■ ユーミンソング・ミュージカル『ガールフレンズ』 in 銀河劇場 & ■ 音楽劇「肝っ玉おっ母とその子どもたち」 in 1010シアター
■ ユーミンソング・ミュージカル『ガールフレンズ』 in 銀河劇場
全編ユーミンの歌で綴るミュージカル「ガールフレンズ」を招待で行ってきた。2階ボックス席(S席)でとても観やすかった。
企画・原案:ホイチョイ・プロダクションズ
作・演出:馬場康夫
音楽監督:武部聡志
作詞・作曲:松任谷由実
音楽スーパーバイザー:松任谷正隆

主演:鈴木 蘭々・堀内 敬子(Wキャスト)島谷 ひとみ ・池田 有希子(Wキャスト)
公演案内より、
「真理子と裕子は、高校時代からの「親友同士=ガールフレンズ」。見た目も性格も対照的な2人だったが、何をするにもいつも一緒。積極的な裕子のアドバイスで、引っ込み思案の真理子は恋を成就させるが・・・。セリフを加えずに36曲のユーミンソングだけでつづる、恋と友情のミュージカル。」
科白なし、全てユーミンの楽曲を組み合わせて、それも歌うのは主演の2人のみという異色のミュージカルだ。ストーリーはちゃんと流れていくからうまくできている。ユーミンがすごいのか、作品の組み合わせ構成力がすごいのか、まあそのどちらでもあるのだろう。
科白ではなく歌詞を歌いながら演技/ダンス等々展開するのだから演者は大変だろうなあ、と思う。その舞台演出構成力を楽しめることと、またファッションをそれぞれ観るのも楽しい空間だった。バックの映像などもなかなか工夫が見られた。主演4人の4組み合わせがあるので、それぞれどの組み合わせがいいか複数回観るのも面白いだろう。私的には歌うファッションショーを観る、という感じで鑑賞するのがよいのだろうと思った。
終演後には10ch女子アナ(前田)の司会で出演者とのトークショーもあったので得した気分。
■ 音楽劇「肝っ玉おっ母とその子どもたち」 in 1010シアター
難解といわれるブレヒト作品、その中でもわりとポピュラーとされる「肝っ玉おっ母とその子供たち」を招待で鑑賞した。
演出/西川信廣
音楽/P.デッサウ
訳・上演台本/岩淵達治
肝っ玉おっ母:草笛光子 アイリフ:田中壮太郎
スイスチーズ:鍛治直人 カトリン:鬼頭典子
イヴェット:久世星佳 司令官:坂部文昭
料理人:大森博史 従軍牧師:高橋長英 、他
「肝っ玉おっ母」に草笛光子という重鎮キャスティング、戦争を糧に生きながら戦争によって3人全ての子供を失っていく母親の姿が描かれる。
公演案内から、
「舞台は17世紀のドイツ。ヨーロッパには各国を巻き込んだ「30年戦争」の嵐が吹き荒れている。そんな戦火の国々を「肝っ玉おっ母」と呼ばれる行商人アンナが荷車を引き、3人の子供たちをつれて戦場から戦場へと商いをしながら生計を立てている。しかし、二人の息子は兵隊に取られ、残った聾者の娘カトリンを連れてアンナは生きるために戦火の中を、相変わらず荷車を引き行商を続けるのだが・・・。」
草笛光子のための草笛光子による舞台、と言ってもいいくらい草笛さんの存在感で保たれている舞台だった。
やはりブレヒトは難しい。基本暗いし悲劇だし。人間の複雑な要素を人間臭く取り上げていく手法はある意味大人でなければ分からない深さがある。メッセージ性も強く、しかしどうにもならない不甲斐無さが全般に沁みているのがブレヒト流。
戦争のリアルな映像をバックに流したりの工夫はみられるが、前半の1時間45分は長く、重く、へきへきするくらい疲れる。後半1時間はテンポもありなかなかよかったが。全般的に稽古不足の感もゆがめない。
ブレヒトは原作に忠実に表現すると、今の時代には退屈である。もっと思い切った演出/構成で切り込まなければ、多くの観客は疲労感にどっぷり浸かることになるのではと思った。
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