰も並んでいなかったので、希望の席は確保できたけれども…。開演までには満席になっていた。

0746207461 ソロ、デュエット、トリオ、カルテットと曲目ごとに一人ずつ演奏者が増えていく面白い取り組みであった。その全曲目に千住さんは出演。

創立150周年ロゴは千住博さんが創られたデザインだし、千住家と慶応との関わりは深い。でも、今日はお母様も博さんも来場はなかった。

サイン会も行われたので、千住さんの誕生日のお祝い用に用意したビンテージワインを3日遅れでお渡しすることができた。

サイン会では、慶応の同期ご学友と思われる方々も並ばれていて、千住さんの再会の喜びの声が響いていた。

「千住真理子と仲間たち」というテーマでの公演は、以前から若干のメンバーの入れ替えはあるけれど行われていて、今年は地方公演でもやられるようだ。お近くである場合は、是非鑑賞してほしいと思う。(そういえば、今年の八ヶ岳高原公演の1夜もその類だった)

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