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2008年8月30日 (土)

■二十一世紀歌舞伎組『新・水滸伝』in ル テアトル銀座、落語『立川らく朝 真打昇進トライアル落語会』 in 新宿明治安田ホール、ミュージカル『パパからもらった宝物』 in 新宿文化センター大ホール

映画は試写会で『ボーダータウン』、『20世紀少年』、『あぁ、結婚生活』、『おくりびと』、『グーグーだって猫である』を鑑賞した。

1ボーダータウンは、ジェニファー・ロペスファンには必見。メキシコの暗部を告発した社会派作品。公開は10月。

2020世紀少年(8.30公開)は、ベストセラーコミックの映画化、全3部作の第1章。賛否両論あるようだけれど私的関心はただ一つ、第2章(09.1.31公開予定)に「オッチョ(豊川悦司)の妻役」で出演が決まっている吉田羊さんをスクリーンで観ること。楽しみ、楽しみ。

Photoあぁ、結婚生活(9.13公開)は、ある一部の「男視線の結婚観」を映画化した作品で大人対象に「面白可笑しく作った」つもりなのだろうが私的には馴染めず、くだらないなあと終始感じた。人物表現、特に女性に対して全く男視線&願望だけで、やれやれって感じ。地位的には高いステータスだが人間として低俗・低レベルの男女たちの物語。

Photo_2おくりびと(9.13公開)は、リストラされた男(チェロ奏者)が納棺師(のうかんし)という仕事についた中で、彼の視線から「人間社会」を表現した独自世界観。知らないことが多かったしなかなか面白い作品だった。「死」という誰もが必ず背負う題材を一味違った角度で観ることによって、「死ぬこと」「肉親の死を迎えること」「生きること」をシリアスだけでない視点で見つめることでそれぞれの人々の有様を表現していて興味深い。

主役を演じた本木さんが、撮影後に自分の「チェロ」を購入し趣味にしようとされているインタビューを別媒体で聞いて、その逸話も面白かった。

2グーグーだって猫である(9.6公開)は、人気エッセイ・コミックの原作を映画化。小泉今日子ファンや猫好きには必見。試写日が「落下の王国」とダブリ迷ったが、やはりキョンキョンを観たくてグーグーにした(笑)。

何故、名前がグーグーなのか? それは観てのお楽しみ…。

私的には、けして癒しの映画ではないと思う。犬童一心監督作品らしく日常をほのぼの表現するなかにも、人間の残酷さというか生きることの悲哀を秘めて創っているから。この作品はある意味ファンタジー的でもある。

二十一世紀歌舞伎組『新・水滸伝』

二十一世紀歌舞伎組十年ぶりの新作『新・水滸伝』に招待で行ってきた。

0808231脚本/横内謙介

演出/市川猿之助、横内謙介

出演/市川右近、市川笑也、市川段治郎、市川笑三郎、 市川猿弥、市川春猿

案内より、

「歌舞伎の伝統をスタイリッシュにリニューアルしてきた市川猿之助率いる『二十一世紀歌舞伎組』。市川猿之助門下の若手俳優を中心として19889月「伊吹山のヤマトタケル」が上演され、翌年1月パルコ劇場にて再演の折、二十一世紀歌舞伎組と命名。師・猿之助が舞台を共にしない若手だけの一座で上演された、この「伊吹山のヤマトタケル」が好評を博し、第二作として劇団「扉座」主宰の横内謙介作「雪之丞変化2001年」を19909月に初演し更に人気を集めました。その後、前二作のスーパー歌舞伎的なものから古典歌舞伎にじっくり取り組む路線を取り、「恋飛脚大和往来」(梅川忠兵衛)、「義経千本桜・忠信篇」が続けて上演され、1995年には「雪之丞変化2001年」をよりスピーディに醍醐味豊かに凝縮されたエンターテイメントとして再々演、1998年には久しぶりのオリジナル作品として「龍神伝」を上演しております。以来、十年の時を経て、今年20088月に満を持して待望の新作をル テアトル銀座にて上演いたします!」

「権力に背き、或いは、権力から逃れ、自由に生きるアウトローたちの集う梁山泊、そこを行き交う悪漢たちの逞しく奔放な生き様。水滸伝に名高い「祝家荘の闘い」の場を舞台に、一度は挫折し、生きる意味を見失った英雄(林冲)が、御意見無用のアウトローたちの繰り広げる支離滅裂なエネルギーの渦に巻き込まれ、再び人生の荒波に漕ぎ出してゆき情熱を取り戻す姿を、その梁山泊に咲く、小悪党(王英)と女勇者(扈三娘)の恋物語などを散りばめつつ、痛快活劇として、描き出します。二十一世紀歌舞伎組十年ぶりの新作『新・水滸伝』に、どうぞ、ご期待ください!!」

速いテンポの展開であっという間に終わりを迎え、飽きることなく鑑賞できた(途中休憩なし)。後方だったが真中央席で全体もよく観え楽しめた。なかなか面白かった。

市川右近の見せ所も後半にあり、しっかりとした構成は好感を持てた。

■落語『立川らく朝 真打昇進トライアル落語会』

0808251久し振りに落語を聞き(招待)に行った。

観客の多くは高齢の方々。その中におそらく大学や高校の落語研究会メンバーとおもわける男女が少なからず混じっていた。私も中学時代、落語研究会に在籍していたこともあり(文化系は落語、運動系は陸上部)、落語世界を少しかじった者として、耳は肥えている。

落語は、「話し手」によって全く違う、とてもとても大変な世界であることを感じた。けしてレベルは低くないのだろうし、本業は医者からの転業という頭の優秀な方なのだろうが。

落語は上手い人や好みの人の一席を楽しむのがいいと感じたしだい。

ミュージカル『パパからもらった宝物』

招待で行ってきた。

0808271原作/坪田一男、脚本/嶽本あゆ美、演出/青砥洋

出演/劇団BDP、児童劇団「大きな夢」

眼科医の原作による「角膜移植」に焦点をあてた題材のチャリティー・ミュージカル。

今でも日本で2万人の人が角膜移植を待っている現状から、「アイバンク」の広報的意味を持たせた作品。

「角膜」だけで考えると、200年もつ細胞というのは知らなかった(老人の角膜も十分移植対象になるという)。

「移植」という医療を考えると私は、はっきりとした正論を確立していない。それぞれのケースによって違うから。人の死生観に関わるものであるし。

人の善意!?や好意!?に頼っている現在の日本の移植医療には限界があると思うし、それでも必要な人には速やかな提供があるといいなと他人事には思うし、外国からのものやその中で貧者からの生体移植は社会問題として許されない行為と思うし…。

唐突ですが、「自分の心臓を提供してもいい、と思うほど愛している人がいますか? もちろん、死んでからではなく(つまり、自分の死をかけて救いたい命)。」

そんなことを妄想する私であった…。

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2008年8月17日 (日)

■舞台『ウーマン・イン・ブラック』in PARCO劇場、舞台『阿片と拳銃』 in 紀伊国屋ホール、坂本龍一プロデュース公演/ロハスクラシック・コンサート2008 in 赤坂ACTシアター

映画はジャパン・プレミア『ハムナプトラ3』、試写『star wars クローン・ウォーズ』を鑑賞した。

『ハムナプトラ』は第一作が一番いいというありがちの出来上がり方かな、と思う。映像の迫力はすごいが、ストーリーや映画ではなんでもあり(歴史事実を大きく外れても)という姿勢はいかにもハリウッドが作ったって感じに私的には馴染めない。star wars クローン・ウォーズ』はよくできていたけれど(star warsマニアには必見なのだろうけれど)、何故3Dアニメにするのかの必然性/意図が分からなかった。

■舞台『ウーマン・イン・ブラック』in PARCO劇場

上川隆也、斎藤晴彦の二人舞台に招待で行ってきた。

この舞台の発信地、ロンドン、ウエストエンドのフォ-チュン・シアタ-では、19年目のロングラン上演に入り、今なお同劇場のロングラン記録を更新中という舞台。日本では1999年の初演から再演され続き今回6回目の再演である。

0808123_2●ストーリー(案内より)

「ヴィクトリア様式の小さな劇場。舞台には特別な装置やセットはなく、ガランとしている。そこへ中年の弁護士キップスと若い俳優が相次いで現われる。キップスには青年時代、家族や友人にも告白できないような呪われた体験があった。以来、その記憶のために悪夢に悩まされ、安らぎのない日々を送っていたのだ。悩みぬいた末、キップスはこの忌まわしい記憶を、家族に打ち明けようとする。あの怪奇な出来事を劇場で語ることによって、悪魔祓いにかえ、呪縛から解放されようというのだ。その手助けに、若い俳優を雇ったのだった。
キップスの告白はひどく長い。そのため、俳優が若き日のキップスを、キップスが出会った人々をキップスが演じるという上演の形が、俳優から提案される。そして「芝居」は始まった。」

出演者の演技と音響(効果音)と照明でシンプルにホラーを構成する、オーソドックなステージである。後方席のため、その臨場感になかなか乗れず怖さが伝わりにくいと感じた。大ホールでは前方でないとなかなか演出の意図が繋がらないだろうなあ。

構成/演出からいって小劇場向けの舞台だと思う。

■舞台『阿片と拳銃』 in 紀伊国屋ホール

マキノノゾミ氏が「あと三年で解散します」と公表した、劇団M.O.Pファイナル・カウントダウン公演(第43回公演)の『阿片と拳銃』を招待で鑑賞した。24年間続いた劇団の今回の作品は大人のラブストーリー。

0808132_2作・演出:マキノノゾミ
主催・企画・製作:劇団M.O.P.
キムラ緑子、三上市朗、林英世、酒井高陽

木下政治、奥田達士、勝平ともこ、小市慢太郎、他。

1939年の上海のアパート、1959年の京都の撮影所、1979年の浜松の老人ホームをそれぞれ舞台に、ある女(キムラ)と彼女に翻弄(ほんろう)された2人の男(三上市朗、小市慢太郎)がたどる運命を、時代を交錯させながら描く。」

マキノノゾミ作品は独特の演劇観がある。それは過去の人々にどこか哀愁を持たせた人間観&シリアス基調なストーリーに、山椒のようなユーモアを少々まぶせた演劇空間である。

全体的に安定した演技陣がそろっている中で、看板女優のキムラ緑子さんの雰囲気/演技が何よりも魅力の劇団である。

時代/舞台が交錯する展開は、映画界でも流行っている手法である。追っていければ、単調感から解放され2時間半を長く感じさせない。

ストーリー内容には練磨さに欠けるところもあるが、痛いまでの長きに渡る恋愛の形の表現には成功している。

ポストカードセット(5枚)プレゼント日だったので終演後鑑賞者全員に配布されるオマケもあった。

■坂本龍一プロデュース公演/ロハスクラシック・コンサート2008 in 赤坂ACTシアター

08081411_2 2日間、同一内容で行われる坂本龍一プロデュース公演に2日とも招待で行ってきた。

今年新しくできた赤坂ACTシアター内に入るのも初めてなので楽しみ。赤坂駅には千住博さんの大きな作品も観られるしね。

坂本龍一氏が応募の中から新しい才能の発掘と育成、演奏機会の提供を目的に開催するコンサートの第3回目。2008年は、400楽曲を超える応募から3組が選出された。

それぞれ挟まれる坂本氏とのトークもなかなか面白かった。

<プログラム>

「土屋響鼓(つちや・きょうこ)」ヴァイオリン

メディテーション、仮面舞踏会

「好田尚史(よしだ・たかし)」バスクラリネット/クラリネット、

「澤渡英一(さわど・えいいち)」ピアノ

Gentle WavesSommerliedYellow Magus

「明日香 from 天地雅楽」雅楽

舞、天地乃響 イントロ〜吾妻胡蝶、天地乃響、東風

08081421_2「小山絵里奈(こやま・えりな)」ヴォーカル

ギター:伊藤ゴロー&アイリッシュハープ:さやか

Little Things、幻ゲーム

08081431_2コトリンゴ/ピアノ&ヴォーカル

me & my bird prince、だいすきなひと、to stanford

08081441_2小菅優(こすげ・ゆう)/ピアノ

The Last Emperor、ラヴェル:『夜のガスパール』より第3曲「スカルボ」

0808141_3小菅優+坂本龍一

即興曲

坂本龍一/ピアノ

KOKOenergy flow、戦場のメリークリスマス

会場に入るとシャンパンの試飲で迎えられた、美味しい(笑)。

1日目を聴いて良かったら翌日も行こうと考えていた。

素晴らしかったのが小菅優さん。以前にも生演奏を聴いてそのレベルの高さは知っていたが、今回はラフな衣装でリラックスされた中、集中力は確かなものである。

0808144_2そして、ラヴェル:『夜のガスパール』より第3曲「スカルボ」が圧巻だった。この曲は33歳のラヴェルが一番の難曲を書きたいと作ったと言われる超難曲。小菅さんの手は鍵盤の上を踊るように滑らかに、その絶妙な技巧は素晴らしかった。

この演奏をもう一度聴きたくて2日目も赤坂ACTシアターに向かった。坂本氏との即興もなかなかなものだった。小菅さんは15年ドイツ在中で、考えるのもドイツ語だという。

小菅さんのピアノ演奏は逸品で素晴らしい。私的には、いつも書いているように奏で/演奏は菅佐知子さんの方がお気に入りである。12月の公演が楽しみだ。

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2008年8月 4日 (月)

■ 「ポニョを観るよりパコを観よ」

今夏は関西地方が猛暑続きだそうだが、東京も猛暑日や真夏日の連続でクタクタである。

暑い日々の中、公私共にスケジュールも忙しく、真夏の中、友人の結婚式や私事の法事なども重なり、さらに時間も取れないし疲労も溜まってなかなか更新できなかった。

結婚式では、10数年振りに会った旧友たちと楽しい時間を深夜まで過ごした。久し振りの同窓会などでよく言われるように、まるで昨日も一緒にいたようなくらい時間が戻って変わらず(体形に多少の変化があるのは目をつぶって、笑)、楽しく青春していた頃と同様に話に華が咲いた。

ここ数年で楽しく幸せにしている者、多大な困難を抱えながら暮らしている者、離婚した者等々、人生いろいろと思わせるけれど、仲の良かった仲間がこうして一同に集まると、しばし現実を忘れてあの頃にタイムスリップしたような感覚で、本当に楽しかった。また秋に集まろうと堅く誓って帰路、現実へと…。

08080417月は千住真理子さんの2公演を聴きに行き、さらに年に1度の例会が下旬に開催されたので千住さんとは3回お逢いすることができた。

あれだけのハードスケジュールをこなしながら、千住さんはいつお逢いしても輝いている。今年の例会ではいつもに増してお元気そうだったし、素敵だった。同席メンバーの質問に応えられる姿を観ていてこちらも元気を頂いた。ファンにとって、この例会は本当に貴重な時間/空間である。

今年の私の質問&応えは「白馬、鹿児島、旅、イタリア」がキーワード(←同テーブルだった方にしか分からないね。私と会う機会がある人には詳細をお話しま~す)である。

ここのところ立て続けにジャパン・プレミア試写会に参席できた。

ジャパン・プレミア『ハプニング』、ジャパン・プレミア『インクレディブル ハルク』、ジャパン・プレミア『ダークナイト』、完成披露試写会『パコと魔法の絵本』って具合。

0808042

080804308080440808045『ダークナイト』すごい映画だった! 2時間半があっという間に過ぎていく。ハリウッドにしか創れない映画の中の1本と感じた。

そして、そして、応援させていただいている女優吉田羊さんが観て大絶賛された舞台が映画化された作品『パコと魔法の絵本』は、とっても素晴らしい作品だった。

「ポニョを観るよりパコを観よ」と大声で叫びたいくらいである。泣いて、笑えて、ジーーンと来る、素晴らしい映画だった。舞台版も観たいな、と切に思った。

『パコと魔法の絵本』完成披露試写は、ちょうど東京に来ていた金沢の大切な友人と一緒に鑑賞することができ鑑賞後、イタリアンレストランで美味しい料理とワインを堪能しつつ楽しいひとときを過ごせた。いい映画と美味しい料理&お酒と気の合う友人に包まれる空間は至福の時間である。

その他、試写会は『コレラの時代の愛』、『同窓会』を鑑賞。舞台は『大統領誕生』、そして0808046 ライブは招待で『綾戸智恵 デビュー10周年記念ツアー』を鑑賞した。

綾戸智恵ライブは、以前の職場の知人・友人と4人で楽しむことができた。鑑賞後、丸ビルのレストランで再会を喜びつつ美味しい料理&お酒、そして会話を楽しんだ。

そうそう、情報を二つ。

0808047_2 女優吉田羊さん。92(火) フジテレビ 22時~ 『モンスターペアレント』(10話)に出演!!

0808048 ピアニスト菅佐知子さんの公演日が決まりました!!

126()19時開演、サロン・テッセラ(三軒茶屋)

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